ラーメン二郎：取材「徹底拒否」が一転、5時間インタビューに成功　慶應大「特選塾員」選任記念で番組制作

　東京都港区三田に本店を構えるラーメン店「ラーメン二郎」を特集するドキュメンタリー番組「NONFIX『ラーメン二郎という奇跡～総帥・山田拓美の“遺言”～』」（フジテレビ・関東ローカル）が、3月30日深夜0時55分から放送されることが23日、分かった。

　徹底して取材拒否を続けてきた同店だが、創業者の山田拓美さんが2019年2月、三田にキャンパスを置く慶應義塾大から「特選塾員」に選任されたことを記念し、番組が制作されることになった。「人柄と功績を残す」という番組の主旨に賛同した山田さんに、5時間以上に及ぶインタビューが行われた。

　「ラーメン二郎」の創業は1968年。東京都目黒区にある都立大学駅の近くに店を構え、1970年代に三田の慶応大近くに移転。以来、慶大生のソウルフードとして愛され、唯一無二の味が多くの客を魅了し続けている。支店も次々と増え、今や都内を中心に42店舗を数える。

　番組では、三田本店の仕込みから片付けまで、営業の様子にも丸1日密着し「ラーメン二郎」誕生の理由をひもとく。山田さんは、スープや麺などの細かいこだわりや、各支店を切り盛りする40人超の弟子、かつて店に立っていた妻、2代目の息子への思いを語る。