南沙良:女優デビューからはや5年 19歳・期待の正統派の“不変さ”

映画「女子高生に殺されたい」でどこか陰のある正統派美少女・佐々木真帆を演じている南沙良さん
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映画「女子高生に殺されたい」でどこか陰のある正統派美少女・佐々木真帆を演じている南沙良さん

 昨年4月期に放送された連続ドラマ「ドラゴン桜」(TBS系)で注目を集めた女優の南沙良さん。田中圭さん主演で、4月1日に公開された映画「女子高生に殺されたい」(城定秀夫監督)では、優しくも引っ込み思案で、どこか陰のある正統派美少女・佐々木真帆を演じている。2017年に映画「幼な子われらに生まれ」(三島有紀子監督)で鮮烈な女優デビューを飾ってからはや5年。その間、高校卒業などの人生の節目も経験したが、「あまり自分の中で変わったなって思うことが少ない」という南さんが、5年前から“大切にしていること”などを語った。

 ◇大切にした「儚さ」「等身大の可愛らしさ」「生の感情」

 映画は、古屋兎丸さんの画業20周年記念作品として発表された同名マンガ(新潮社)が原作。女子高生に殺されたいがために高校教師になった東山春人(田中さん)を主人公に、9年間に及ぶ“自分”殺害計画を描いている。

 南さんは同作について、「原作を読んだときも、映画の台本を読んだときも、登場人物全員、それぞれ何かがあるな」と感じたといい、「先が読めない展開とか、いろいろな方向からパンチがくる感じとかは、すごく面白かったです」と印象を明かす。

 真帆は、どこか陰のある正統派美少女で、ご多分にもれず“何かがある”キャラクターだ。演じる上では、原作を読んだときに感じたという「儚(はかな)さ」や17歳の女子高生の「等身大の可愛らしさ」と、南さん自身が現場でお芝居することで感じた「生の感情」を大切にした。

 真帆の中に渦巻く「不安」にも共感を寄せ、「『常に不安の中にいる』という感覚って、この年ごろなら特別なものではなくて、皆さんも経験したことがあるだろうし、私の中にもあったので、その点を頼りはしましたし、そういう『不安さ』を出しながらお芝居できたらいいなって思いました」と振り返る。

 また同作には、女子生徒役で河合優実さん、莉子さん、茅島みずきさんも出演。河合さんは対人関係が苦手で、親友の真帆にだけ心を開く異端の美少女・小杉あおい、莉子さんは演劇部に所属し、男子ウケ抜群の快活な美少女・君島京子、茅島さんは強くなりたい一心で、柔道の稽古(けいこ)に打ち込む孤高の美少女・沢木愛佳を演じている。

 さらに「ドラゴン桜」で南さんと共演していた細田佳央太さんも、明るく純粋で、真帆にいちずな恋心を抱く川原雪生役で出演。南さんは今をときめく若手キャストとの演技が「とても刺激になった」といい、同じシーンの多かった河合さんに対しては「もともと河合さんが出演された作品を見ていたので、一緒にお芝居させていただけるのは光栄でしたし、実際お会いしたら、すてきな方でしたし、真帆としても、河合さん演じるあおいと一緒の時間が過ごせてうれしかったです」と語った。

 ◇本質的な部分はこの先もずっと変わらないのかな

 「ドラゴン桜」出演などがあった2021年を「あっという間だったという記憶しかなくて……」と振り返る南さん。

 今後も主演を務めた「沙良ちゃんの休日」「この子は邪悪」といった映画の公開が控え、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも頼朝の愛娘・大姫役で登場するなど、ここにきて作品ラッシュを迎えている。

 現在19歳で、今年6月にハタチを迎えるが、今までと比べて、「あまり自分の中で変わったなって思うことが少ないですし、変化を見つけられない」と素直に明かす。

 役を演じる上での思い、向き合い方も“不変”といい、「最初に映画(『幼な子われらに生まれ』)に出させていただいたとき、三島監督が『“お芝居”をしようとしないで、相手からもらったものや役を通して抱いた感情をそのまま出しなさい』と言われたことは、今でもすごく大切にしているものです」と告白。続けて「本質的な部分はこの先もずっと変わらないのかなって思っています」と結論づけていた。

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