鬼滅の刃:「鬼滅祭」 幕張に全長30メートルのリアル無限列車出現! 遊郭も再現

「鬼滅祭 ~アニメ参周年記念祭~」の展示エリア(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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「鬼滅祭 ~アニメ参周年記念祭~」の展示エリア(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんのマンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」のイベント「鬼滅祭~アニメ参周年記念祭~」が4月16、17日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された。展示エリアには、「無限列車編」「遊郭編」を中心とした200点以上のイラストが並び、「無限列車編」に登場した無限列車を再現した全長約30メートルの「リアル無限列車」、「遊郭編」の遊郭の街並みを再現した展示が登場した。

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 展示エリアは、華やかな衣装の主人公・竈門炭治郎、煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)、宇髄天元(うずい・てんげん)らキャラクターのスタンドパネルがお出迎え。イラスト画廊コーナーには、「無限列車編」「遊郭編」のテレビアニメのアイキャッチイラストや、エンディングイラストのほか、企業とのタイアップ、イベント用に描き下ろされたイラストが並び、アニメのスタッフ、声優陣のサインも展示された。

 無限列車編エリアには、リアル無限列車が出現した。リアル無限列車は、全長約30メートルで、車輪の錆など細部まで再現されており、時間ごとに音と光の演出と共に煙を放出。劇中さながらの無限列車の迫力を楽しむことができた。先頭車両には、「無限列車編」に登場した鬼の魘夢(えんむ)の骨、車体にまとわりつく肉塊を再現したフォトスポットが設置され、多くの来場客が撮影を楽しんでいた。無限列車内に入ることもでき、入場の際には切符が配布される。入り口には、うつむきがちの車掌さんが待ち構えており、アニメの世界観を体験できる。

 遊郭編エリアでは、「遊郭編」の遊郭の街並みが再現され、劇中に登場するときと屋、荻本屋、京極屋をイメージしたブース内に名場面のイラスト、キャラクター設定画、アフレコ台本などが展示された。

 展示エリアの中でも、多くの人が足を止めていたのが「鬼滅の刃」を代表する1カットを丸ごと展示する企画「1カット展」のコーナーだ。実際にスタッフが作業した現物のレイアウトや原画、3D素材、撮影シートなどを収めたカット袋がそのまま展示され、解説動画と共に制作過程を知ることができる。

 1カット展は、「無限列車編」では、炭治郎と嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)が魘夢の触手と格闘するシーン、煉獄が「炎の呼吸 玖ノ型 煉獄」を放つシーンを展示。「遊郭編」では、宇髄と鬼の妓夫太郎(ぎゅうたろう)の激闘、堕姫(だき)の帯に立ち向かう我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)、伊之助のシーンがピックアップされた。善逸と伊之助が堕姫と戦うシーンは、約7カ月もの制作期間を費やしたといい、スタッフの“戦い”も垣間見ることができた。

 「鬼滅祭」は、アニメ「鬼滅の刃」3周年を記念したイベント。ステージプログラムとして4月16日に「鬼滅の宴 -遊郭編-」、17日に「鬼滅の宴 -無限列車編-」を実施。「遊郭編」には花江夏樹さん、鬼頭明里さん、下野紘さん、松岡禎丞さん、小西克幸さん、「無限列車編」には花江さん、鬼頭さん、下野さん、松岡さん、日野聡さんが出演した。「鬼滅の宴」は各日約4500人の観客が会場に集まった。イベントの模様は配信され、映画館でのライブビューイングも実施され、約2万人を動員した。

 「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために旅立つ……というストーリー。原作は、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された。コミックスの累計発行部数は1億5000万部以上。「テレビアニメ『鬼滅の刃』竈門炭治郎 立志編」が2019年4~9月に放送され、2020年10月公開の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が大ヒットした。「テレビアニメ『鬼滅の刃』無限列車編」が2021年10~11月、「テレビアニメ『鬼滅の刃』遊郭編」が2021年12月~2022年に2月に放送された。新作テレビアニメ「テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」が制作されることも話題になっている。

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