松本まりか:「ここまでのコメディー初めて」 “お岩さん”反響に手応え 「妖怪シェアハウス―帰ってきたん怪―」

連続ドラマ「妖怪シェアハウス―帰ってきたん怪―」に出演中の松本まりかさん=テレビ朝日提供
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連続ドラマ「妖怪シェアハウス―帰ってきたん怪―」に出演中の松本まりかさん=テレビ朝日提供

 テレビ朝日の「土曜ナイトドラマ」枠(土曜午後11時)で放送中の「妖怪シェアハウス―帰ってきたん怪―」に出演する女優の松本まりかさん。2020年7月クールに放送された前作「妖怪シェアハウス」から引き続き、「四谷怪談」のお岩さんをモデルにした四谷伊和を演じる。「可愛い、好きっていう反響をすごくたくさんの方からいただきました」と前作の手応えを語る松本さんに、伊和を演じるにあたってのこだわりや、続編への思いを聞いた。

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 ◇体の動きにこだわり「セクシー担当でもあるので」

 「妖怪シェアハウス」は、ダメ彼氏にだまされて借金まで背負った目黒澪(めぐろ・みお、小芝風花さん)が、普段は妖怪たちが人間として生活するシェアハウスにたどり着き、おせっかいな妖怪たちに助けられながら成長していく姿を描くホラーコメディー。前作では、澪が小説を書きたいという夢を見つけ、“妖怪ヒラキナオリ”としてシェアハウスから羽ばたいていったが、続編では再びボロボロになった澪がシェアハウスに“里帰り”して、妖怪たちと再び一緒に暮らすことになる。6月には映画「妖怪シェアハウス」の公開も控えている。

 松本さん演じる伊和は、昼は人間の姿でナースとして働く、心根の優しい幽霊。元来の面倒見の良さで、澪のこともいつも過剰なほど気にかけている。しかし夫に裏切られて毒を盛られた過去を持ち、裏切った男には復讐(ふくしゅう)すべき、泣き寝入りは許さないと考えており、やられたらやり返す……という信条を持つ。前作では、これまで数多くの不倫ドラマに出演してきた松本さんと「男の裏切りを許せない」キャラとの高い親和性や、松本さんのキュートかつコミカルな演技で話題となった。

 「メークさんに教えてもらったのですが、伊和ちゃんが『松本まりかの演じた好きなキャラランキング』で1位になったみたいなんです。」という松本さん。「『新鮮だった』とか『好きになった』みたいな声をたくさんいただいて。友人にもすごく言われましたし、ほかの現場でも声をかけていただきました。まさかこんなに反響があるとは思っていなくて。怖いイメージ(のお岩さん)を、そういうふうに好きになってもらえて、すごくうれしいです」とほほ笑む。

 演じる上ではビジュアルを大事にしている。普段は、そこまで気にしていないという松本さんだが、今回の伊和役では幽霊らしい立ち居振る舞いに気を付けているという。中でも“幽霊らしさ”を表現するために、こだわっているのは“くねっと”した体の動きだ。「伊和ちゃんはちょっとセクシー担当でもあるので、手とか体の動きが“くねっと”した感じになるよう意識しています」と話す。

 さらに「衣装さんやメークさんがすごくこだわってくださっていて、メークは短くても1時間半、長かったら3時間はかけています。メークはピンクと紫というチークのあまり使わないような組み合わせで幽霊らしさと女性らしさを表現していたり、同じ衣装でも帯の結び方が変わっていたりと細かい部分までこだわっています」と明かした。

 ◇続編は「面白い伊和ちゃんのオンパレードに」

 「前作の撮影の時から、続編がまたできたらいいなと思っていたので、すごくうれしかったです」と喜ぶ松本さん。続編の印象は「さらに“社会派”になっていて驚きました。ホラーコメディーで笑えるドラマだけど、社会問題とかも取り上げていて。すごい作品になっているなって思いました」と語る。

 演じる伊和もさらにパワーアップしているという。「前作では、普段は静かだけど、たまに面白さが爆発するような伊和ちゃんでしたが、今回はおもしろ伊和ちゃんのオンパレードになっているかもしれません。前作とはまた違うパワフルな伊和も楽しんでいただけたら」とアピールする。

 「台本を読んでいて、脚本の西荻(弓絵)さんの筆が乗っていることが伝わってきました(笑い)」というが、トップギアが続くからこその苦労もある。「一日撮影しただけで、精も根も尽き果てるぐらいパワーを要しています。自分でも『結構頑張っているな』って(笑い)」と話す。

 「私自身、ここまでのコメディーは初めてだと思います」という松本さん。「好きなキャラランキング1位」だからこそのプレッシャーについて聞くと、「たしかに思い入れは強いですが、何より現場がすごく楽しいので、伊和ちゃんを演じる上では“楽しい”という思いが強いですね」と話してくれた。

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