King & Prince神宮寺勇太:「受付のジョー」“ジョー”役が「可愛い」と話題に キャラクターを愛らしく昇華させる力

1 / 1

 日本テレビのシンドラ枠(月曜深夜0時59分)で放送中の連続ドラマ「受付のジョー」。人気グループ「King & Prince」の神宮寺勇太さん演じる主人公の“ジョー”こと城拓海が、「可愛い」と注目を集めている。真面目で優秀だが、ちょっとした仕草やプライベートで見せる“オフ”な一面など、城のキャラクターを愛らしく昇華させる神宮寺さんの魅力に迫りたい。

ウナギノボリ

 ◇目が離せなくなる? バリエーション豊かな表情

 神宮寺さん演じる城は、入社3年目の営業マン。自身が立案した、会社の受付を完全デジタル化する「受付デジタル化計画」を任され、大抜てきに喜ぶ城だったが、そこには受付嬢たちをリストラしなければならない側面もあった。受付嬢たちから業務改革に猛反発を受け、まずは自分が受付の仕事を理解しようと、城は受付係として働くことを決意。現在、新人受付係として勉強中の日々だ。

 一見すると“デキる”部分が際立つ城だが、自宅ではメガネ×上下スエット姿で、洗濯ばさみで前髪を留めたり、「ちくわ」と名付けた犬のぬいぐるみを“相棒”にしているなど、実は可愛らしい一面を持ち合わせている。

 そんな城を演じる神宮寺さんは、自信たっぷりにしてやったりな顔を見せたかと思えば、慌てて両手で口を押さえる、好物のプリンを目を閉じて味わう……とシーンごとに表情がコロコロと変化。バリエーション豊かな演技で視聴者を楽しませ、SNSでは「ジョーくん」の名でトレンド入りする愛されぶりとなっている。

 ◇窪田くん、深町くん これまでにも“愛されキャラ”好演

 神宮寺さんは、これまでの役でも愛されぶりを発揮してきた。2018年の連続ドラマ「部活、好きじゃなきゃダメですか?」(日本テレビ)では、真面目で誠実なサッカー部員の窪田を演じた。部活マンガに憧れてサッカーを始め、真剣に取り組むのだが、部活をサボりたい仲間に翻弄(ほんろう)されてしまう男子高校生だ。劇中では毎回、愛読しているマンガを破られてしまう不憫(ふびん)な姿も描かれた。

 周囲の影響を受けながらも、マンガの主人公のように、一生懸命サッカーを頑張ろうとする窪田を、神宮寺さんはピュアな表情で好演。仲間たちにあきれたり、戸惑ったりと、振り回される姿も可愛らしく表現した。

 昨年のドラマ「准教授・高槻彰良の推察」(東海テレビ・フジテレビ系、WOWOW)シリーズでは、他人のうそが分かる能力を手にしてしまった大学生・深町尚哉役を務めた。その能力から人とは距離を取って生きてきたが、自分の能力を認め、人間としても必要としてくれる准教授・高槻彰良(伊野尾慧さん)と出会い、成長していく役どころだった。

 劇中には、深町がリュックのひもを握りしめながら歩く姿や、愛情表現たっぷりの高槻にあたふたする様子が描かれた。他人との関わりが少ないため、当初はオドオドすることも多かった深町だが、神宮寺さんの演技によって愛らしく、視聴者が応援したくなるようなキャラクターに仕上がった。SNSでは度々「深町くん」がトレンド入りし、番組スタッフも驚く人気となった。

 ◇“国民的彼氏だけど完璧すぎない” 本人の持ち味が役を魅力的に

 キュートさの光る演技に定評のある神宮寺さんだが、さりげない気遣いをうかがわせる言動からファンの間では「国民的彼氏」として親しまれている。頼りになるしっかり者で、メンタルもパフォーマンスも常に安定していると、King & Princeメンバーからのお墨付きもある。

 一方で、天然キャラぞろいのグループ内でも“ラスボス”とされており、バラエティー番組ではユニークな言い回しで共演者を混乱させることも。驚いたときなどに飛び出すチャーミングな仕草もギャップだ。

 「スマートでありながら完璧すぎない」神宮寺さんは、「受付のジョー」で演じる城ともどこか通ずるところがあり、本人の持ち味と相まって、より魅力的な姿にみえる。爽やかで好青年なルックスに、受付係の上品な制服がよく映え、城が誰かを気にかけたり、温かく見守るまなざしは、「国民的彼氏」の神宮寺さんだからこその説得力。それでいて、オフのリラックスした姿は視聴者が共感できる親しみやすさも持ち合わせている。

 この絶妙なバランスこそ、神宮寺さんならではの役者としての色だといえるだろう。自身の個性をうまく役へと昇華し、愛らしいキャラクターを作り出す神宮寺さん。これからもどんな“愛されキャラ”を体現してくれるのか楽しみだ。

テレビ 最新記事