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第17話「ネコVSサル」
2月20日(木)放送分
アニメ「機動戦士ガンダム」のアニメーションディレクターやキャラクターデザインなどを担当した安彦良和さんが監督を務める劇場版アニメ「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」。1979年に放送された「機動戦士ガンダム」(ファーストガンダム)のテレビアニメ第15話「ククルス・ドアンの島」を劇場版アニメとして制作することになった。第15話は異形のザクが登場するエピソードとしても知られており、劇場版では、異形のザクをリファインしたMS-06F ドアン専用ザク(ドアンザク)が登場したことも話題になっている。異形のザクはいかにして令和の時代によみがえったのか? 安彦監督らスタッフの証言からひもとく。
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ファーストガンダムの第15話は、主人公のアムロ・レイ、敵対するジオン軍の脱走兵ドアンの交流を通じて、戦争の哀愁を描き、異色のエピソードとして伝説になっている。同エピソードが伝説になった理由はもう一つある。ファーストガンダムの制作当時、スケジュールの都合で外部のスタジオに外注したこともあり、ザクIIが細身で、“鼻”が長いなど作画が安定しなかった。
劇場版では、作画崩壊によって生まれた異形のザクをドアンザクとしてリファインした。ドアンザクは、ククルス・ドアンがジオン公国軍のサザンクロス隊を率いていた際に搭乗していた機体で、地球侵攻作戦中に脱走したため、倒した相手の機体から部品を回収し、ドアン自身でそれらを用いて機体の補修、改修を行った。一部装甲は剥(は)がれたままになっており、左右非対称な部分も多い。異形のザクは、作画崩壊によって生まれたものではあるが、設定を上書きすることで、“鼻”が長いなど異形である理由を明確にした。
安彦監督は、異形のザクを復活させることに違和感があったという。
「『ドアンザクは異形でなければ!』という話があったけど、あれは単なる作画の崩れなんですよ。当時、ラッシュで見て、ぶっ飛んじゃいました。メカニカルデザインのカトキハジメさんも異形であることを強く主張していて、抵抗したんだけど、みんなカトキさんに付いちゃいまして。『勝手にしろ!』とも思ったのですが、やっぱりこだわりを大事にしなきゃダメですからね」
イム ガヒ副監督も「安彦さんは嫌がってましたが。『ドアンザクはそこを守らないと、ファンが悲しいだろう』という話もあり、一番強く言ってくださったのがカトキさんでしたね。『ルッグンにぶら下がらないとダメですよ』と言ってくださったり。少し細身にしつつ、やり過ぎないようにしています。“鼻”が長いのは、金具が緩くなって、ズレてきているなどカトキさんがつじつまを合わせてくれました。細かく設定しているので、リアルに見えるんですね」という思いがあった。
“異形のザク”を推したのはカトキさん、イム副監督だけではない。総作画監督・キャラクターデザインの田村篤さんも同意見だった。
「僕もカトキさんが提案したドアンザクを推しました。ドアンザクへの愛情を感じたので、賛成したんです。安彦さんは作画の乱れだと思ってるみたいですが。当時のスタッフの臨場感なども含めて、味わいとして捉えているので、それを茶化すんじゃなくて、意味のあるものとして落とし込みたいという思いがあったんです」
「ククルス・ドアンの島」のモビルスーツは、CGで表現した。田村さんは、CG制作にあたり、“安彦風”デザインのドアンザク、ガンダムのプラモデルを自作した。
「カトキさんがデザインしましたが、安彦さんのコンテに合わせて動かさなければいけません。カトキさんのデザインと安彦さんの絵は、方向性が違うので、その両立を目指したいという話になり、CGのスタッフの方と打ち合わせをする際、プラモデルを使って、ここの脚の細さはこれくらいにしたらいい……と説明しました。安彦さんが描くガンダムの顔、カトキさんがデザインしたガンダムの顔も違うので、メカニカルな格好よさを見せたいところはカトキさんのデザインにするなどカットによって、いいとこ取りをしようとしました」
3D演出を担当したCGアニメーションスタジオ「YAMATOWORKS」の森田修平さんは「CGにする際は、最初に普通のザクを用意し、カトキさんと一緒にデザインを構築していきました。微妙な鼻の伸び具合も、顔にちょっとスリットを入れたら格好よくなったり、修正しながら、バランスを考えていったんです。ドアンザクを修理するように、修正していきました。最初はできるのかな?とも思いましたが、結果的には細マッチョでヒーローのようなドアンザクになりました」と語る。
異形のザクは、スタッフの愛によって現代によみがえった。劇場版「ククルス・ドアンの島」は、CGなど最新技術によって、新たな表現にも挑戦した。令和の異形のザクが躍動する姿を目に焼き付けてほしい。
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