名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
荒川弘さんの人気マンガを実写化した映画2部作「鋼の錬金術師 完結編 復讐(ふくしゅう)者スカー(公開中)/最後の錬成(6月24日公開)」(曽利文彦監督)で、俳優の内野聖陽さんがフラスコの中の小人の声優を務めていることが6月19日、明らかになった。本作で内野さんは、エドワード・エルリック(山田涼介さん)とアルフォンス・エルリック(水石亜飛夢さん)兄弟の父であるヴァン・ホーエンハイム、人造人間(ホムンクルス)たちの生みの親である“お父様”も演じている。
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フラスコの中の小人とは、ホーエンハイムが「奴隷23号」として扱われていたころに出会った存在。奴隷23号の血液を使った実験で生成された最初のホムンクルスで、後に“お父様”となる。内野さんは「フラスコの中で退屈しきっていて、ずっと奴隷23号のことを観察し、話しかけるチャンスをうかがっていたんだと思います。そしてある日、突然『話しかけちゃおうっと!』みたいないたずら心や、お父様の野心につながる悪意のようなものを込めたつもりです」とコメント。
「人間ではなく、フラスコの中のモヤモヤした生命体が話す声なので普通の声だと面白くないなと思いつつ、紋切り型の声色にならないように注意しながら、楽しく演じさせていただきました」と振り返った。
劇中には“お父様”が姿形を変えた黒い生命体も登場。その声も内野さんが担当しており、「どういうしゃべり方が、一番説得力があるのか、かなり模索しました。“お父様”は普通に生きている人類とは脳みそのスケールなどが全然違うと感じたので、時に宇宙の写真を見たりして、宇宙に思いをはせながら演じたりもしましたね。非常に新鮮な経験で、難しかったけれど、得難い経験でした」と語った。
ホーエンハイムと“お父様”の演じ分けについては、「ホーエンハイムはシリアスな時は色っぽいけど、普段はちょっと抜けたところがある、家族を大切にする愛すべきキャラクターで、そこは大事にしました。一方、“お父様”は、神をも超える存在になりたいという強い野望を持っており、影があり、謎めいたキャラクターで地獄の大魔王みたいな雰囲気を意識しました」と告白。
劇中では、ホーエンハイムと“お父様”が対峙(たいじ)する場面が描かれているが、「この2人が同時に画面に登場するシーンは、2人の演技を演出しているような感があって、特に面白い体験でした」と明かした。
「鋼の錬金術師」は、「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で2001~2010年に連載された。錬金術が科学のように発達した世界を舞台に、エドとアルの兄弟が、失った体を取り戻すため「賢者の石」を探す旅に出る……というストーリー。アニメ化もされ人気を博した。2017年には1作目の実写映画が公開された。
新作は、マンガ「鋼の錬金術師」の連載20周年を記念した新プロジェクトとして公開される。2部作の前編となる「復讐者スカー」は、“傷の男(スカー)”(新田真剣佑さん)を中心とした物語。かつて国軍によって滅ぼされたイシュヴァールの民の復讐のために、すべての国家錬金術師の抹殺を誓うスカーが、エドと相対することになる。後編「最後の錬成」は、ホムンクルスたちの生みの親“お父様”との戦い、その後のエドとアル、仲間たちの物語が展開し、原作の最終話までを描く。
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