雨宮天:「彼女、お借りします」 テレビアニメ第2期で“完璧美少女”水原千鶴に変化? 弱さも

「彼女、お借りします」で水原千鶴の声優を務める雨宮天さん
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「彼女、お借りします」で水原千鶴の声優を務める雨宮天さん

 「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の宮島礼吏さんのラブコメディーマンガが原作のテレビアニメ「彼女、お借りします」の第2期が、MBS・TBS系の深夜アニメ枠「スーパーアニメイズム」で7月1日から放送される。第1期に続き、ヒロインの水原千鶴役の雨宮天さんら豪華声優陣が出演する。千鶴は、黒髪ロングにスタイル抜群の“完璧美少女”で、第2期では“弱さ”を見せるシーンもあるという。雨宮さんに千鶴の変化、第2期の見どころについて聞いた。

 ◇千鶴に共感 真っすぐに努力する姿勢

 「彼女、お借りします」は、恋人にフラれてしまった20歳のダメダメ大学生の木ノ下和也が、レンタル彼女の美少女・水原千鶴と出会う……というストーリー。2017年に「週刊少年マガジン」で連載をスタートした。テレビアニメ第1期が2020年7~9月に放送された。

 雨宮さんが演じる千鶴は、完璧美少女とも呼ばれている。“レンタル彼女”モードではとっさの状況でもなんとかする対応力がある。プライベートモードでは、和也に振り回されるなど人間らしい一面もある。

 「普段、和也に対してツンとした態度ではあるんですけど、ダメだなと思いつつ放っておけないんですね。そんなお人よしなところがすごく魅力的です。お人よしゆえに、ちょっと和也に振り回されちゃう。そういう人間らしいところが魅力だと思います。千鶴の、和也と会った後に一人で自分の部屋で見せる表情が好きです。その時のちょっとした独り言とかが、すごく可愛らしいなあと思います」

 さまざまな表情を見せる千鶴に「すごく共感できる」と雨宮さん。特に共感するのは、しっかりとした明確な目標を持ち、そこに向かって真っすぐに努力していく姿勢や、和也に対する感情だ。

 「千鶴には『こうしたい、こうなりたい』というものがあって、そこに向かってしっかり努力して進んでいく姿勢は『ものすごくその通りだな』と共感できます。あと、和也の『もう大丈夫。次こそは!』と言い切るけど全然そうはならないで、状況に流されてどんどん行動を変えていっちゃう情けないところにイラッときたり、怒ったり。そういう感情にも、すごく共感できますね。私もいまだに自分の中で目標を設定したり、『こういうふうになりたい』と思って行動してみたりするけど、でもやっぱり全部がうまくいくわけじゃなくて『やっぱり自分って才能ないのかな、ダメなのかな』と思うことを繰り返しているので、常に千鶴には共感できるなと思います」

 ◇第2期は新しい千鶴も 弱さが見え

 第1期ではダメダメな和也のことが「嫌いだった」という雨宮さん。だが、第2期の収録をへて、変化があった。

 「見栄を張ったり、大きなことを言ってみるけど行動が伴っていなかったり、そんなところが情けなくて、どうにも好きになれなかったんですけど……。でも第2期になると、千鶴がきつい状況に置かれることが多いのですが、和也がそばに寄り添ってくれたり、ちゃんと千鶴に真っすぐ伝えたり、千鶴のために行動したり、本気で力になってくれるんですよね。そういうところを見て『和也、いいやつだな』と思ったんです。だから第2期では結構好きになりましたね」

 第2期では、抱えているものの大きさから、千鶴の“弱さ”が垣間見えるシーンもある。千鶴の新しい一面が見え、キャラクターがより立体的になった。

 「弱さを演じるという点は、第1期とは違ったのかなと思います。第2期になると、千鶴の置かれている状況や持っている気持ち、抱えているものも描かれるようになり、千鶴がちょっと弱さを見せるんです。強がってもいられない、つい出てしまう弱さは繊細に演じたいなと思っていました。千鶴の弱さは、彼女が常に物事に本気で抱えているものが大きいからこそ出てしまう弱さで、弱いから出ちゃう弱さじゃない。千鶴って『ワー!』とギャン泣きするわけじゃないんですよね。だから泣き方も『もうどうしたらいいのか分からない、どうしようもない』という、抑えながらも悲痛なものが伝わったらいいなと思いながら演じました」

 雨宮さんが第2期ではほかにも新たな挑戦があったという。

 「今まで“レンカノ”モードの千鶴と素の千鶴を演じてきましたが、第2期はさらに劇の中で役を演じている千鶴や中学生の千鶴など、いろいろな千鶴を演じることになったので、そこは挑戦だったと思います。中学生の千鶴も役に入っている千鶴も、普段とは全く違う表情を見せるんです。劇で演じる千鶴はコミカルなキャラクターですし、中学生の千鶴は態度の悪い“クソガキ”感がある子供で、新しい千鶴だと思いました。いろいろな千鶴を楽しんでいただけると思います」

 ◇嫌いなキャラは誰もいない

 千鶴はもちろん、悠木碧さんが演じる麻美、東山奈央さん演じる瑠夏、高橋李依さん演じる墨など、魅力的なキャラクターが多数登場するのも「かのかり」の魅力だ。雨宮さんはアフレコで、声優陣がキャラクターの魅力について熱く語りあっていた姿が印象的だったという。

 「悠木さんと東山さんと収録が一緒になった時、瑠夏についてお二人が熱く話していらっしゃったんです。悠木さんは、悠木さんから見た瑠夏の印象、東山さんは演じている立場での瑠夏の印象を話していて。先輩方のやりとりから、私にはなかった視点などを聞くことができました。『そんなふうにこのキャラを捉えているんだ』とか『そういうことを考えながら演じていらっしゃるんだ』ということを目の前で聞けたのは、すごくラッキーだったと思います」

 収録を楽しそうに振り返る雨宮さんに、改めて「かのかり」の魅力を聞いてみると「ずっとハラハラさせてくれるところ」と話す。

 「こっちがちょっとうまくいったと思っても、こっちが“しっちゃかめっちゃか”で、麻美さんがまた怖い顔をしていて……。そういうサスペンス要素といいますか(笑い)、ドキドキ要素が絶え間なくあるところですね。キャラクターたちを掘り下げていくと『嫌いなキャラは誰もいないな』と思えるぐらいそれぞれが一生懸命。特に第2期は、泣くシーンがたくさんありました。和也と千鶴の関係もそうだし、おばあちゃんとの関係など、家族関係も含めてすごく人間的なドラマがすてきだなと思います」

 改めて第2期の見どころを「千鶴の弱さ、強さという部分がすごく描かれているので、ぜひそこはしっかり見ていただけたら。そういうシーンはすごく苦しいけど『あー、やっぱり千鶴ってすてきだな』と思って懸命に演じました」と語る雨宮さん。さまざまな顔を見せる千鶴にますます魅了されそうだ。

(取材・文・撮影:河鰭悠太郎)

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