岩本照:運命の出会いは「Snow Manのメンバー」 リーダーの目に映るグループの現在地とは

映画「モエカレはオレンジ色」で主演を務めたSnow Manの岩本照さん (C)2022「モエカレはオレンジ色」製作委員会 (C)⽟島ノン/講談社
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映画「モエカレはオレンジ色」で主演を務めたSnow Manの岩本照さん (C)2022「モエカレはオレンジ色」製作委員会 (C)⽟島ノン/講談社

 マンガ誌「月刊デザート」(講談社)で連載中の玉島ノンさんのマンガを実写化した映画「モエカレはオレンジ色」(村上正典監督、7月8日公開)。超シャイで真面目な消防士と、独りぼっちの女子高生の運命的な恋を描く本作で主演を務めたのが、人気グループ「Snow Man」の岩本照さんだ。そんな岩本さんにとっての運命の出会いはメンバーだ。「苦楽をともにしたからこそ、今のSnow Manがある」と語る岩本さんに、“座長”を務めた本作への思いとともに、リーダーとして見る今のSnow Manについて聞いた。

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 ◇スタッフも「もはやこれは運命」 蛯原恭介役への抜てき

 本作で岩本さんが演じたのは、恋に不器用な消防士・蛯原恭介。ある日、真っすぐな女子高生・佐々木萌衣(生見愛瑠さん)と出会い、徐々に心を開いていく。硬派だが、実は甘党という可愛らしい一面も持ち合わせているキャラクターだ。

 岩本さんといえば高身長で、スポーツバラエティー番組「SASUKE」(TBS系)などでも活躍する肉体派。蛯原と同じく甘党でもあるという。今回の役柄については、制作スタッフも「岩本さん以外思いつきませんでした」と話しており、「まさかの『甘党』という設定までぴったりとは! もはやこれは運命です」とお墨付きだ。岩本さん自身も「甘党で、背も高い蛯原は自分と似ていて、結構素の状態に近かったんじゃないかと思います」と語る。

 演じる上では「消防士の方に話をうかがって、それを踏まえて蛯原の見せ方について監督と相談しました。消防士の方が見ても成立するように、というのは意識していたところです」と明かす。「実際に訓練も体験させていただいて、こういったことを日々積み重ねているから、いざというときに動けるんだと“答え合わせ”ができたのは大きかったですね」と充実感をのぞかせた。

 ◇「僕もそうなれていたら」 自身が抱く“座長像”とは

 岩本さんは本作で映画単独初主演。オファーを受けた当時の心境について「率直にうれしい気持ち半分、ドッキリなのかなという気持ち半分でした」と話す。

 本人が抱く「座長」のイメージは、「みんなが同じ方を向けるように旗を掲げられる」人。「自分ではあまり座長というところは意識していませんでしたが、僕もそうなれていたらいいなと思います」と振り返る。

 そんな中でも「この撮影期間、みんなが健康で過ごすこと」を大切にした岩本さん。「とにかくみんなが楽しく、『この現場が終わりたくない!』となれたら一番いいなって。それが達成できたのが一番。けがや事故が起きずに、キャスト、スタッフも一人として欠けることなく、無事に走り抜けられたのが何よりです」

 ◇「今日から一緒に」 Snow Manメンバーと運命の出会い

 蛯原と萌衣が運命的な出会いを果たすところから物語が展開していく本作。では、岩本さんにとっての「運命の出会い」とはどんなものだったのか。

 「僕は出会いに恵まれているなと感じていて。プライベートでは10~20歳上、一番上だと70代の方とも仲が良くて、よく一緒に出かけたりもしますね。しかも、Jr.時代からの付き合いで、デビュー後も変わらずに僕のことを見てくれている。そういう方がいてくれるから、今の自分が保っていられるんだと思います」

 そんな岩本さんが特に運命だったと感じるのが、Snow Manのメンバーだという。深澤辰哉さん、渡辺翔太さん、阿部亮平さん、宮舘涼太さん、佐久間大介さんとは、10代のころから同じグループで活動を続けてきた。

 「自分がジャニーズ事務所という門をたたき、ジャニーズJr.として活動を始めた中で、『今日から一緒にやっていって』と言われたのが今のメンバー。オーディションの時に、先輩として前で踊っていたメンバーもいたりして、ちょっと怖くて嫌だな、なんて思いもあったんですけど(笑い)。そこから苦楽を共にして、『同じ釜の飯を食う』期間を過ごしたからこそ、今のSnow Manがある。その道を作ってくれたジャニー(喜多川)さんも含めて、今のメンバーに出会えたことは運命だったと思います」

 ◇個々での活動増加も「まだまだこれから」 リーダーとして見るグループの“今”

 そして、2019年にラウールさん、向井康二さん、目黒蓮さんが加入。2020年に念願のCDデビューを果たした。デビュー1年目のインタビューでは、ラウールさんが「今年は僕らの力だけではない部分が大きかった。2年目からはシンプルな自分たちの実力が問われてくると思う」と話していた。そうした2年目を超え、3年目を駆け抜ける今、グループの姿は岩本さんにどう映っているのだろう。

 「デビュー当時よりも、自分たちだけじゃなく、外の人を巻き込めるようになったのかな」と切り出した岩本さん。「個々でもフィーチャーしていただける機会が増えて、それぞれが自分を研究したり、人間関係を築いたりしたものがグループに還元されているように思います」と冷静に分析する。

 成長を実感する一方で、「でも、どこをとってもまだまだこれから」と貪欲だ。

 「アイドルは幅広いジャンルに挑戦できる職業だと思っていて。いろんな形で変換して、いろんな方たちに見てもらえるきっかけを作って、自分たちのフィールドに巻き込んでいける。それがすてきだと感じています」

 「だから、目標のために動くことも業務的にならずに、楽しみながら、過ごしていきたい」と、“アイドル”として歩んでいく心持ちを明かしてくれた。

 ◇「モエカレはオレンジ色」あらすじ

 独りぼっちの女子高生・萌衣が恋をしたのは、超シャイで真面目な消防士・蛯原。彼との出会いをきっかけに、萌衣はどんどん前向きになっていき、蛯原もまた、素直で真っすぐな萌衣にだんだんと心を開いていく。しかし、不器用な2人の恋はなかなか進まない。そんな中、恋のライバルが現れて……。

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