わたしの宝物
第6話 生まれ変わったら本当の親子になれるかな・・・
11月21日(木)放送分
人気グループ「King & Prince」の永瀬廉さん主演の連続ドラマ「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」(読売テレビ・日本テレビ系、日曜午後10時半)で、明智光秀役を演じているのが、2019年1月期に放送された「3年A組-今から皆さんは、人質です-」以来の同枠出演となる俳優の萩原利久さん。光秀のクローン役を演じる萩原さんは本作について「興味しか湧かなかった」と語る。そんな萩原さんに光秀のイメージや永瀬さんの印象、自身の成長などを聞いた。
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原作は、「LIAR GAME」などの甲斐谷忍さんのマンガ「新・信長公記~ノブナガくんと私~」(講談社)。2122年を舞台に、永瀬さん演じる織田信長ら戦国武将のクローン高校生たちが「学園の天下統一」を目指す。
「本能寺の変」があまりにも有名で、歴史で見てもターニングポイント。原作を読んでいたときも感じましたが一個すごい“爆弾”を持っているので、明智と信長が接触すると「何が起こるのだろう」みたいなのはある。光秀には世間にそういうイメージがあるので、変に怪しさを演じなくても見る側がそう感じてくれる部分もあると思うので、“利用”するのも一つかなと。
史実をそのままやる作品は別として、なかなかないですよね。ポイントポイントで人物の特徴を捉えるみたいな感じで、しかも中身は学園もので日常を描く要素もあり、歴史的には絶対絡みがなかった人とも関係性があるので、そういう面も新鮮でしたし、面白いです。
まず見た目が強そうじゃないですし、戦闘能力が群を抜いて低い。意識していることは、クラスの中での立ち回り方です。信長と近づく前は地味に上杉謙信(犬飼貴丈さん)の後ろにずっといるとか、ちょっかいを出されないよう絶妙に自分の位置を保つなど、うまい立ち回りをしています。
全然得意じゃないです(笑い)。お願いごととかでも結果的に同じくらいのメリットとデメリットというか、ギブ・アンド・テークじゃないと。一方的に勝ちみたいなのはないです。
演じる前までは、例えば戦国武将の図鑑やゲームなどで光秀はちょっと不気味に描かれていたり明らかな“悪役感”があったりして、印象はあまりよくありませんでした。今回の役が歴史上の光秀かと言われると違うので何とも言えませんが、僕の中での“悪役感”のようなものはちょっとだけ変わったような気がします。
演じているときはすごく原作の信長を感じるし、「うつけ」など歴史的な要素もすごくナチュラル。それこそ1対1で芝居をしたとき“信長感”というか、僕が勝手に思っている信長の威圧感みたいなものをすごく感じました。
同い年なのでとても親近感はありますね。信長のときと普段の関西弁で勝手にギャップを感じています(笑い)。光秀的には(信長は)歴史的にも交わる人なので、その相手に変に気を使うことなく、撮影の合間とかも普通にしゃべったりできることは良かったなと思います。
(武田信玄役の満島)真之介さんはすごく元気で、いる日といない日ではテンションが違います。周りの空気をパッと変えられる力はすごい。真之介さんが声を出すだけでグッと上がりますね。男性キャストが多く「男子校ってこういう感じなのかな」と疑似体験しています。男が集まるとしょうもない話しかしないなって(笑い)。みんな同級生という役柄が生きているのか分かりませんが、こんなに年齢関係なく話しやすい現場はなかなかないかもしれません。
光秀は一回しゃべってみたいですね。生まれも若干不明だったり、意外とあの当時の中でもフワッとしている部分が多く、もちろん本能寺の変もそうですけど。真相はわからないので詳しく聞いてみたいです。
歴史が好きな方はいろいろな展開を考えることができるでしょうし、知らない方でも世界観が面白いので興味が持てるのではと思います。人を選ばすいろんな方に楽しんでもらえる作品です。
光秀は最初起きることにビビりながらも突然動き出します。史実を知っている人は考えながら見ていると面白いでしょうし、そのままストレートに見ても一個一個の出来事に「おっ」となるのでは。きっと自分が持つ光秀に対する印象で楽しみ方が違ってくるのではと思います。(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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