ももクロ:“ザ・アイドル”像に縛られない活動で14年 「だからこそ続けてこられた」

映画「ももいろクローバーZ~アイドルの向こう側~<特別上映版>」に出演する「「ももいろクローバーZ」
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映画「ももいろクローバーZ~アイドルの向こう側~<特別上映版>」に出演する「「ももいろクローバーZ」

 アイドルグループ「ももいろクローバーZ(ももクロ)」の“いま”に迫ったドキュメンタリー映画「ももいろクローバーZ~アイドルの向こう側~<特別上映版>」(酒井祐輔監督)が、8月19日に公開される。10代から活躍をしているももクロも結成から14年。そんなメンバーたちにこれまでの思い出と“いま”について語ってもらった。

ウナギノボリ

 --劇場公開を迎える感想を教えてください。

 百田夏菜子さん 自分たちの活動をドキュメンタリーとして、作っていただくのはうれしかったです。グループ的にも記念の周年とかではないんですよ(笑い)。なんてことない時に撮っていただけたのもうれしかったですし、新しい私たちを見ていただけると思います。

 高城れにさん 撮影期間が去年の夏ごろから今年に入るまでだったんですが、去年の夏は私たちも有観客ライブができなくて、配信でのライブでした。今年に入ってから有観客ライブだったり、できることが少しずつ増えていってという過程が映像に収められているので、いまの時代ならではの作品になっていると思います。

 --人生の半分以上をアイドルとして過ごしていますが、今までで一番大変だったことは何ですか?

 玉井詩織さん 全部良い思い出や経験に変換されるので、いつもこの質問は考えちゃうんですよね……。学生時代の学業との両立が大変だったんじゃないかな? 学業優先でしたが、朝早く学校に行って、そのままお仕事で次の日学校。というサイクルがいま考えると、よくやっていたなと思います。レッスンもたくさんあって、すごい眠たかったので(笑い)。

 高城さん いまだから言えますけど、私は玉井さんの宿題を手伝ったことがあります(笑い)。夏休みの宿題を、こそこそと言われてやったことがあるので最年長としての役目を果たしていました。

 玉井さん 小論文が苦手で……(笑い)。もう時効ですよね? でも、私も夏菜ちゃんの宿題をやったことがある気がする(笑い)。

 百田さん えー!!!!!

 玉井さん 人の宿題のほうがやる気になるんだよね(笑い)。

 --逆に今までで一番うれしかったことは何でしょうか?

 高城さん ライブのたびに思いますが、これだけたくさんの方に来ていただいて、グッズもまとっていただいたりとか、名前を呼んでくれたりとか……すごいことだと思います。

 佐々木彩夏さん 大人になって、自分のお金でチケットをとってライブに行く工程をやるようになって。ライブに行くまでに、お仕事を休んだりとか、衣装作ったりとか、たくさん準備して来てくれているんだなとより感じるようになりました。

 --最初と印象が変わったメンバーはいますか?

 高城さん 内面的なことで言うと、あーりん(佐々木さん)が入ってきたときが衝撃的でした。「はい! 佐々木彩夏です!」って“ザ・アイドル”みたいな感じでハキハキしていたので「こんなに可愛い子が入ってきた」と思いました。でも今は、すごく頼もしく“男前”になったと言いますか、成長したなと感じます。

 佐々木さん 当時、小学6年生と中学3年生くらいだったので、お姉さんの中に入れてもらって頑張らなきゃ! という感じでした(笑い)。

 --映画のサブタイトルに“アイドルの向こう側”とありますが、みなさんにとってアイドルの向こう側とはどのような意味と捉えていますか?

 玉井さん もともとアイドルになろうと思ってこの活動を始めたメンバーがいないんです。始めたころは手探りで「アイドルってこういうものかな?」というイメージでいたのですが、私たちは一般的な「ザ・アイドル」というイメージ像には当てはまらないと思います。このようなアイドルグループだからこそ14年続けてこられたと思いますし、私にとってはここが向こう側なんですよね。グループによってアイドル像も違いますし、可愛くて歌や踊りが上手という王道のアイドル像もあると思いますが、アイドルの可能性の広さを活動しながら気づかされました。

 --映画を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。

 佐々木さん 私たちの歴史はもちろん、今の私たちを感じていただける映画だと思います。モノノフのみなさんだけでなく、これからももクロを知りたいという方にも見ていただきたいと思います。ももクロのことをもっともっと好きになってください!

 百田さん いつも応援してくださってありがとうございます。もしかしたらみなさんにとってはいつも通りの私たちかもしれませんが、新しい顔も見られると思います。たっぷりももクロを楽しんでください!

 玉井さん みなさんがいるからこそ、ドキュメンタリー映画を作っていただくことができました。私たちも今の自分たちを見直すきっかけになりましたし、みなさんにとってもいろんな想像を広げていただける内容になっていると思います。これから先、あの頃の私たちはこうだったと印象に残るものになったらいいなと思います。

 高城さん いつも応援ありがとうございます。私たちはアイドルですが、一人の人間として自然体な姿がこの作品に詰め込まれていると思います。アイドルの向こう側を楽しんでいただけたらと思います。

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