月とライカと吸血姫:第53回星雲賞 日本長編部門受賞 テレビアニメ化も話題に 描き下ろしイラスト公開

「月とライカと吸血姫」が第53回星雲賞の日本長編部門に選ばれたことを記念したイラスト(C)牧野圭祐・小学館/「月とライカと吸血姫」製作委員会
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「月とライカと吸血姫」が第53回星雲賞の日本長編部門に選ばれたことを記念したイラスト(C)牧野圭祐・小学館/「月とライカと吸血姫」製作委員会

 ガガガ文庫(小学館)の牧野圭祐さんのライトノベル「月とライカと吸血姫(ノスフェラトゥ)」が、優れたSF作品に贈られる第53回星雲賞の日本長編部門に選ばれたことが分かった。テレビアニメが2021年10~12月に放送されたことも話題になった人気作で、牧野さんは「地下室から始まった若者たちの旅は、大気圏を突破し、月を超え、星雲に届きました。この度、第53回星雲賞・日本長編部門に『月とライカと吸血姫』が選ばれましたこと、誠に光栄に存じます」と喜んでいる。

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 「本作は史実の宇宙開発競争をベースにしていますが、本作を書けたのは、かつて困難に挑み、偉業を成し遂げた人々がいたからにほかなりません。また、取材協力者の皆様、出版に携わる皆様、そして読者の皆様の応援に、改めて心から感謝いたします。最後に、SFの賞ということで難しく思われるかもしれませんが、老若男女すべての人が楽しめるハリウッド映画のようなエンターテインメントを目指しましたので、手にとっていただければ幸いです」と話している。

 同作のテレビアニメのキャラクターデザインを担当した加藤裕美さんが描き下ろしたイラストも公開された。宇宙服を着た笑顔のイリナとレフが描かれている。

 「月とライカと吸血姫」は、牧野さん作、かれいさんイラストのライトノベル。架空の超大国間の宇宙開発競争のさなか、有人飛行実験のために連れてこられた吸血鬼の少女と、ある理由から宇宙飛行士候補を落第した青年が共に宇宙を目指す……というストーリー。

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