ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
人気アニメ「プリキュア」シリーズの生みの親とも呼ばれる東映アニメーションの鷲尾天プロデューサーが9月8日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中のイベント「第94回 東京インターナショナル ギフト・ショー 秋2022」内のセミナー「永く愛されるキャラクター・シリーズ作り~プリキュアのコラボレーション事例~」に登場した。「プリキュア」シリーズは2004年にスタートし、放送19年目に突入するなど長寿シリーズとなった。「番組の長期継続の方法とは?」をテーマとしたセミナーで、鷲尾プロデューサーは長寿シリーズとなった裏側を「継続しようとしない」と明かした。
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「プリキュア」シリーズは、普通の女の子がプリキュアに変身し、さまざまな困難に立ち向かう姿を描くアニメ。第1弾「ふたりはプリキュア」が、2004年2月にスタートし、現在は第19弾「デリシャスパーティ プリキュア」が、ABCテレビ・テレビ朝日系で毎週日曜午前8時半に放送されている。第1弾「ふたりはプリキュア」は、「女の子だって暴れたい」というテーマが斬新だった。メインターゲットの女児だけでなく、男児からも人気を集めた。
「『女の子だって暴れたい』と企画書にチラッと入れていたんです。最近、多様性と言われ、取り上げていただくことも多くなってきましたが、当時は、そこまで意識したわけではないんです。ただ、嫌な画(え)は作らないようにしようとしました。『女の子だから』『男の子だから』と子供が言われたくない言葉を使わないようにしました。『ドラゴンボールZ』の西尾大介さんが監督を務めてくれることになって、とにかくいろいろやってみようとしました。西尾さんが本気でやった。西尾さんなしではありえなかった」
「常に新しい4~6歳女子が入れる番組を」と「プリキュア」のタイトルを残しつつ、毎年、世界観やキャラクターを一新することを決めていた。「同じ様式でも継続できる」と始めたシリーズ第3弾「ふたりはプリキュア Splash Star」は伸び悩んだが、第4弾「Yes!プリキュア5」でV字回復する。
「『ふたりはプリキュア Splash Star』はいまだにいい作品だと思っています。ただ、違うことをやってみようと『Yes!プリキュア5』では、5人のチームに変更しました。真ん中にピンクがいるけど、リーダーのいないチームです。チーム制にして続けることができました」
ピンチもあったが、乗り越えてきた。第12弾「Go!プリンセスプリキュア」からは、モチーフを導入した。第13弾「魔法つかいプリキュア!」では、クマのぬいぐるみが変身アイテムになるなどさまざまなチャレンジをしてきた。
「毎年が勝負で、変化を怖がらない。“らしく”なければいけないと考えるかもしれないけど、思ったことをやった方がいい。私自身もむちゃをしてきました。長期計画を立てると、理想を追ってしまって、あまりいいことにならない。『ふたりはプリキュア』の美墨なぎさのせりふで『なるべく頑張るぞ』とありますが、『なるべく』でいいんです」
第1弾を見ていた子供も大人になった。大人になってから、気付くこともある。「プリキュア」シリーズにはさまざまなメッセージが込められている。
「子供はすごい集中力で見てくださりますが、次の日には忘れてしまいます。でも、なぜか大人になっても子供の頃に見たアニメのせりふや歌を覚えています。大人になってから気付いて、ハッとなる。いかに子供たちにインパクトを残せるか?を考え、思いを込めています」
「プリキュア」シリーズは、これからも時代に合わせて変化しながら続いていくはずだ。
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