9月4日にスタートした特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの新作「仮面ライダーギーツ」(テレビ朝日系、日曜午前9時)で、ツムリ役を演じる青島心(あおしま・こころ)さん。本作への出演決定を聞いた際、「自分は何ができるのだろうと考えていた時期でもあったので、つかみ取れたことはうれしいよりも安心が勝っていました」と感じたという。オーディションで印象に残っていることや自身の役どころについて、また、いずれ変身してみたいかを聞いた。
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青島さんは1999年5月19日生まれの23歳。芸能界入りのきっかけである第7回「東宝シンデレラ」オーディションへの参加は、「よくある話なのですけど母が勝手に応募しまして(笑い)」と明かし、「『女優やりたいです!』という方たちばかりで圧倒されてしまいました」と振り返る。
入賞を逃したものの事務所から声をかけられ、「賞を取れずに楽屋で泣いている子たちを見た後のお話だったので。やりたくないですと言ったらその子たちに申し訳ないと思った」と気持ちを切り替え、挑戦することを決意。その後、山田杏奈さんや中村ゆりかさん、福本莉子さん、原菜乃華さんらと同じく週刊誌「週刊プレイボーイ」(集英社)が注目する「スゴカワ2017」に選出されたほか、特撮ドラマ「牙狼<GARO>」シリーズのドラマ「絶狼<ZERO>-BLACK BLOOD-」などに出演してきた。
今回「ギーツ」のオーディションを受けた経緯について、「仕事選びはマネジャーさんに全任せしています。人生の中でトップクラスに入るほど信頼している方なので、その人が良いと言う作品だったらきっと良いだろうと思っています」と前置きし、「マネジャーさんがお話を珍しくしてきてくださり、信頼して挑んでみることにしました」と説明する。
オーディションでの状況を、「ものすごく緊張してガッチガチでした(笑い)。逆に(審査する方々の)印象に残るぐらいガチガチだったのだろうなって」と話す一方で、「演技面というよりは人柄を見ているのだろうなと感じました」と冷静に分析していたともいう。
青島さんは芸能事務所「東宝芸能」に所属しており、同事務所にはスーパー戦隊シリーズの「機界戦隊ゼンカイジャー」でフリント・ゴールドツイカーを演じた森日菜美さんも所属。「事務所内で一番仲良くさせていただいています」という森さんからのアドバイスが大きかったと感謝する。
「なぜか知らないですけど(私が)仮面ライダーを受けることを知っていて、『演技面よりは人柄メインで見ていると思う』と(森さんの経験談を)聞いていたので、自分らしく素を見せられました。森さんのアドバイスはありがたかったです」
キャスト発表後の反響については、「仮面ライダーファンの方たちからあたたかい言葉をいただいてうれしかった」と笑顔を浮かべ、「両親や仮面ライダーを見ている友達も多く、(仮面ライダーは)すごい作品だなというのを、声をいただいて改めて感じました」と注目度の高さに驚いたことを口にする。
青島さんが演じるツムリは、仮面ライダーたちが参加するゲーム「デザイアグランプリ」のナビゲーターで、ゲームの進行や結果発表などを担当。青島さんも「重要な位置づけ」と話すツムリは、白と黒でデザインされた特徴的な衣装を身にまとうが、「衣装合わせを何回もして、こだわり抜いて作ってくださいました。特にヒラヒラした部分がお気に入り」とにっこり。
また、「おめでとうございます。今日からあなたは仮面ライダーです」のように、丁寧な口調が基本だが、主人公の仮面ライダーギーツ/浮世英寿(うきよ・えーす、簡秀吉さん)に対しては、「ツムリちゃんが唯一“タメ口”をちょっと使い、英寿との関係性が想像できる。英寿と2人のシーンが好きですね」と語る。
自身とは「似ているところは正直、真逆すぎて何もないです」と笑うも、「真逆の方がやりやすいというのは、いろんな監督さんやプロデューサーさんから聞いていて。しっかりハマれるように頑張りたい」と意気込む。
現時点ではアクションの有無は不明だが、少林寺拳法が特技で黒帯の実力を持つ青島さん。「アクションはいずれしてみたい。人間の姿で一回戦っておきたい気持ちはあります」と思いをはせる。
制作発表に参加したメインキャストの中で1人だけ仮面ライダーに変身しないが、変身願望はあるのだろうか。
「今のところ願望はないですね。星乃夢奈(ほしの・ゆな)さん演じる仮面ライダーナーゴに変身する祢音(ねおん)ちゃんはテンション感が若干似ていると感じていて、私が仮面ライダーになると少し似ちゃうかなという心配をしている部分も。どちらかというと悪者側になってみたいですね(笑い)」
「仮面ライダーギーツ」は「生き残りゲーム」をテーマに、多数の仮面ライダーが、平和を乱す怪物「ジャマト」から街の平和を守るゲーム「デザイアグランプリ」で競い合う姿を描く。「仮面ライダーエグゼイド」(2016~17年)、「仮面ライダーゼロワン」(2019~20年)などを手掛けてきた高橋悠也さんが脚本を担当する。(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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