上田麗奈×木村良平:「虫かぶり姫」アフレコの裏側 胸キュンシーンに大照れ 隙がない? 天才!? 互いの印象

「虫かぶり姫」のビジュアル(C)由唯・一迅社/虫かぶり姫製作委員会
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「虫かぶり姫」のビジュアル(C)由唯・一迅社/虫かぶり姫製作委員会

 電子版を含む累計発行部数300万部を突破する人気小説が原作のテレビアニメ「虫かぶり姫」が10月6日から放送される。“虫かぶり姫”と呼ばれる本好きな侯爵令嬢・エリアーナと婚約者・クリストファー王太子の恋路を描く。婚約によってクリストファーは宮廷内の派閥争いから解放され、エリアーナは王太子の婚約者として王宮書庫室への出入りを許される……と互いの利点のための“名ばかりの婚約”だったはずだが、複雑な思いが交錯することになる。上田麗奈さんがエリアーナ、木村良平さんがクリストファーをそれぞれ演じる。キラキラした世界観、胸キュン展開、内山昂輝さん、内田雄馬さん、羽多野渉さん、佐藤元さんら豪華声優陣が演じる個性豊かなイケメンキャラクター……とさまざまな魅力のある同作。上田さん、木村さんにアフレコの裏側を聞いた。

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 ◇少女マンガに癒やされる上田麗奈

 --作品の印象は?

 木村さん 最初、タイトルを聞いた時は何の話なのかな? ギャグアニメなのかな?と思っていて、設定を見たら恋愛ものですし、台本を読んだら、意外に「水戸黄門」みたいな要素もあるな、とも感じました。

 上田さん 元々、コミカライズを読んでいました。絵柄もフワッとしていて、少女マンガらしい恋愛が描かれていると思っていたら、それだけではなくて、国の問題、エリアーナの成長などが描かれていて、恋愛だけでなくいろいろな魅力のある作品なんです。

 --本が重要な要素になっています。2人は読書が好き?

 木村さん 多少は読みますね。

 上田さん 休憩中、私がお菓子を食べていたりする中、木村さんはよく本を読んでいるんです。こういうところから、インプットしているんだ……と見ていました。

 木村さん ほとんど小説ですね。仕事とは関係なく読んでいます。本はいいですよね。没入して、その世界に浸ることができるのが、楽しいです。

 --役者として仕事のことを考えたりしませんか?

 木村さん せりふのテンポが気になりますね。すごい!と思うこともあるし。

 上田さん そうやって引き出しを増やしているんですね。すごい! 私は学生の頃に図書委員だったので、当時は本をよく読んでいました。大人になってからは、マンガの面白さに気付き、携わる作品以外でも少女マンガをよく読んでいます。とにかく胸キュンを摂取したくて(笑い)。少女マンガはファンタジーとして読んでいて、癒やされています。

 --自分が演じるなら……などと考えたりすることもある?

 上田さん アニメ化しそう!と思って、オーディションがあったら、このキャラ受けさせてもらえないかな……と読んでいることはありますね。

 ◇絆を感じる男性キャストの掛け合い

 --2人の演技から気品も感じます。

 木村さん そこは頑張っているよね。収録は、素足にサンダルの時もあるけど(笑い)。

 上田さん ロイヤル感がありますよね。

 木村さん 登場人物は貴族が多いですし、エリアーナは箱入り娘で、性格的にも内にこもっていくタイプですしね。汚れないイメージがあります。キラキラしている。

 上田さん このキラキラ感が視聴者の方のトキメキを代弁していて、見ていてすごく気持ちいいですよね。

 --台本を見ると、エリアーナは「……」が多い印象です。

 上田さん 言われてみれば、そうですね。

 木村さん 言葉にならない感情を伝えるシーンが多いからね。

 上田さん ちょっとした吐息などリアクションが多いんです。話が進むにつれて温度感が変わってきますし、皆さんと一緒に録(と)れたからこそリアクションができたところもあります。バリエーション豊かな吐息を表現できました。

 木村さん 独特のテンポ感がありますよね。

 上田さん 確かに。そこもぜひ楽しんでいただきたいですね。

 --収録の様子は? 

 木村さん 上田さんを中心に、和気あいあいとしていました。

 上田さん 皆さんに支えていただいたから、乗り越えられました。アニメではエリアーナが引っ張ってるのですが、収録は私が皆さんに引っ張っていただきました。

 木村さん 実際は上田さんが引っ張っています。

 上田さん いえいえ。

 木村さん 上田さんが時々やらかすんですよ(笑い)。時々、すっとんきょうなことを言い出すので、みんなでニコニコしながら眺めていて、楽しい時間でした。

 上田さん すっとんきょうは覚えていないんですけど(笑い)。すみません。皆さんが優しくて、助けられていました。

 木村さん 面白いんですよね。

 上田さん 男性キャストの方々の掛け合いは、長年の関係みたいなものを感じていました。絆が反映されているんですよね。

 木村さん 割と世代が近い人も多かったしね。

 ◇隙がない木村良平 上田麗奈は天才!?

 --この作品ならではの難しかったことは?

 上田さん 私はありまくりです。

 木村さん 上田さんは苦労していたよね。芝居をしていて、照れちゃっていたんですよ。

 上田さん 少女マンガ的な展開が好きなんですけど、実際に掛け合うと、照れちゃうんです。

 木村さん 演じている時はもちろんちゃんとしているんですけど、せりふを言い終わった瞬間に照れているのが伝わってくるんです。「照れるのをやめてもらっていいですか?」と毎回言っていました(笑い)。出演者が照れちゃうくらいだから、いい作品なんですよ。

 上田さん 見ているとキュンとなって照れると思います。

 --木村さんは照れない?

 木村さん ニヤニヤしちゃうけどね。

 上田さん それを感じないくらいガンガンに攻めてくるんですよ!

 木村さん 攻めているのはクリストファーだから(笑い)。

 --お互いの役者としての印象は?

 木村さん 上田さんは面白いですよ。

 上田さん 怖いです……。あんまりいい意味じゃないですよね?

 木村さん いい意味だよ。発声も芝居も王道にはいかないんです。かといってクセが強いわけでもなくて、“上田麗奈の芝居”なんです。最初からそういう印象があって、もちろん変化はしているんだけど、最初から“上田麗奈の芝居”がありました。感覚なんだろうな?と思っています。もちろん、彼女の中には理屈があるんでしょうけど、感覚の人という印象なんです。自分の脳内で芝居が出来上がってるのかもしれません。天才なんじゃないですかね。

 上田さん ええ!? 私は木村さんを目指しています。デビュー当時からご一緒させていただいていますが、隙(すき)が全然ないんです。

 木村さん 隙しかないよ(笑い)。

 上田さん いやいや、どうしたら、木村さんのように多くの情報量をアウトプットできるんだろう……。そのキャラクターの感情とか状態、見えている景色とか、いろんなものが声から伝わってくるんです。それこそ見えている景色というか、見えるものの量が、私と違ってすごく多いのかなって。

 --最後に放送を楽しみにしている人にメッセージをお願いします。

 木村さん ビジュアルの通り、すごく美しい世界で、美しいキャラクターたちがイチャイチャします。「水戸黄門」とも言いましたが、政治的、人間関係的な戦いもあり、それを乗り越えて、すっきりさせてくれます。ゆったりとした雰囲気はありますが、刺激的なところもあります。面白さを保証しますので、楽しんでいただけたらうれしいです。

 上田さん 可愛らしいイチャイチャ、恋愛模様を楽しんでいただきたいですし、エリアーナの成長も見どころの一つです。みんなから刺激を受けて、少しずつ成長して、声色などもどんどん変わっていきます。その姿に、勇気をもらえる作品になっているのではと。楽しんでいただけますと幸いです!

 ※スタッフ(敬称略)

 原作:由唯(一迅社アイリスNEO/一迅社刊)▽キャラクター原案:椎名咲月、喜久田ゆい▽監督:岩崎太郎▽シリーズ構成:広田光毅▽キャラクターデザイン:高橋瑞香▽アニメーション制作:マッドハウス

 ※キャスト(敬称略)

 エリアーナ・ベルンシュタイン:上田麗奈▽クリストファー・セルカーク・アッシェラルド:木村良平▽アレクセイ・シュトラッサー:内山昂輝▽グレン・アイゼナッハ:内田雄馬▽テオドール・ウォーレン・アッシェラルド:羽多野渉▽アラン・フェレーラ:佐藤元▽アーヴィン・オランザ:阿座上洋平▽アルフレッド・ベルンシュタイン:島崎信長▽ジャン:八代拓

 ※主題歌(敬称略)

 オープニングテーマ:井口裕香「Prologue」▽エンディングテーマ: 伊東歌詞太郎「革表紙」

 ※放送情報

 AT-X:10月6日から毎週木曜午後9時(リピート放送 毎週月曜午前9時、毎週水曜午後3時)▽TOKYO MX:10月6日から毎週木曜午後11時半▽関西テレビ:10月6日から毎週木曜深夜2時55分▽BS日テレ:10月6日から毎週木曜深夜0時半

 ※配信情報

 dアニメストア:10月6日から毎週木曜午後11時半 その他サイトでも順次配信予定


(C)由唯・一迅社/虫かぶり姫製作委員会

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