MD松尾の月間ヒットランキング:2022年10月は「スプラトゥーン3」が首位 11月は「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」に期待

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが毎月のTSUTAYAでのソフト販売ランキングを基に市場の動向を振り返る。

ウナギノボリ

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 2022年10月の売り上げは例年並みでしたが、「マリオパーティ スーパースターズ」
(NS、任天堂)、「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」(PS4、アニプレックス)などの強力な新作があった昨年と比べると9割弱といったところ。PS5をはじめとしたハードがけん引した印象でした。

 ソフトは、新作のラインアップとしてはまずまずだったものの、圧倒的だった「スプラトゥーン3」(NS、任天堂)に、「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン」(PS5・PS4・NS)といった9月に発売済みのタイトルが強かった印象。特に「ドラゴンクエストX」は品薄状態が長く続き、ナンバリングタイトルの強さを痛感させられました。本来は100万本いったタイトルだったかもしれません。

 新作では、「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」(NS、アトラス)や、「ニーア オートマタ ジ エンド オブ ヨルハ エディション」(NS、スクウェア・エニックス)あたりは期待通りの売れ行きでしたが、「ウルトラ怪獣モンスターファーム」(NS、バンダイナムコエンターテインメント)、「Call of Duty:Modern Warfare2」(PS5・PS4、アクティビジョン)は大欠品しました。

 前者はゲーマーに人気の「モンスタファーム」シリーズのコンセプトで開発されたタイトルですが、生まれるのがいわゆるウルトラ怪獣なので、「モンスタファーム」シリーズより層の厚いウルトラマンのファンの支持を集めました。後者はいわゆるFPSの人気シリーズですが、無料で遊べるタイトルも多いジャンルなだけに、どのくらいヒットするか予想が難しかった。今回の「Modern Warfare」は現代戦が舞台のタイトルだけに、リアリティーを求めたFPSファンの支持を集めたと考えています。

 11月は「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」(NS、ポケモン)一色となるのはまず間違いないところでしょう。予約ベースでは、今のところ「バイオレット」が6、「スカーレット」が4という割合です。そのほか「ソニックフロンティア」(PS5・PS4・NS、セガ)、「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」(PS5・PS4、SIE)あたりに注目しています。

 ◇2022年10月のゲームソフトランキング(TSUTAYA調べ・限定版含む)

 1位 スプラトゥーン3(NS)
 2位 ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン(NS)
 3位 ペルソナ5 ザ・ロイヤル(NS)
 4位 ニーア オートマタ ジ エンド オブ ヨルハ エディション(NS)
 5位 ウルトラ怪獣モンスターファーム(NS)
 6位 Call of Duty:Modern Warfare2(PS4)
 7位 スターオーシャン6 THE DIVINE FO(PS4)
 8位 ベヨネッタ3(NS)
 9位 Minecraft(NS)
 10位 FIFA23 Legacy Edition(NS)
 11位 太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル(NS)
 12位 ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン(PS4)
 13位 Call of Duty:Modern Warfare2(PS5)
 14位 スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE(PS5)
 15位 英雄伝説 黎の軌跡2 -CRIMSON SiN-(PS4)
 16位 FIFA23(PS4)
 17位 マリオカート8 デラックス(NS)
 18位 Nintendo Switch Sports(NS)
 19位 ヴァルキリーエリュシオン(PS4)
 20位 モンスターハンターライズ+サンブレイクセット(NS)

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