MD松尾の月間ヒットランキング:2022年12月はポケモンがワンツー ドラクエ、スプラトゥーン3も好調 PS5本体も入荷

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが毎月のTSUTAYAでのソフト販売ランキングを基に市場の動向を振り返る。

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 2022年の12月は前年を大きく上回る好調ぶり。ソフト、ハードともに同じぐらいの手応えで、特にハードの売り上げを支えたのがPS5。前年を大きく上回る入荷があり、すさまじい売れ行き。もっとも、スイッチも好調をキープしており、前年ものすごく売れたので、極端に落ち込んではいません。

 ソフト部門は「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」(NS、ポケモン)が年末商戦でもワンツーを飾りました。本数としても昨年の「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」(同)の倍以上のヒットを記録。クリスマスプレゼントとしての需要が顕著で、そこに大型連休需要での30代男女も入っており、何度目かの“ポケモンブーム”が来ていることを感じています。ただ、ポケモンと「スプラトゥーン3」(NS、任天堂)に集中し、その他のタイトルは少々伸び悩んだ印象です。「スプラトゥーン3」は、キッズ層がポケモンに集中したこともあってか、ゲーマー層からの需要が多かったですね。

 ただ、「ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤」(NS、スクウェア・エニックス)は、ファンの支持を集めた印象で、「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-リユニオン」(PS4・PS5・NS、同)もよかった。3ハード分の売り上げを足すと3位に入る好調ぶり。PS4、PS5はシリーズのファン中心、スイッチは新規層もいたようです。日本代表が活躍したサッカーW杯のおかげで「FIFA 23 Legacy Edition」(NS、エレクトロニック・アーツ)もよかったです。

 2023年1月は「ファイアーエムブレム エンゲージ」(NS、任天堂)がトップか。「ポケットモンスター バイオレット」「スプラトゥーン3」が続く展開とみています。「ONE PIECE ODYSSEY」(PS4・PS5、バンダイナムコエンターテインメント)、「牧場物語 Welcome!ワンダフルライフ」(NS、マーベラス)あたりにも注目。PS5本体の入荷も見込めることから、PS5専用タイトルの「フォースポークン」(スクウェア・エニックス)にも期待しています。

 ◇2022年12月のゲームソフトランキング(TSUTAYA調べ・限定版含む)

 1位 ポケットモンスター バイオレット(NS)
 2位 ポケットモンスター スカーレット(NS)
 3位 ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅 (NS)
 4位 スプラトゥーン3(NS)
 5位 クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-リユニオン(PS4)
 6位 クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-リユニオン(NS)
 7位 クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-リユニオン(PS5)
 8位 マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル (NS)
 9位 Minecraft (NS)
 10位 ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ダブルパック(NS)
 11位 Nintendo Switch Sports(NS)
 12位 マリオカート8 デラックス(NS)
 13位 FIFA 23 Legacy Edition(NS)
 14位 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(NS)
 15位 太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル(NS)
 16位 マリオパーティ スーパースターズ(NS)
 17位 あつまれ どうぶつの森(NS)
 18位 釣りスピリッツ 釣って遊べる水族館(NS)
 19位 星のカービィ ディスカバリー(NS)
 20位 桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~(NS)

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