金の国 水の国:マッドハウス“次世代エース”渡邉こと乃監督 作品愛、高いスキルで原作の魅力をアニメに

劇場版アニメ「金の国 水の国」の一場面(C)岩本ナオ/小学館(C)2023「金の国 水の国」製作委員会
1 / 12
劇場版アニメ「金の国 水の国」の一場面(C)岩本ナオ/小学館(C)2023「金の国 水の国」製作委員会

 岩本ナオさんの人気マンガが原作の劇場版アニメ「金の国 水の国」が2023年1月27日に公開される。同作は、「サマーウォーズ」などのマッドハウスが制作し、同スタジオの次世代エースとも言われる渡邉こと乃さんが監督を務める。「金の国 水の国」で劇場版アニメ監督デビューを果たす渡邉監督は、「原作が好きな気持ちは誰よりもありました」と作品愛をもって制作に臨んだという。新鋭・渡邉監督の魅力に迫る。

 「金の国 水の国」は、ガイドブック「このマンガがすごい!2017」(宝島社)のオンナ編で1位に選ばれた岩本さんのファンタジーマンガ。2014年に「月刊flowers」(小学館)に読み切りが掲載され、2016年にコミックスが発売された。敵対する二つの国で、金の国の姫・サーラと水の国の青年・ナランバヤルが偶然出会い、国の未来のために夫婦役を演じているうちに恋に落ちる……というストーリー。俳優の賀来賢人さんがナランバヤル、浜辺美波さんがサーラの声優を務める。

 渡邉監督は、マッドハウスの生え抜きクリエーターで、テレビアニメ「BTOOOM!」で初監督を務め、演出として「魔法少女まどか☆マギカ」、絵コンテ・演出として、「ちやはふる」「俺物語!!」「ノーゲーム・ノーライフ」といった話題作に参加し、監督の右腕として活躍してきた。

 元々マンガが好きでアニメ業界に入ってきたという渡邉監督は、「ちはやふる」「俺物語!!」などマンガ原作の作品にも多く携わっており、「マンガをそのままアニメ化で見たいと思う人が多いと思うんです。私もその類いの人間なので」とファンの気持ちに寄り添ってきた。「テレビの視聴者や劇場で見てくださる方にどうやって(原作の)魅力を伝えたらいいだろうという考えの下、基本的には原作の伝えたい根幹を絶対にブレさせず、満足感を得られるように心掛けています」とも語っており、原作の魅力に向き合い、制作に臨んできたという。

 「金の国 水の国」の監督に抜てきされた際は、自身が原作の大ファンだったこともあり、不安も大きかったが、「原作が好きな気持ちは誰よりもありましたし、原作を愛するクリエーターが集まった現場だったので大丈夫だろうという気持ちになり制作を始めることができました」と話す。

 渡邉監督の抜てきについて、美術監督を務める清水友幸さんは「渡邉監督とは以前テレビアニメーションでもご一緒させていただきましたが、とても個性的で自分の世界を持っている方。なので、今回一緒にお仕事するのを楽しみにしていました」と語り、キャラクターデザイン・総作画監督を務める高橋瑞香さんも「自分も原作への思い入れがありますが、同じくらい思い入れのある渡邉さんとタッグを組めてよかったなと思いました」と話している。

 高橋さんは、渡邉監督と制作を進める中で、「すごくいろいろなことができる監督で、コレも監督がやったの!?ということが多かったです。例えば冒頭の影絵パートのデザインや、二つの国の文字のデザインなどもされていて」と、渡邉監督のスキルの高さに驚かされたという。

 渡邉監督が作品愛をもって、その魅力に真摯(しんし)に向き合い、全力をつぎ込んだアニメ「金の国 水の国」。美しい映像に心を動かされるはずだ。

写真を見る全 12 枚

アニメ 最新記事