秋田書店のマンガサイト「マンガクロス」で連載中の桜井のりおさんの人気マンガが原作のテレビアニメ「僕の心のヤバイやつ」が、テレビ朝日の深夜アニメ枠「NUMAnimation（ヌマニメーション）」ほかで2023年4月から放送されることが分かった。「からかい上手の高木さん」などの赤城博昭さんが監督を務め、「ラブライブ！」などの花田十輝さんがシリーズ構成・脚本を担当。シンエイ動画が制作する。メインキャストも発表され、堀江瞬さんが重度の中二病を抱えた陰キャの中学生男子・市川京太郎、羊宮妃那さんがスタイル抜群の美少女でモデルとしても活躍する山田杏奈をそれぞれ演じることが分かった。

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　図書室で本を読む市川京太郎、その後ろ姿を見つめる頬を赤らめた山田杏奈を描いたティザービジュアル第2弾、市川が山田にひかれていく様子を描いたティザーPVも公開された。

　堀江さんは「これほどまでに試されていることを痛感する作品はほかにないです。オーディション合格の知らせを聞いても現実感が湧かず、どう演じればいいか、動悸（どうき）が止まらず、僕にできることといえば変声期を迎えるか迎えないかくらいの男の子の YouTubeを見て、思考や喉の使い方を研究することくらいでした。同じ男である、という一本の綱を必死に手繰り寄せながら「ん゛ん゛ん゛ん゛」とアフレコにばく進しています」とコメント。

　羊宮さんは「真っすぐで一生懸命な杏奈ちゃんに私も応えられるよう全力で臨ませていただきました。現場で作り上げられる一つ一つのシーンには、たくさんの愛が注がれております。いろいろな表情を見せてくれる杏奈ちゃんの動く姿を、日常を、皆さんと一緒に見られる日がとても楽しみです。何とぞよろしくお願いいたします！」と話している。

　原作者の桜井さんは「これまでの制作期間において結構細かい確認作業をさせていただいているのですが、とても新鮮で楽しく、ただキャッキャと見ているファンの人と化しています。そんな素人の私の意見をかなり尊重してくださったりして『えっホントにいいの……！？』となったりもしています（自分を信用していないため）。アフレコもほぼ毎回リモートで拝聴させていただいており、楽しいです」とコメント

　メインキャストについて「市川役の堀江さんは、ダントツにせりふ量が多い中でも一つ一つのせりふを大切にしてくださっているのが伝わる演技で大変素晴らしいです。山田役の羊宮さんは、テープオーディションの時から山田感を醸し出しており、ふんわり可愛くも一生懸命さのある演技で大変ほっこりします。お二人の中学生らしさ、生々しさがあふれる掛け合いを早くお聞きいただきたいとソワソワしております。たくさんのすてきなスタッフさん、キャストさんの下で醸成されている中学生たちの物語を、共に楽しみに待っていましょうね」と話している。

　「僕の心のヤバイやつ」は、2018年に「週刊少年チャンピオン」（秋田書店）で連載を開始。現在は「マンガクロス」で連載されている。中二病真っ盛りの陰キャ男子・市川京太郎と学園カースト頂点の陽キャ美少女・山田杏奈の青春ラブコメディー。「このマンガがすごい！」のオトコ編に2020、2021年と2年連続でランクインし、2020年に「次にくるマンガ大賞2020」のウェブマンガ部門で1位を獲得するなど人気を集めている。

　◇スタッフ（敬称略）

　監督：赤城博昭▽シリーズ構成・脚本：花田十輝▽キャラクターデザイン：勝又聖人▽音楽：牛尾憲輔▽制作：シンエイ動画

　◇キャスト（敬称略）

　市川京太郎：堀江瞬▽山田杏奈：羊宮妃那