鬼滅の刃：ワールドツアー上映　見逃せない四つのポイント　「遊郭編」圧巻の戦闘シーン　初公開「刀鍛冶の里編」も

　吾峠呼世晴（ごとうげ・こよはる）さんのマンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の劇場上映イベント「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」が、2月3日から日本を含む世界80以上の国と地域の映画館で順次実施される。激しい戦闘シーンが話題を呼んだ「テレビアニメ『鬼滅の刃』遊郭編」第10、11話が上映されるほか、4月から放送される新作テレビアニメ「テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」の第1話が先行上映される。ワールドツアー上映の四つのポイントを紹介する。

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　◇音柱・宇髄天元が美しく“ド派手”に！

　「遊郭編」は、2021年12月～2022年2月にテレビアニメが放送され、鬼殺隊の柱の一人、音柱・宇髄天元（うずい・てんげん）の活躍が話題になった。宇随の豪快な戦いっぷり、美しいビジュアルをスクリーンで堪能できるのが大きなポイントになる。

　竈門炭治郎、禰豆子、我妻善逸（あがつま・ぜんいつ）、嘴平伊之助（はしびら・いのすけ）は、宇髄と共に鬼が潜む遊郭に潜入する。宇随は元忍（しのび）だが、派手なことが好きな性格で、きらびやかな髪飾りや左目にあしらわれた火花のようなメーク、筋骨隆々の肉体という強烈なビジュアルと、怖いもの知らずのド派手な戦闘スタイルが特徴。端正な顔立ちも特徴で、額当てを取り髪を下ろしたラフな姿は多くのファンを魅了した。

　◇鬼殺隊と“上弦”堕姫の壮絶バトル　一瞬も目が離せない戦闘シーン

　「遊郭編」では、宇髄、炭治郎、善逸、伊之助ら鬼殺隊と鬼の堕姫（だき）との壮絶な戦闘シーンも見逃せない。堕姫は、鬼を支配する鬼舞辻無惨（きぶつじ・むざん）の直属の配下である十二鬼月の上位6人の一人で“上弦の陸（じょうげんのろく）”。圧倒的な力を持つ堕姫は、美貌を武器に「京極屋」の花魁（おいらん）・蕨姫（わらびひめ）として遊郭に潜んでいた。炭治郎たちは遊郭の潜入捜査で堕姫が鬼であることに気付き、遊郭で起きたさまざまな事件が堕姫の仕業であることが暴かれていく。堕姫と対峙（たいじ）する炭治郎は、ヒノカミ神楽を繰り出し、堕姫の猛攻に食らいつくが、上弦の強さになかなかかなわない。宇髄、善逸、伊之助らも応戦し、遊郭全体を巻き込む火花散る戦いへと発展する。前シリーズの「竈門炭治郎 立志編」「無限列車編」でもすさまじい戦いが描かれてきたが、「遊郭編」の戦いはさらにスケールアップ。一瞬たりとも目が離せない圧巻の戦闘シーンをスクリーンで体感したい。

　◇心震える堕姫と妓夫太郎の兄弟愛

　「鬼滅の刃」は、鬼殺隊と鬼との戦いだけではなく、見る者の感情を揺さぶる人と鬼との切ない物語もポイントの一つ。「遊郭編」では、鬼殺隊と堕姫との戦いのさなか、堕姫の中からもう一体の鬼・妓夫太郎（ぎゅうたろう）が現れる。妓夫太郎は堕姫の兄で、二人は幼い頃から劣悪な環境の中、共に手を取り合って育ってきた。妓夫太郎は嫉妬深く、少しでも自分たちより幸せそうな相手を憎むひねくれた面がある一方で、堕姫を傷つける者は誰であろうと許さず報復する妹思いの一面も併せ持つ。炭治郎は戦いの中で、堕姫と妓夫太郎の兄妹の姿を自分と禰豆子の姿と重ねる。何があろうと妹を守りたいと願う兄の思い、昔とは姿が変わってしまっても抱き続ける変わらない愛、そんな兄妹の物語がし烈な戦いの中に垣間見える。

　◇新作「刀鍛冶の里編」　時透無一郎、甘露寺蜜璃の活躍をスクリーンで

　4月から放送される新作「刀鍛冶の里編」の第1話をスクリーンでいち早く見ることができるのも、ワールドツアー上映の大きなポイントだ。「刀鍛冶の里編」は、「遊郭編」に続くストーリーで、鋼鐵塚蛍（はがねづか・ほたる）ら刀鍛冶が集まる刀鍛冶の里での鬼との戦いが描かれ、メインキャラクターとして霞柱・時透無一郎（ときとう・むいちろう）、恋柱の甘露寺蜜璃が登場する。テレビアニメの放送に先がけて、二人の柱と炭治郎たちが新たな任務に挑む姿を目に焼き付けたい。

　「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために旅立つ……というストーリー。原作は、2016～20年に「週刊少年ジャンプ」（集英社）で連載された。コミックスの累計発行部数は1億5000万部以上。

　「テレビアニメ『鬼滅の刃』竈門炭治郎 立志編」が2019年4～9月に放送され、2020年10月公開の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が国内歴代興行収入1位となる約400億円を記録するなど大ヒットした。「テレビアニメ『鬼滅の刃』遊郭編」が2021年12月～2022年2月に放送された。