小市眞琴:成長を実感できた一年 2023年は「しっかりといいお芝居を」 アニメ「閃の軌跡 NW」の挑戦

「The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War」に出演する小市眞琴さん
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「The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War」に出演する小市眞琴さん

 日本ファルコムの人気RPG「英雄伝説 閃の軌跡」シリーズが原作のテレビアニメ「The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War」が、1月8日からTOKYO MXほかで放送される。アニメは、オリジナルヒロインのラヴィアン・ウィンスレット(ラヴィ)が、北の猟兵としてノーザンブリアを守るために戦う姿が描かれる。オリジナルヒロインとして注目を集めるラヴィ役に抜てきされたのが小市眞琴さんだ。小市さんに2022年を振り返っていただきつつ、2023年の抱負、挑戦になったというラヴィへの思いを聞いた。

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 ◇プレッシャー、不安も

 小市さんは「バトルスピリッツ ダブルドライブ」の主人公・茂上駿太役、「アイドルマスター シンデレラガールズ」の結城晴役などで知られる声優。2022年を「怒涛の一年でした」と振り返る。

 「ありがたいことに、2023年に出演させていただく作品が多く、2022年はさまざまな作品の収録に参加させていただきました。感情のジェットコースターがすごくて、刺激をたくさん受けた一年でした。たくさん成長させていただきました」

 2023年は「閃の軌跡 NW」をはじめ数々の作品にメインキャラクターとして出演する。

 「2022年はたくさんインプットできた年なので、2023年はしっかりといいお芝居をお届けできるように、引き続き頑張っていきたいです。ありがたいことに、本当にいろいろな役を演じさせていただいています。ラヴィのようなキャラクターは初めてでしたし、少年役を演じさせていただいたり、難しい役もありました。役の幅がすごく広く、毎回悩みながらなのですが、すごく楽しいんです」

 「閃の軌跡 NW」で小市さんが演じるラヴィは、ノーザンブリアの英雄の孫。他人をあてにせず、単独行動をとる唯我独尊タイプだ。あまり自分を語らず他人にもあまり興味がない。類いまれなる身体的戦闘能力を持ち、大抵のことは一度見聞きすれば習得することができる。自分の信念のためなら多少の任務違反はいとわない。

 「長く続いている作品で、出演させていただけるのはうれしかったのですが、アニメはオリジナルストーリー、しかも主人公ということもあって、大丈夫かな?というプレッシャー、不安もありました。ラヴィは、寡黙でクールだけど、年相応なところ、おちゃめな面もあります。見ていく中でどんどん愛着が湧くキャラクターです。成長過程を一緒に見ていただけるとうれしいです」

 「私はこれまで感情を出すキャラクターを演じさせていただくことが多かった」という小市さんにとって、寡黙で感情をあまり表に出さないラヴィ役は挑戦となった、

 「クールなキャラクターですし、特に最初の頃は周りの人がしゃべっている中で、相づちを打ったり、黙ったりしていて、一人で行動していることが多いです。だから、ラヴィは一言がすごく重要になってきます。感情を出し過ぎたら、ラヴィではなくなりますし、どこまで表現しますか?と監督と話し合いながら演じていました。戦闘シーンでも、うわー!と声を入れると、熱さが出てしまうので、ラヴィではなくなってしまいますし。後半もラヴィの一言一言が重くなってきます。映像になると動きや表情がつきますが、声でどこまで表現するのかは悩みどころでした」

 ◇ラヴィと同じくらい成長

 大作の主人公、しかも難役ということもあり、プレッシャーも大きかったが、アニメを手掛ける佐藤英一監督のある一言で、演技の方向性が定まったという。

 「ラヴィには年相応の悩みもあります。反抗期ではあるけど、親離れができていないところもあり、私自身も過去にそういう経験があったので、自分と重ねながら役を作っていくことができました。第1話の収録の時に監督から『ラヴィはヒロインじゃなくてヒーローなんで』というお話があったのが印象的でした。ラヴィは15歳の女の子ですし、私はヒロインだと思っていたので、若干高めの声、可愛い感じで役を作っていたんです。監督から『可愛さはなくていいです』と言っていただけて、『だからラヴィ役に決めていただけたんだ!』と自分の中ですごく納得できたんです。それまでは不安に思うところも大きかったのですが、監督から説明をいただいてから、私の中での方向性が定まりました。監督の一言がうれしかったですね」

 ラヴィは、マーティ、イセリア、タリオンと小隊を組まされ、無謀ともいえるエレボニア帝国への内偵任務を命じられる。マーティ役の中村悠一さん、イセリア役のブリドカット セーラ 恵美さん、タリオン役の小野友樹さんと一緒に収録することが多く、共演者から刺激を受けたという。

 「皆さん先輩なんです。すごく刺激をいただきました。それぞれのお芝居に対するスタンスを感じ、監督とのやり取りも聞くことができて、こうやってお芝居を作り上げていくんだ……と勉強させていただきました。皆さんにすごく助けていただきました」

 「アニメの中でラヴィが成長しますが、私も同じくらい成長できたはずです」と自信を見せる小市さん。最後にアニメの見どころを聞いた。

 「序盤はラヴィたち4人がどういうふうに仲間としてつながっていくのかというところに注目してください。イバーノ、タックというキャラクターが個人的にもすごく面白くて、お話はシリアスなのですが、2人が明るい部分を担っています。そこも見どころです。オリジナルストーリーなので、ゲームをプレーしたことがある方は、ノーザンブリアがどうしてこうなったのか……というところも楽しんで見ていただけると思いますし、ゲームをプレーしたことがない方も楽しめる内容になっていますので、アニメをきっかけにぜひゲームをプレーしていただけるとうれしいです」

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