ダンダダン
第6話「ヤベー女がきた」
11月7日(木)放送分
人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ(集英社)の荒木飛呂彦さん原作、高橋一生さん主演の映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」が、5月26日に公開されることが明らかになった。高橋さんが主演を務めたNHKのテレビドラマ「岸辺露伴は動かない」のスタッフが、パリで大規模ロケを行い映画化する。
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「岸辺露伴は動かない」は、「ジョジョ」シリーズのスピンオフにあたり、人を本にしてその記憶や性格などを“読む”能力を持つマンガ家・露伴が、奇怪な事件や不可思議な現象に遭遇するサスペンス・ホラー。今回の映画の原作「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」は、2009年にルーヴル美術館による国内外のマンガ家とのコラボレーション企画「バンド・デシネプロジェクト」のために荒木さんが描き下ろした読み切り作品。同美術館に、初めて日本人マンガ家の作品が展示されたことでも話題となった。
物語は、露伴がルーヴルを舞台に「この世で最も黒く、邪悪な絵」の謎を追う……というストーリーで、露伴の“知られざるルーツ”も明かされる。2020年から毎年12月に放送されているドラマシリーズから引き続き、露伴を高橋さん、露伴の担当編集者・泉京香を飯豊まりえさんが演じるほか、監督を渡辺一貴さん、脚本をアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズも手掛けた小林靖子さんが担当する。
昨秋からの国内での撮影は終了し、現在はパリで撮影中。舞台のルーヴル美術館をはじめ、ポン・デ・ザール、シャンゼリゼ通り、エトワール凱旋門、アレクサンドル3世橋、カルーゼル広場など名だたる名所でロケを行っているという。ルーヴル美術館で日本映画が撮影されるのは、2014年公開の「万能鑑定士Q モナ・リザの瞳」以来、2作目となる。
ティザービジュアルと超特報映像も公開された。ティザービジュアルはパリにたたずむ露伴の横顔が切り取られ、「“この世で最も黒く、邪悪な絵”の謎を追い、美の殿堂へ―」というコピーが添えられている。超特報映像では、「次の取材先が決まった、ルーヴルだ」という露伴に、「それって、あのパリの?」という京香、それに「それ以外にあるか」と返す露伴と、おなじみの2人のやり取りが収められている。
▽キャスト、スタッフのコメントは以下の通り。
岸辺露伴という人間を演じさせていただいてから、3年目に入りました。劇場版や映画版と銘打たない今作においても、岸辺露伴を演じ続けさせていただけていることは、僕の人生にとって非常に特異な出来事です。今はパリの現場でこの情報解禁コメントを書いています。
第1期の撮影時、演出の一貴さんと、あくまで夢の話として『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の話をしていました。いつか実際に、パリで撮影ができたら、と。そして今、パリ市街の石畳の上、露伴として立っている自分に違和感を覚えていないのは、間違いなく、卓越したスタッフワークに支えられているからだと思います。異国においてもこれまでと何も変わらずに露伴でいられることを、心から感謝しています。
今撮影しているフランスパートだけではなく、既に撮影を終えている日本パートも作品全体の重要な部分を担っています。ジョジョの全作品においても大事な要素である血脈、受け継がれるもの、過去、が今作においても語られます。それらと向き合うことは、今自分が存在していることにつながります。時間は誰にとっても優しくも残酷にもなりますが、例外なく今作の露伴にも、その存在を問いかけてきます。
今作は実写ドラマである「岸辺露伴は動かない」シリーズと地続きであり、シリーズ9話目とも言える物語になります。これまでドラマシリーズを見てくださった方はもちろん、独立した一つの作品としても、これまでの露伴の足跡をご存じない方にも楽しんでいただける映画作品になっていると思います。劇場に足を運んでくださる皆さんにおかれましては、非常にユニーク(奇妙、特異、唯一)なこの作品を楽しんでいただければと思っています。
「岸辺露伴は動かない」第3期ドラマは放送終了したばかりですが……。実は映画の撮影もひそかに進行していました! 今期ドラマのラスト、私のセリフにもありましたが、露伴先生がついにルーヴルへ! 私も担当編集として、パリに行けることになりました!
今回も引き続き、ステキないつものチームに支えていただきながら新しいスタッフさんにも加わっていただき、より一層心強く、素晴らしい環境のもと、お芝居をさせていただけていることを心から感謝しています!
フランスの現地スタッフさんたちとの撮影では、言葉の壁を越えて、大きな規模の作品作りができている幸せを噛み締めていました。忘れられない経験になりそうです。ここまで長く皆さんに楽しみにしていただける作品に、また新しいエピソードが加わることをとてもうれしく思っています! 露伴先生と京香が、遠く離れたルーヴル美術館に隠された謎と、過去に向き合います! ぜひこれまで通り、楽しんでいただけたらと思っています!
映画「暗殺の森」で描かれるパリは退廃的で陰鬱だ。人々が生を謳歌(おうか)する「花の都」ではなく、死と倒錯の匂いが充満した「黒い街」。3年前にプロジェクトが始まって以来、「岸辺露伴は動かない」の映像ルック、美術設定、扮装(ふんそう)表現は、常にこの映画から有形無形の大きな刺激を受けてきた。
撮影で訪れたパリは「暗殺の森」と同様、今にも落ちてきそうな厚くて重い雲に覆われ、凍てつく雨が降り続く、美しくも冷たい世界だった。そこに今、岸辺露伴が立っている。既視感と高揚感が入り交じる不思議な感覚。しかし感傷はない。露伴は当たり前のように、そこにいる。いつものように、撮影は始まる。
初めて「岸辺露伴は動かない」を実写化するとお聞きしたとき、映画になるという想像はカケラもしていませんでした。またシリーズが回を重ねる度に皆で挙げていた原作候補に、この「ルーヴルへ行く」が入ることはありませんでした。そんなダブルでリアリティーのない話が実現します。珍しく露伴自身がフォーカスされた物語です。ぜひ映画館で楽しんでいただければと思います。
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