菅井友香:櫻坂46卒業から3カ月「風のように過ぎていった」 主演舞台「新・幕末純情伝」に懸ける思いも

主演舞台「つかこうへい復活祭2023 新・幕末純情伝」の神戸公演について語る菅井友香さん
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主演舞台「つかこうへい復活祭2023 新・幕末純情伝」の神戸公演について語る菅井友香さん

 アイドルグループ「櫻坂46」を昨年卒業した菅井友香さんの主演舞台「つかこうへい復活祭2023 新・幕末純情伝」が、2月17~19日に「AiiA 2.5 Theater Kobe」(神戸市中央区)で上演される。関西を訪れた菅井さんが、同公演に懸ける思いや関西の思い出、今後について語った。

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 ◇沖田総司を演じ「泣くほど人を愛することってあるんだな」

 菅井さんは1995年11月29日生まれ、東京都出身。2015年にアイドルグループ「欅坂46」の1期生オーディションに合格すると、2017年にはキャプテンに就任。「櫻坂46」に改名後もキャプテンを務め、2022年11月にグループを卒業。今作は卒業後、初の出演作となる。

 「新・幕末純情伝」で菅井さんは、男として育てられた女性という設定の新選組の沖田総司を演じる。これまで沖田総司は、牧瀬里穂さん、広末涼子さん、石原さとみさん、鈴木杏さん、桐谷美玲さんらそうそうたる顔ぶれが演じてきており、しかも同じつかさんの「飛龍伝 2020」で初主演した菅井さんのように、つかさんの二大ヒロインを演じたのはこれまでに広末涼子さんと桐谷美玲さんしかいない。

 菅井さんは「本当にありがたいことです。そんなところに名を連ねさせていただくのは恐縮だなと思うんですが、『飛龍伝』のときにもお世話になった演出の岡村俊一さんが『菅井にだったらできる』と今回お話をいただけたことは素直にうれしかったです」と喜ぶ。岡村さんからは「素直に無でいられるところ、どんな感情にも振れるところがすごくいいと言ってくださいました」と明かす。

 グループ時代はキャプテンとしてバランスを取り、「感情をいかに動かさないでいられるかを意識して生きてきた」という菅井さんが、つかさんの作品で「人間のきれいではない部分、ドロドロした本能というものをさらけ出すことに、最初は戸惑いもあったんですが、そこが刺激的なのかなと思うようになりました」といい、「自分自身にこんな感情があったんだと知ることができたり、沖田の人生を生きていると、土方歳三と坂本龍馬と出会って、こんなに泣くほど人を愛することってあるんだなと知ることができました」と自身の新たな面を発見したという。

 ◇自宅で殺陣を練習「母の太ももに刺さったことも」

 本格的な殺陣はほぼ初体験だった。「刀の持ち方も最初はよく分からなくて、覚えることが多くて難しかったんですが、今はすごく楽しいですね。グループ時代に振り付けを覚えることが多かったので、殺陣も振り付けとつながるものがあって。(アイドル活動が)すごく役に立ったなと思います」と笑顔を見せる。

 特技の乗馬で全身の筋肉を使っていたため、「下半身や足腰の体幹、軸が生きて、女性にしては筋がいいとすごく褒めていただいた」とこれまでやってきたことが役に立った。

 殺陣は、竹光を使って自宅でも練習した。その様子を菅井さんの一番の理解者という飼い猫のトムが「不思議そうに見ていました」といい、「(同居している)母の太ももに(竹光を)刺してしまったこともあって、わりと痛がっていたので、申し訳ないなと思いました」とほほ笑ましいエピソードを披露した。

 今作について、「愛とか、自由について問いかけられているような作品で、見ていただいた後に、これからどう生きようかと考えさせられると思います。殺陣も含めて全員で力を合わせて精いっぱい心を込めてお届けしますので、ぜひ劇場で確かめていただけたらうれしいなと思います」とメッセージを送った。

 ◇番組出演で大阪通いに「太らないように気をつけなくちゃ」

 卒業して3カ月。「最初の1カ月はゆっくりして、グループ活動のときにはなかなか会えなかった幼なじみとか、いろんな人にとにかく会って。そこから今回のおけいこに入ったので、なんだか風のように過ぎていった感じです」と笑う。

 一人での活動は、「同じ気持ちを共有できる人がいなくなったという寂しさを感じる瞬間はある」と言いつつも、「自分でいろいろと決められることがうれしいですね」と充実感をにじませる。

 そんな中、カンテレの競馬中継番組「競馬 BEAT」(日曜午後3時、西日本ネット)のMCに抜てきされ、26日の放送から出演することになった。「卒業したからこそ、新たなお仕事とのご縁をいただけて、大好きな馬に関われて、本当に飛び跳ねてしまうくらいうれしかった」という。

 「馬術競技の大会に出たりして、これまでも馬と触れ合ってきたので、これまでにない目線で馬のことをお伝えできるかな、と。分野は違うのですが、これから競馬の知識をつけていかなきゃなと思っています。騎手の方が普段どんな思いで馬と接してらっしゃるのか、馬とのコミュニケーションなどのお話を、機会があったらいっぱい聞いてみたいです」と意気込む。

 「小学校に上がる前くらいから、毎年のようにユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)に家族で泊まりがけで行くのが楽しみでした」と関西にも縁がある菅井さん。番組出演のためにこれから大阪に通うことになり、「毎週来られるのがすごく楽しみ。いろんなお店を教えていただいて、自分がほっとできるお店が見つかったらうれしい」といい、「おいしいものがいっぱいあるので、太らないように気をつけなきゃ」と笑顔で語る。

 現在27歳、3年後には30代に突入する。「20代のうちにいろんなことに挑戦して、苦労や失敗を経験していくうちに、きっと人の気持ちが分かるような豊かな心が持てるのかなと思います。日々懸命に生きて、30歳になるころには、余裕と、気品と、周りの人を幸せにできるような心を持った女性になれるように頑張りたいですね」と将来を見据えた。

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