岸井ゆきの:「嫌な日曜の夜を浄化してくれるようなドラマに」 清野菜名との掛け合いシーンに「きっと面白くなる」と自信

連続ドラマ「日曜の夜ぐらいは…」に出演する岸井ゆきのさん=ABCテレビ提供
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連続ドラマ「日曜の夜ぐらいは…」に出演する岸井ゆきのさん=ABCテレビ提供

 女優の岸井ゆきのさんが、ABCテレビが制作し、4月から日曜午後10時に全国ネットで放送される連続ドラマ「日曜の夜ぐらいは…」の会見に、プロデューサーの清水一幸さんと共に出席した。主人公・岸田サチ(清野菜名さん)の友人・野田翔子を演じる岸井さんは、「岡田惠和さんの脚本であるということもそうですし、女性3人の物語というのもすごく楽しみです」と出演の喜びを語った。

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 ドラマは、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」(2017年)などで知られる脚本家・岡田惠和さんのオリジナル作品。足の不自由な母親との生活を支えるため休みなくバイトを続ける女性、家族から縁を切られ退屈な毎日に楽しみを求めてタクシー運転手を続ける女性、両親との縁が浅く借家で暮らしながら祖母と工場勤務を続ける女性。離れた場所に暮らし、お互いの存在も知らない3人は、あるラジオ番組をきっかけに運命的な出会いを果たす。「人生とは、家族とは、愛とは」をテーマに、ハートフルなドラマが展開していく。ABCテレビが新設した連続ドラマ枠の第一弾で、主演を清野菜名さんが務める。

 岸井さんが演じる翔子は、元ヤンキーのタクシー運転手。乗客にドリフト走行をちらつかせたり、勤務明けに一人で缶チューハイをあおったりと、粗野な一面を持つ役どころだ。岸井さん自身は「安全運転が好きだし、ハーブティーとか飲んで、ソファーで本を読んでいたい」という一方、「内面がグツグツするような、悔しいとか、耐えきれないとか、いろんな感情を持っているところは翔子と一緒」と明かした。「私はそれを(趣味の)映画や本、植物に向けているけれど、翔子は運転とか飲酒の方向に行くっていうだけ。ベクトルが違うだけなんだろうなと感じています」と語った。

 また、翔子の衣装はかなり派手だといい、岸井さんは「あれはなんていうジャンルの服なんでしょう?」と笑う。「これまでにも派手な服を着る役って結構あったんですよ。でも、翔子は色に色とか、柄に柄とか……。結構強烈ですね」

 岡田さんの脚本を演じることが楽しみだったという岸井さん。脚本を読んだ感想について、「(登場人物が)すごいしゃべってますよ! 読んでいて気持ちがいいんですけど、『これ私たちがやるんだ』って思うと、『これは大変だぞ』ってなります。ちょっと暗い部分も3人それぞれが持っているんですけど、リズムがあるのですごく読みやすいし、物語の紡ぎ方が暗さを前面に感じるというよりは、この暗さは自分にもあるみたいな感覚を受け取ってもらえるんじゃないかなと思いました」と話した。

 主演の清野さん、現在未発表のもう一人の女性キャストと3人で台本の読み合わせをした際には、「それぞれがバーッてしゃべって。それだけでも明るい雰囲気が出てましたよ」と明かし、「3人の会話のシーンとかテンポとか、3人が3人とも何か抱えながら、友情を深めていくところが見どころだなと思いましたね。きっと面白くなるって信じてます」と目を輝かせた。

 同席した清水プロデューサーも「ちょっと暗い話なんじゃないかなと思って僕らが作っていたシーンが、3人が会話すると『あれ? こんなに明るく感じるんだ』って。テンポがめちゃくちゃよくて、めちゃくちゃしゃべってます。僕らもクスクス笑いながら見ていました」とアピールした。

 「日曜の夜が大っ嫌いなんですよ」という岸井さん。「嫌な日曜の夜を浄化してくれて、明日からの仕事も頑張れるようなドラマにできたらいいなって思います。元気をあげるっていうよりは、何かちょっと希望が見えるっていうか。登場人物がちょっと一歩進んでいく姿に勇気をもらうような、そんなドラマにできたらいいなと思います」と笑顔を見せた。

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