夜廻り猫:山田孝之がテレビアニメ主題歌担当 忌野清志郎「JUMP」カバー 種崎敦美、木村良平コメントも

「夜廻り猫」の一場面(C)深谷かほる・講談社/NHK・NEP・創通
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「夜廻り猫」の一場面(C)深谷かほる・講談社/NHK・NEP・創通

 ツイッターから生まれた深谷かほるさんの人気マンガが原作のテレビアニメ「夜廻り猫」で、主人公の“夜廻り猫”遠藤平蔵の声優を務める山田孝之さんが主題歌も担当することが分かった。山田さんが故・忌野清志郎さんの「JUMP」をカバーする。

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 山田さんは「深夜に見た方々が一日の疲れを少し癒やし、翌日からも優しく過ごせたらいいなと思いながら声を入れました。この物語に登場する人物たちの悩みは、他人から見たら小さな物かもしれない。しかしその悩みを知った時、僕やあなたにもある小さな悩みにも声をかけてくれる。平蔵という存在は、僕であり、あなたであり、みんなの悩みや、みんなの優しさなんだと思う」とコメントを寄せている。

 子猫の重郎役の種崎敦美さんは「無垢(むく)さ、純粋な強さ、成長……一つ一つのせりふ、リアクション、シーン全てにこだわって細かくディレクションをしていただけてとてもうれしかったです。誰のどんな涙にも寄り添ってくれる遠藤平蔵。作品に触れてくださった方の心が、表情が、少しでもにっこりになりますように。『夜廻り猫』どうぞよろしくお願いいたします」と話している。

 ニイ役の木村良平さんは「読んでみないと、見てみないとたぶん分からない作品です。そして受け取ってくださった方には、きっとすえながく寄り添ってくれる作品だと思います。彼らの日常や出会う人々が、僕のそばにも感じられるようになりました。あんなふうに強くカッコよくありたいな。ぜひご覧いただいて、どこか共感してもらえたらうれしいです!」とメッセージを送った。

 元重郎役の祐仙勇さんは「元重郎は、子猫の重郎の名付け親でもあり、常に一歩離れたところで物事を見ている長老のような存在です。アフレコ時のアドバイスもあり、大きなお芝居というより自然さを大事にするように演じました。一度見たら物語に引き込まれること間違いなし! ぜひご覧ください!!」とコメント。

 音楽を担当する前山田健一さんは「とても穏やかで優しくて、そして悲しみに寄り添ってくれるすてきな作品に参加できて光栄に思います。日常なんてドラマチックではないし、抱えているつらさや痛みだって他人に話していいのかわからないくらい地味で質素だったりします。一人で抱えるのが当然、と妙にストイックになって自分に鞭(むち)を打ちながら生きる私たちにそそそっと寄り添ってくれる平蔵たち。そんな温度感を大切にして音楽作りに臨みました。静寂の夜、寂しさにのみ込まれそうな気持ちをすくい上げてくれることに期待しております。あ、あと、テーマ曲を歌う山田孝之さんの歌声がすてきすぎるのでぜひ!!」と話している。

 「夜廻り猫」は、2015年10月に深谷さんがツイッターで連載を開始したマンガ。涙の匂いをたどって現れる“夜廻り猫”の遠藤平蔵が、片目の子猫・重郎と共に夜の街をパトロールする姿が描かれている。2017年に第21回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した。

 アニメは、竹谷和真さんが監督を務め、金杉弘子さんが脚本、前山田さんが音楽を担当する。NHK総合で3月14、20、27日深夜に放送される。各話約5分で全15話。

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