日本映画の祭典「第46回日本アカデミー賞」授賞式が3月10日、東京都内で開催され、妻夫木聡さんが主演を務める映画「ある男」(石川慶監督)が作品賞に輝いた。ほかにも監督賞、脚本賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、録音賞、編集賞と最多8部門で最優秀賞を獲得した。
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妻夫木さんは「本当にうれしいです」と言うと、言葉を詰まらせ「(石川)監督のデビュー作でも一緒だったので……。彼の才能を間近で見ていたので、こうやって認めていただき本当にうれしいです」と喜びを語った。
石川監督は「本当にありがとうございます。難しい題材にチャレンジさせてくださったこと、原作を預けていただいた平野(啓一郎)さんにもお礼を申し上げたいと思います」と話した。
映画は、累計28万部を超える平野さんの同名のベストセラー小説が原作。里枝(安藤サクラさん)の夫・大祐(窪田正孝さん)は不慮の事故で命を落とすが、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一(眞島秀和さん)は遺影を見て「大祐じゃない」と告げる。大祐として生きた“ある男”は、いったい誰だったのか。調査を行う城戸(妻夫木さん)は、真実に近づくにつれて、ある男に対して複雑な思いを抱いていく……というストーリー。
同賞は日本の映画芸術、技術、科学の向上発展のために設けられ、日本アカデミー賞協会員の投票で決定する。今回の選考は、2022年1月1日~12月31日に公開された作品が対象。羽鳥慎一さんと有村架純さんが司会を務めた。
「ある男」▽「シン・ウルトラマン」▽「月の満ち欠け」▽「ハケンアニメ!」▽「流浪の月」
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