若山詩音×安済知佳:「SSSS.DYNAZENON」収録の裏側 「グリッドマン ユニバース」は「そうなるの!?」と衝撃の展開も

「グリッドマン ユニバース」に出演する若山詩音さん(左)と安済知佳さん
1 / 4
「グリッドマン ユニバース」に出演する若山詩音さん(左)と安済知佳さん

 円谷プロダクションとアニメ制作会社TRIGGER(トリガー)によるテレビアニメ「SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)」と「SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)」に続く、新作劇場版「グリッドマン ユニバース」が3月24日に公開される。1993~94年に放送された円谷プロダクション制作の特撮ドラマ「電光超人グリッドマン」が原典のアニメの第1弾「SSSS.GRIDMAN」が2018年10~12月に放送され、第2弾にあたる「SSSS.DYNAZENON」は2021年4~6月に放送された。「SSSS.DYNAZENON」の南夢芽役の若山詩音さん、飛鳥川ちせ役の安済知佳さんに同作を振り返ってもらいつつ、「グリッドマン ユニバース」に懸ける思いを聞いた。

ウナギノボリ

 ◇監督から個々にお話が…

 --元々「電光超人グリッドマン」は知っていた?

 安済さん 知らなかったんです……。あまり特撮に触れてこなかったので、「SSSS.GRIDMAN」「SSSS.DYNAZENON」で特撮の楽しさを知りました。

 若山さん 私も見たことがなかったので、「SSSS.GRIDMAN」を全部見て、「電光超人グリッドマン」を少し見てから、第1回の収録に臨んだら、監督に「見なくていいです! 『SSSS.GRIDMAN』も見なくていい!」とお話があって。

 安済さん 言われましたね(笑い)。「SSSS.GRIDMAN」があっての「SSSS.DYNAZENON」ですが、見ない方が役に集中できるという監督のお気遣いだったのかもしれません。私も「SSSS.GRIDMAN」を見ていたので「じゃあ記憶を消します!」と言っていました(笑い)。


 --テレビシリーズは謎が多く、先の読めない展開も話題になりましたが、先を知らされないまま収録していた?

 安済さん そうですね。

 若山さん 分からないままでした。

 安済さん 絶対にこれを知らせておかないといけないことは、監督から個々にお話がありました。それがあれば、どんな展開になってもキャラクターの言葉になり、新鮮な反応ができるように、考えてくださったのだと思います。オリジナルならではですよね。一人一人にお話があったよね?

 若山さん ありました。私がしていただいた話は、放送が終わった今となっては、みんな知っていることなんですけど。そこでキャラクターを固めることができました。

 --演技に生っぽさも感じました。
 
 若山さん キャラクターによりますが、キレイに言葉を発さないでいいのかな?と思っていました。声優として聞き取りやすくするのが基本にはありますが、柔軟に対応していただき、自分が普段話しているような感じで演じさせていただきました。元々、私もハキハキしゃべる方じゃないので、このままでいいのかな?と思っていました。

 安済さん オーディションの時から楽しかったです。会話感を大切にしていて、役者の自由な感性を認めてくださる現場でしたし。コロナ禍だったこともあって、みんなで集まっての収録はできなかったのですが、そのシーンでせりふのある人たちは一緒に掛け合いができるように、音響制作の方がスケジュールを組んでくださり、すごくありがたかったです。別々で収録したとは思えないほど、しっかりかみ合った会話ができたのは、制作の方々のお力です。本当に感謝しています。楽しんでいるうちに、収録が終わっていました。

 ◇私たちは完璧! 2人のコンビネーション

 --「SSSS.DYNAZENON」の魅力は?

 若山さん エピソードを重ねるごとに「電光超人グリッドマン」が好きな方が熱くなる展開がありますし、人間模様だけ見てもすごく繊細です。実際の人間関係にしても全てが丸く収まることはないと思うのですが、このアニメもそういうところがあり、最後にキャラクターたちが、これからも生きていく……ということが見えてきます。自分たちと地続きにあるような人間模様が描かれていますし、本当にすごい作品ですよね。

 安済さん まさにそうです! 人間ドラマ、物語が楽しめますし、アクションシーンなどの映像美、音楽、音響もすごいんです。例えば、怪獣の声にしても、ゴルドバーンの声は私がやらせていただいたのですが、ザイオーンはミキサーの方のお子さんの声を使っています。家で子供たちが遊んでいるところを録音したらしいんです。子供たちが純粋に楽しんでる様子を怪獣の声にしていたり、細部も本当に面白いんです。もっといろいろあって、スタッフ皆さんのこだわりや愛を感じます。いつか、じっくりお話を聞いてみたいです。

 --劇場版になると聞いて感じたことは?

 若山さん 「SSSS.DYNAZENON」のテレビシリーズの時から、どこかで「SSSS.GRIDMAN」と一緒に作品を!と思っていたので、ついにこの時がきた!と高揚感がすごくありました。「SSSS.GRIDMAN」チームの皆さんとお会いできるのかな?と想像して、楽しみでしたし、「SSSS.GRIDMAN」の雰囲気を味わえることにワクワクしました。

 安済さん 漠然と「SSSS.GRIDMAN」といつか一緒に……と楽しみにはしていたんですけど、まさかの劇場版!と驚きました。テレビシリーズでも素晴らしかったアクションシーンなどの映像を劇場で見ることができるのはうれしいですし、音響効果や音楽も素晴らしいので、劇場の音響設備で聞くことができると思うと、純粋にうれしかったです。「SSSS.GRIDMAN」の皆さんとどういうふうに共演できるんだろう?とワクワクを感じていました。

 --どんな展開になる?

 若山さん 裕太と六花の恋模様が……と思いきや!?

 安済さん 待ってました!という展開、そこがそうなるの!?となるところもありますし、楽しんでいただける作品になっています。

 --2人で収録したシーンもある?

 若山さん 一緒に収録させていただきました。

 安済さん 劇場版の夢芽は、ビックリするくらい感情表現が豊かになっていますし、見ていて楽しかったです。

 若山さん ビジュアルを見ても、誰!?となるくらい。

 安済さん 楽しいポーズをしているよね。

 若山さん 素直になって、可愛くなりました。

 安済さん 夢芽とちせは、同じ場所にいるけど2人で会話をすることはあんまりないんですよね。「あんた、贅沢(ぜいたく)なんだよ」と言ったところは印象的ですが。

 若山さん 短い言葉ですが、辛辣(しんらつ)でしたよね(笑い)。

 安済さん 夢芽とちせは、ベタベタしていないんですよね。

 --絶妙な距離感ですね。若山さん、安済さんのコンビネーションは?

 安済さん 私たちは完璧です!

 若山さん そうですね!


写真を見る全 4 枚

アニメ 最新記事