人気ライトノベル「弱キャラ友崎くん」の作者として知られる屋久ユウキさんが脚本を手がけるオリジナルテレビアニメ「夜のクラゲは泳げない」が制作され、2024年に放送されることが分かった。アニメ「エロマンガ先生」などの竹下良平さんが監督を務め、イラストレーターのpopman3580さんがキャラクター原案、谷口淳一郎さんがキャラクターデザインを担当する。「ゆるゆり」「NEW GAME!」などの動画工房が制作する。
ウナギノボリ
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「夜のクラゲは泳げない」は、渋谷を舞台に少女たちが匿名のクリエーティブ活動に励む姿を描く青春群像劇。夜の渋谷の街を漂う少女が、一つの特別な出会いをきっかけに変わり始める……というストーリー。少女を描いたティザービジュアルも公開された。
竹下監督は「友達が多いあいつ、可愛いあの子、お金持ちの彼……日々SNSチェックするたび、他人のキラキラが目に入ってきて『今』の自分と比べて落ち込んでばかりです……そんな比較の時代に『自分だけの好きを見つけたい!』との願いを込めてこのオリジナル企画がスタートしました。アニメの主人公たちと一緒に『自分だけの好きってなんだろう?』の問いに答えを出すべく、少しずつ練り上げてきた物語です。たくさんの人の心に届けばいいなと切に願いながら、今日も机に向かいます。『夜のクラゲは泳げない』これからもよろしくお願い申し上げます」とコメントを寄せている。
屋久さんは「お金よりも承認が求められるいまの時代では、貯金残高よりも『いいね』の数に価値があるらしい。TikTokで大量の現金を見せびらかし、自分がいかに裕福かを語る配信者には煽りのようなコメントばかりがつき、ギャンブルに負け続け、自らの借金を笑いに変える芸人には好意と称賛のコメントがあふれる。どちらに憧れるか、と問われて前者と答える人はほとんどいないだろうし、僕だってそうだ」とコメント。
「このアニメに出てくる女の子たちは、なりたい自分と周囲の目――『好き』と『承認』の間で苦しんで、創作活動に励みます。いや、ひょっとすると本当の意味で『なりたい自分』を知っている人なんて、ほとんどいないのかもしれません。リアルはなんだか息苦しくて、かといってSNSが自由で幸せなんてことあるわけないと知っている全ての人に送りたい現代劇を、どうぞよろしくお願いします」と話している。
3月25、26日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される国内最大級のアニメイベント「AnimeJapan(アニメジャパン) 2023」に同作が出展する。25日には、KING AMUSEMENT CREATIVEブースでスタッフによるトークイベントも実施する。
監督:竹下良平▽シリーズ構成・脚本:屋久ユウキ▽キャラクター原案:popman3580▽キャラクターデザイン:谷口淳一郎▽アニメーション制作:動画工房
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