ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
ヤマザキコレさんのマンガが原作のテレビアニメ「魔法使いの嫁」の第2期となる「魔法使いの嫁 SEASON2」が、4月6日からTOKYO MXほかで放送される。2017~18年に放送された第1期では、特別な力を持つ孤独な少女・羽鳥チセが、異形の魔法使い・エリアスに弟子として、将来の嫁として迎え入れられ、共に暮らす中で少しずつ絆を深めていく姿が描かれた。第2期では、チセが魔術師たちの相互扶助組織・学院(カレッジ)へ通うことになる。チセ役の種崎敦美さん、エリアス役の竹内良太さんは、チセとエリアスの関係性を繊細な演技で表現してきた。第2期の見どころ、収録の裏側について聞いた。
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種崎さん 全部覚えています。昨年、第1期の再放送を見ていたのですが、全部覚えていてびっくりするというか。
竹内さん そうなんですよね。1話、1話に思い出が結構ありますもんね。
種崎さん 第1話のチセとエリアスの出会いから始まって、第24話のころには2人とも成長して。当たり前ですけど、最初のころとは全然違う。
竹内さん 少しずつ成長していってね。
種崎さん 一つ一つが全部大事というか、印象に残っているというか。とりわけこのシーンが、という感じじゃないんですよね。積み重ねですね。でもそんな中でもあえてどこかを、というなら第22話のお母さんと対話するシーンですかね……。チセが強くて美しくて、「成長以上」の……進化というか。過去から、ある意味の呪いから踏み出すチセの強さや、そのシーンを演じていた時の自分の心の穏やかさ、お母さん役の井上喜久子さんとの掛け合いも含め忘れられません。
竹内さん 僕はやっぱり第24話でチセがエリアスに指輪をつけてくれるシーンは、一番お気に入りかなと思います。エリアスが「これが美しいっていうのかな」と言ったり、ちょっとした言葉選びが変わってきているところでもあったんです。あのシーンの収録は、どうしても竹内としてはぐっと力を入れてお芝居したいなと思うところを、スタッフさんには「エリアスとしてはもっとさらっとでいいです」と言われて。人間だったらもっと感情を入れてもいいところを、エリアスだからこそ、まだそういう感情が分からなくて、単に「僕でいいの?」と言う。自分としては「僕でいいの!?」と言いたいところだったのですが、「もっと抑えてください」と。
竹内さん やっぱり第1期の全24話の間、ずっとやってきた中でも、まだエリアスとしてはそこまでじゃないっていう。感情を表現しないというところが、表現者としてはもどかしいところでもあるし、でもエリアスとしては、それが一つの正解なんだなと思いながら第24話の収録が終わったので、結構思い出深いですね。
種崎さん 第1期では、重ねていったな、エリアスやルツ、シルキー、周りの出会ったみんなにチセを少しずつ作ってもらったな……という感じですね。最初と最後での変化がすごすぎて。
竹内さん 僕は「来たか!」と思いました。第1期は、原作のストーリーの区切りがついたのと同じタイミングで終了したのですが、その後も原作は読み続けていましたし、「とうとう来たか」「5年ぶりか」と。竹内の中では「そろそろエリアスになっておかなくてはいけないかな」という、そんな気持ちになった記憶がありますね。
種崎さん 私も「いつか来るんだろうな」と思ってはいたんですけど、いざ第2期の制作が決まると、うれしいのと同じぐらいに「学院篇のチセを演じるのか」と思って、緊張しました。今までとは登場人物の数も違えば、場所も違うので、どうなるんだろうなと。「まほよめ(魔法使いの嫁)」は「備えなきゃ」って感じがしますよね?
竹内さん それはめちゃめちゃありました。備えなきゃって。いきなり来て、いきなりできるものじゃないんだと、すごく思う。
種崎さん そうなんですよ。
竹内さん いろいろ下準備は必要なんじゃないかなという覚悟が、そこで生まれたような気がしますね。
種崎さん アフレコの人数が増えたな、にぎやかだなという感じですね。
竹内さん やっぱり会話のシーンが増えました。第1期は、結構まったりと会話の間を楽しむというか。キャラクターたちの距離感とか息づかいみたいなところを感じられるシーンが多かったのですが、第2期は群像劇というか。人物が増えることによって、第1期の“間”を詰めて、会話で繰り広げられていくような、テンポ感がすごく変わったなと感じましたね。
種崎さん そのおかげでチセと同じ気持ちで収録に臨めているところもあります。学院のみんなとしゃべっている時と、家に帰ってエリアスやシルキーたちと接している時の差をすごく感じるんです。自分の中でも変化があるし、チセもこんな感じなんだろうと分かるというか。学院のシーンと家のシーンでは、アフレコの空気感も全然違うので、より“家”を感じるようになりました。内山(昂輝)さん(ルツ役)、遠藤(綾)さん(シルキー役)、竹内さんと私の4人で収録をしていると「これ、知ってる空気」となります。
竹内さん 種さん(種崎さん)は、家のシーンの収録の時にずっと「うんうん」とうなずいていたよね。やっぱり、その慣れ親しんだ雰囲気と学院の雰囲気は違いますよね。それがとても楽しいし、面白いなと思いますね。
種崎さん 楽しいですね。私が学院のシーンの収録が終わった時に「うん……カレッジだ……」ってつぶやくと、周りの方に不思議な顔をされるんですけど、チセもきっとこう思っているはずだと。ただ、アフレコが進んでいくと、学院での振る舞い方も分かってきて、緊張もだんだん減ってくるので、面白いなって。きっとチセと同じ感覚だなと。
竹内さん エリアスは、第1期に比べて、第2期では自分の感情の変化を表現するような言葉がものすごく増えた気がするんですよ。「内臓がぎゅうとする気がする」というようなせりふもあって、エリアスは今までより自分に起こっている体の変化を敏感に捉えている。チセとの会話では、エリアスはどんどん対等になっていくような気持ちになっているのかなと感じていて。エリアスの中では、黒いキャンバスの中に本当にほのかに色がついていって、会話の語彙(ごい)力も増えていくというか。第2期のアフレコでは、そういう違いを感じました。エリアスを演じる時は、考えてから臨むとどうしても変に感情が入っちゃうので、そこが難しくて。本当に(頭を)真っ白にして、真っ黒にして、収録に臨まないと、人間味のある会話になってしまう。それでは、エリアスとしては違うと思うので、案配がすごく難しいなと思います。
種崎さん 真っ黒だったり、真っ白だったりするエリアスの心の中に、チセから教わった感情とか、知らない感情が混ざった時に、黒の中にちょっとだけ違う色が入るのが、何となく分かるというか。第2期では、そんなエリアスを見て、チセが「今までそうじゃなかったよね」と驚いた表情を見せるようなシーンもあります。ただ、外側からそんな二人を見ていると、「嫁と旦那やん!」と(笑い)。学院内でチセとエリアスが話しているシーンで、エリアスが「君に怒られるより疲れる」と言ったのに対して、チセが「はいはい」って言うんですよ。「嫁かよ!」と思って。実際、嫁なんですけど、こんなやり取りは最初じゃ考えられないと思って。私も竹内さんと同じようにエリアスと会話する時は考えるのはやめよう、掛け合いながら作っていこうと思っているので、そのシーンも自然と出てきた「はいはい」だったのですが、「こんなラフな『はいはい』ある!?」と思うようなものが自分から出てきたんです。
種崎さん 二人の会話は、積み重ねてきたからこそのものだと思っています。
種崎さん 「まほよめ」は、ファンタジーなんですけど、現実だし現代でもあって、超現実的ファンタジーというか。第1期でも、どこか不気味で怖い雰囲気があったと思うのですが、学院篇ではその空気がちょっと違うというか。ヤマザキ先生が描かれている「まほよめ」ならではの人間の生々しさが、第2期ではより濃くなっている気がします。
竹内さん エリアスとしては、第1期と違って、学院の講師陣や生徒たちと徐々に徐々に絡んでいき、いろいろな事件やトラブルに巻き込まれていくのですが、その中で、もしかしたら視聴者の方も気付かないぐらいのほのかな成長、感情の変化が出てきて、第1期では見られなかったエリアスを見ることができると思います。それに加えて、エリアスがチセとどう接していくのか。エリアスが精いっぱい考えた上で出す答えみたいものが、恐らく垣間見えると思うので、そこはぜひ注目していただきたいですね。
注:種崎さんの「崎」は「たつさき」
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