新海誠監督の新作劇場版アニメ「すずめの戸締まり」が、5月27日に終映を迎えることが分かった。終映に向け、5月12~27日に「最後の戸締まり上映」と題した特別上映を実施する。入場者プレゼントとして映画公開後に公開された「おかえりなさいビジュアル」がデザインされ、新海監督のメッセージが添えられた「感謝の戸締まりポストカード」が5月12日から配布される。特別上映では、同作のブルーレイディスク、DVD収録用に全273カットがリテークされた特別版が上映される。
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新海監督が登壇する舞台あいさつも実施する。終映日の5月27日には、ヒロイン・岩戸鈴芽(いわと・すずめ)役の原菜乃華さん、宗像草太役の松村北斗さんも登壇する「最後の戸締まり舞台挨拶」が実施され、その模様が全国で同時生中継される。
新海監督は「映画のここまでのロングランを支えてくださった観客の皆さまに、心より感謝いたします。おかげさまで『すずめの戸締まり』はとても遠くまで届いた作品となりました。この映画の制作中は、『震災から12年後』も『コロナ後の世界』も、それが確かに訪れるとは確信が持てない遠い未来でした。それでも日々の生活はたくましくもしつこくも続き、すずめも(我々も)今も光の中をなんとか生きています。得がたい奇跡です。私はこの2カ月ほどは海外でのプレミアを回っていましたが、終映にあたり日本の皆さまに今一度お礼を申しあげたく、国内でもいくつか舞台あいさつを行います。またお目にかかれることを、心待ちにしております」とコメントを寄せている。
「すずめの戸締まり」は、日本各地の廃虚を舞台に、災いのもととなる“扉”を閉める旅をする少女・岩戸鈴芽の解放と成長を描く。2022年11月11日に公開され、国内の観客動員数は1095万人、興行収入は145億2000万円を突破している。「ベルリン国際映画祭」で日本のアニメーション作品では約21年ぶりにコンペティション部門に正式出品されたことも話題になっている。
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