鬼滅の刃 刀鍛冶の里編:河西健吾 無一郎&有一郎の一人二役を熱演 「無一郎の無は無限の無」に号泣

「テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」の第8話「無一郎の無」の一場面(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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「テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」の第8話「無一郎の無」の一場面(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんのマンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の新作テレビアニメ「テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」の第8話「無一郎の無」が、フジテレビ系で5月28日に放送された。第8話では、霞柱・時透無一郎(ときとう・むいちろう)の過去が描かれ、回想シーンに無一郎の双子の兄・有一郎が登場した。無一郎の声優を務める河西健吾さんが、無一郎と有一郎を一人二役で演じ、話題になった。

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 無一郎は過去の記憶をなくしており、「刀鍛冶の里編」では主人公・竈門炭治郎の言葉や、鬼との戦いを通して、少しずつ記憶を取り戻し始める。第8話の回想シーンでは、10歳の無一郎が登場し、父の木こりの仕事を手伝う日々が描かれた。平和な生活はある日、一変し、父は病気の妻のために薬草を採りに行った先で命を落とし、母も同じ日に亡くなる。その後、無一郎は一人っ子ではなく、双子の兄・有一郎がいたことが明らかになる。有一郎は亡くなった両親を「バカの極み」と言い、優しい性格の無一郎に厳しい言葉を投げかける。河西さんは、性格も口調も違う兄弟を見事に演じ分け、ツイッターでは「すごい」「圧巻の演技」と話題になった。

 突然両親を亡くした時透兄弟は、さらなる悲劇に見舞われる。ある夏の夜、鬼が2人が暮らす小屋を襲い、無一郎を守ろうとした有一郎が瀕死の重傷を負ってしまう。兄を傷つけられた無一郎は「生まれてから一度も感じたことのない腹の底から吹きこぼれ出るような激しい怒り」を感じて無我夢中になり、気がついた時には、何本もの杭(くい)に刺され、死にかけた鬼の姿があった。

 小屋に戻った無一郎は、瀕死の状態ながら「神様……仏様……どうか……どうか弟だけは助けてください」と懇願する有一郎を見て涙を流す。これまで「無一郎の無は無能の無」「無一郎の無は無意味の無」といい、無一郎にきつく当たっていた有一郎は、死ぬ間際にして「分かっていたんだ、本当は。無一郎の無は無限の無」と本音を明かした。時透兄弟の悲しい過去に「涙が止まらない」と心を揺さぶられるファンも多かったようだ。

 河西さんは、MANTANWEBのインタビューで、無一郎と有一郎を演じた回想シーンを「一つのチャレンジとなったシーン」と語っており、「無一郎と有一郎の兄弟を僕一人で演じさせていただいて、そのシーンは“自分同士”で会話をしなければいけない。できるだけ『会話をしたい』と思っていたので、テストでは無一郎がしゃべった後に有一郎も演じて、自分の中で二人の人間を演じ分けるようにしました」と明かしている。河西さんは「収録を終えた時はどっと疲れが出ましたけど、一つやり遂げた」と感じたといい、ツイッターでは、こん身の演技に絶賛する声も多かった。

 「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために旅立つ……というストーリー。原作は、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された。テレビアニメ「竈門炭治郎 立志編」が2019年4~9月に放送され、2020年10月公開の劇場版「無限列車編」が国内歴代興行収入1位となる約400億円を記録するなど大ヒットした。「遊郭編」が2021年12月~2022年2月に放送された。

 「刀鍛冶の里編」は、前作「遊郭編」から続くストーリーで、刀鍛冶が集まる刀鍛冶の里での物語が描かれる。第9話「霞柱・時透無一郎」が、フジテレビ系で6月4日午後11時15分に放送される。

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