鬼滅の刃:ついに禰豆子が太陽を克服 “第一声”に鬼頭明里「今までで一番のプレッシャー」 花江夏樹「思い合う気持ちを感じた」

「テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」に出演する鬼頭明里さん(左)と花江夏樹さん
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「テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」に出演する鬼頭明里さん(左)と花江夏樹さん

 吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんのマンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の新作テレビアニメ「テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」。最終話となる第11話が6月18日に放送され、竈門禰豆子が太陽の光を克服するシーンが描かれた。原作でも屈指の名場面の舞台裏を竈門炭治郎役の花江夏樹さん、禰豆子役の鬼頭明里さんに聞いた。

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 「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために旅立つ……というストーリー。原作は、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された。コミックスの累計発行部数は1億5000万部以上。

 「刀鍛冶の里編」では、刀鍛冶が集まる刀鍛冶の里での鬼との戦いが描かれてきた。第11話では、炭治郎たちが半天狗(はんてんぐ)を追い詰めるも、夜明けが近付く。鬼にとって太陽の光を浴びることは死を意味し、鬼である禰豆子にも生命の危機が迫る。禰豆子を助けるか、里の人を襲う半天狗を倒すか、究極の選択を迫られた炭治郎は、禰豆子自身に背中を押され、苦渋の決断をする。鬼を倒した後、禰豆子を失ったと思った炭治郎の前に、太陽を克服した禰豆子が現れ、鬼になってから初めて“言葉”を話す。

 花江さんは、最終話のクライマックスを「刀鍛冶の里編」の中でもとくに思い入れが強いシーンだと語る。

 「禰豆子が陽の光にさらされる中で、炭治郎が里の人を救うのか、禰豆子の方に行くのかと迷う中、『決められない!』となった時に禰豆子が炭治郎を蹴り飛ばしてくれるんですよね。そこが原作でも何度見てもすごく……どっちの気持ちも分かるなと。その後、禰豆子の気持ちをくんで、炭治郎が気持ちを切り替えていくんですけど、思い合う気持ちが本当に感じられていいシーンだなと思います。あのシーンは、収録でもやっぱり気合が入ったというか。本当にいいシーンなので、自分も『どうやって演じようかな』とすごく考えたんですけど、実際にみんなでシーンを通してやってみると、自然と気持ちが入るというか。あまり深いことは考えずに感じたままにできたんじゃないかなと思います」

 鬼頭さんは、鬼になって以来初めて言葉を発する禰豆子を演じることになった。

 「禰豆子が太陽を克服するシーンは、私も原作を読んでいた時にびっくりしたというか。一読者的には感動的なシーンだと思うんです。なので『どう演じよう』と。一番『どうしよう?』と考えさせられるシーンだったので、今までで一番プレッシャーを感じましたし、『竈門炭治郎 立志編』の第1話の収録の時ぐらい緊張したというか。『どうしよう』『どうしたらいいんだろう』と久しぶりに悩んだシーンでした」

 プレッシャーを感じていたという禰豆子が話すシーンは、やはり「かなり難しかった」と振り返る。

 「誰も見たことがない、誰も経験したことがないシーンなので、正解がないというか。多分読者の人にとっても、それぞれ自分の中に正解があるシーンだと思います。収録の時は、私が思う感じでやってみて、スタッフの方々の意見も聞いて相談しながらすり合わせていって、最終的に出来上がったという感じですね」

 苦労する鬼頭さんを花江さんはそばで見守っていたという。

 「初めて禰豆子が鬼としてしゃべるシーンなので、そのたどたどしさというか、鬼なのか、人間なのかみたいな。あのしゃべり方は鬼頭さんも結構苦労していたというか、大変だなと僕も思いながら見ていました」

 「刀鍛冶の里編」のクライマックスを飾った禰豆子が太陽を克服するシーンは、鬼頭さん、花江さんをはじめとした声優陣、スタッフの熱い思いが込められて作り上げられた。大いなる変化を迎えた竈門兄妹がどんなドラマを見せてくれるのか、今後の展開からも目が離せない。

 ※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となる。

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