名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
1994~99年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された和月伸宏さんの人気マンガ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の新作テレビアニメが、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」ほかで7月に放送をスタートした。新作アニメは、和月さんがキャラクターデザインやシナリオなど全編にわたり完全監修し、原作を第1話から再構築する。キャストを一新し、斉藤壮馬さんが主人公・緋村剣心、高橋李依さんが神谷薫、小市眞琴さんが明神弥彦、八代拓さんが相楽左之助をそれぞれ演じることも話題になっている。小市さん、八代さんに新作アニメに懸ける思いを聞いた。
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八代さん 僕らは「るろうに剣心」の原作を読んでいたドンピシャ世代の方よりもちょっと下の世代だと思うんです。とはいえ、姉の世代が当たり前のように読んでいたり、僕自身も友達の家に行って読んだりと、自然と身近にあった作品です。
小市さん まさしく私もそうで、年の離れた兄がコミックスを集めていて、物心がついた時には家にコミックスがあったので、出会いはどこなんだろう?と思うぐらい、近くにある存在でした。
八代さん オーディションを受ける段階では、まだ責任を負う前なので、とにかく「左之助を演じたい!」という気持ちでした。また、改めて原作を読むと、「左之助にはこういう一面があったんだ」「すごい作品だな」と感じて、純粋に役者として演じたいという楽しみな気持ちと、「るろう剣心」の新作アニメが作られるというワクワク感がありました。
小市さん 私は、めちゃめちゃ緊張してオーディションに挑みました。私もオーディションを受ける前に改めて原作を読んだのですが、作品の魅力、弥彦の魅力を感じて、「絶対受かりたい!」という気持ちがすごく湧いてきて。とはいえ、国民的な作品なので「受かる」というビジョンは正直なくて、オーディションを受けられることがうれしかったです。
八代さん 確かにそうだね。オーディションを受けられるってうれしいよね。
小市さん 自分にチャンスが回ってくるという、まずそこがうれしかったです。
八代さん 正直に本音を言ってしまうと、180度ぐらい気持ちが変わりました。世界的な人気作で、さまざまなメディアミックスをしている作品なので、そんな作品でキャラクターを演じるとなると、どうしたってプレッシャーは感じますし、責任も感じますし。最初のアニメ、実写映画、舞台と、さまざまな形で表現されてきた「るろうに剣心」の全てに対して、敬意をより強く感じるようになりました。悪い意味ではなく、しっかりと重く背負っていかなければいけないなという、覚悟みたいなものに変わっていく感じでした。
小市さん 確かにそうですね。ミュージカル版も見に行ったのですが、「るろうに剣心」という作品がいかにみんなに愛されているか、じかに伝わってくるものがあって、こんなにも愛されている作品に自分が弥彦として関わっていくんだという大きなプレッシャーを感じました。でも、だからこそ縮こまらずにというか。これまで、弥彦という存在を演じられてきた方がたくさんいらっしゃると思うのですが、皆さんをリスペクトしつつも、自分の味みたいなものも出していけたらなと。いろいろな感情を抱きながら、アフレコに臨んでいます。
小市さん 私は、弥彦のすごく誇り高いところが大好きなんです。亡き父上の誇りや、東京府士族としての誇りを守るためにも「自分が強くならなきゃいけない」ということはしっかり分かっていて、非力な自分に悔しさを感じることもある。すごく真っすぐだし、熱いキャラだなと。こういうふうに言葉にすると、すごく軽くなってしまう気がするんですけど、すごく魅力があるいい少年だなって。
八代さん 「誇り高い」って、めっちゃしっくりくる。
小市さん ですよね! それをすごく私は感じていて、いいご両親に育てられたんだろうなと。自分より強い相手に対しても、胸を張って、臆(おく)せず向かっていく強さがある。
八代さん そうだね。虚勢じゃないもんね。ちゃんと胸を張っている。
小市さん それが剣心と出会ってから覚悟みたいなものがついて。いや、いい男になりますよ!
八代さん 間違いない!
八代さん 左之助は「惡」という字を背負っていますけど、「漢(おとこ)」という字でもいいんじゃないかというぐらい男らしいキャラクターですね。僕自身、「何が男らしいんだろう?」とすごく考えて。原作や資料を読んでいくと、彼はまだ若くて10代なんですよ。まだ20歳にもなっていない。剣心とは10歳近く離れている。だから、彼ってけんかは強いけど、鬱屈とした毎日を過ごしていて、シンプルに言うと、ぐれているんですよね。そういう意味では、まだまだ青い部分もあって、弱い部分、もろい部分もたくさんあるところが、彼の魅力なんだろうなと。それでも格好いいのは、多分義理人情に厚いから。義理堅い部分、人情深い部分があるからこそ、若いながらもすごく熱く、頼もしく見えるんじゃないかと。義理人情で動くことはロジカルではもちろんないし、不器用でもあるんですけど、そこに美学はあるよなって。
小市さん 確かに、左之助なりの美学がすごくありますよね。
八代さん 誰かと衝突する時も、自分が嫌な思いをしたというより、自分の友達が嫌なことをされたとか、そういう理由なんですよね。理屈じゃない。ただ、一度は衝突しても、仲良くなったらすごく人情深いので、演じていてもほかのいろいろなキャラクターと関係性を育んでいくのがすごく楽しいですね。
小市さん 出会いのタイミングで相手にツンとするところは、左之助と弥彦は似ているかもしれないです。だからこそ弥彦にとって左之助はいいお兄ちゃんみたいな部分はあるんじゃないかな。
八代さん 収録をしていても、二人がけんかしているシーンは面白くて、本当にやんちゃなお兄ちゃんとやんちゃな弟みたいな。
小市さん そうなんです! どっちもやんちゃ(笑い)。
八代さん でも、ちゃんと向き合ってあげるところが、二人は同種だなと(笑い)。剣心だったら「よしよし」になるところが、左之助は「うるせえよ、お前だまってろ!」みたいになる。収録でも左之助と弥彦の関係性をすごく楽しんでいるところがありますし、今後楽しみにしている部分も多いんですよね。
小市さん 同じくです。
小市さん 弥彦は原作でもそうなんですが、「!」が付くような声を張るせりふが多いので、一辺倒にならないようにすごく気をつけています。弥彦が頑張らなきゃいけない回は、声を張り気味にするところが多いんですけど、どういうところで引くのが弥彦の魅力が一番伝わるのかな?と考えながら、演じています。
八代さん 僕は、左之助という人間が本当に大好きなので、意識的に良いところばかりを見ないようにしています。そうでないと、ただの理想の彼になってしまいそうで怖くて。左之助の初登場回の収録の時に、スタッフの皆さんと演技の方向性を話し合ったのですが、一つだけ言われたのが、やはり年齢感のところでした。左之助は、格好いいし、とがっているし、渋さや色気すらも感じてしまうぐらい魅力的なんですけど、その色気は最終的に出るのが一番いい。自分から出しにいったらおしまいだなと。彼は10代で道を踏み外したキャラクターなので、やはり彼の良いところばかり見ていると、その道は歩めないような気がして。僕が「彼を生きる」となると、未熟な部分も、まだ柔らかい部分も、勇気を持って演じていかないといけないなと、肝に銘じています。
小市さん 確かに、左之助はヒーローになりすぎないところがいいんですよね。
八代さん そう。左之助がすごく魅力的だからこそ、演じる上では“そうじゃない”部分も見ないといけない。演じる上では、そこは外しちゃいけないよなと思っています。
小市さん すごくたくさんあると思うのですが、「るろうに剣心」が現代の映像でどう表現されるのかは、見てほしいポイントの一つです。オープニング、エンディングもめちゃくちゃ格好いいので。
八代さん キャスト、スタッフ全員が「全部が見どころ」と思っているんですよ。一つとして欠かさず感じていただきたいという。「るろうに剣心」という作品は、時代背景やヒューマンドラマなどいろいろな要素がありますけれど、大きな魅力の一つである「週刊少年ジャンプ」作品らしさを、新作アニメでは感じていただけると思います。少年少女時代にマンガを読んで心を震わせた技とか、心躍らせた戦いが原作にのっとる形で描かれています。僕たちもエネルギー全開で演じておりますので、ぜひ見ていただけたらうれしいです。
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