モノノ怪:薬売り役に神谷浩史 新作劇場版が2024年夏公開 キャラデザは永田狐子 特報にきらびやかな大奥

「劇場版 モノノ怪」のビジュアル(C)ツインエンジン
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「劇場版 モノノ怪」のビジュアル(C)ツインエンジン

 2007年にフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送された人気テレビアニメ「モノノ怪」の完全新作劇場版「劇場版 モノノ怪」(中村健治監督)で、声優の神谷浩史さんが主人公の薬売りを演じることが明らかになった。薬売り役は、櫻井孝宏さんが担当する予定だったが、2月にキャストが変更されることが発表されていた。劇場版が2024年夏に公開されることも発表された。同作は2023年の公開を予定していたが、延期していた。

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 スタッフも発表され、マンガ「引っ越し大名三千里」などのマンガ家の永田狐子さんがキャラクターデザインを担当することが分かった。アニメ「つり球」「ガッチャマン クラウズ」で中村監督とタッグを組んできた高橋裕一さんがアニメーションキャラデザイン・総作画監督を務める。

 新たなビジュアル、神谷さんが演じる薬売りが登場する特報も公開された。同作の舞台は大奥で、ビジュアルはきらびやかな背景に口元に指を当てた薬売りが描かれている。特報は、「時は移ろうもの 人は変わるもの」という薬売りのせりふが流れ、豪華絢爛(けんらん)な大奥、女中たちが描かれている。薬売りはきらびやかな女中たちの間でもひときわ目立つ黒の衣装をまとって現れる。

 「モノノ怪」は、2006年にノイタミナで放送された「怪~ayakashi~」の人気エピソード「化猫」のスタッフが再集結して制作されたアニメ。「化猫」に登場した薬売りの男がモノノ怪に立ち向かう怪異譚(たん)が描かれた。スタイリッシュなキャラクターデザインに、和紙のテクスチャーなどCG処理を組み合わせた斬新な映像が話題となった。2020年に実施されたノイタミナ歴代70作品を対象とした投票企画「あなたが選ぶ思い出の3作品」(2005~09年度制作部門)で1位を獲得した。

 「劇場版 モノノ怪」は、2007年放送のテレビアニメ以来、約17年ぶりの新作アニメ。テレビアニメに続き、中村さんが監督を務め、EOTAが制作する。女たちの情念が渦巻く大奥を舞台に、薬売りが“モノノ怪”の正体を追うことになる。

 ◇スタッフ(敬称略)

 監督:中村健治▽キャラクターデザイン:永田狐子▽アニメーションキャラデザイン・総作画監督:高橋裕一▽美術設定:上遠野洋一▽美術監督:倉本章、斎藤陽子▽色彩設計:辻田邦夫▽ビジュアルディレクター:泉津井陽一▽3D監督:白井賢一▽編集:西山茂▽音響監督:長崎行男▽音楽:岩崎琢▽プロデューサー:佐藤公章、須藤雄樹▽企画プロデュース:山本幸治▽制作:EOTA▽製作:ツインエンジン

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