SAND LAND:ファンタジア国際映画祭で審査員特別賞受賞 鳥山明の伝説マンガ原作の劇場版アニメ

「ファンタジア国際映画祭」の「SAND LAND」の舞台あいさつに登場した横嶋俊久監督(中央)(C)バード・スタジオ/集英社 (C)SAND LAND製作委員会
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「ファンタジア国際映画祭」の「SAND LAND」の舞台あいさつに登場した横嶋俊久監督(中央)(C)バード・スタジオ/集英社 (C)SAND LAND製作委員会

 「ドラゴンボール」などで知られる鳥山明さんのマンガ「SAND LAND(サンドランド)」が原作の劇場版アニメ「映画『SAND LAND』」(横嶋俊久監督、8月18日公開)が、7月20日からカナダ・モントリオールで開催中のファンタジア国際映画祭に出品され、審査員特別賞を受賞したことが分かった。同作は正式出品作に選ばれ、コンペティション部門へノミネートされていた。

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 同映画祭の審査員は選定理由として「この長編作品は、その壮大な物語、環境問題へのメッセージ、豊かなキャラクターのバックストーリー、そして全体的な冒険心によって選ばれました。2000年に出版されたマンガの映画化である本作は、環境破壊や政治腐敗といった重厚なテーマを扱っているだけでなく、砂漠の景色や渓谷を背景に繰り広げられる戦闘シーンとのバランスも見事です。今年の今敏賞アニメーション部門・審査員特別賞を『サンドランド』に贈れることをうれしく思います」と絶賛のコメントを寄せている。

 現地で実施された舞台あいさつに登壇した横嶋監督は「どちらの会場にも本当に多くの方に足を運んでいただき、温かく迎え入れていただけたこと、そして、上映中は笑いや歓声に包まれ、この映画を本当に楽しんでくれていることが伝わり、そのことが何よりもうれしかったです。また、ファンタジア映画祭では栄誉ある賞までいただき大変光栄です。関係スタッフの皆様おめでとうございます。日本での上映はこれからですが、国境や年齢を越えて楽しんでもらえる作品になっているので、ぜひ日本でも多くの方に見ていただけたら幸いです」と話している。

 「SAND LAND」は、魔物と人間が共存する、水を失った砂漠世界を舞台に、悪魔の王子・ベルゼブブが、魔物のシーフ、人間の保安官・ラオと共に幻の泉を探して冒険する姿を描く。「ドラゴンボール」の連載終了後、2000年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)23~36・37合併号で短期集中連載された。鳥山さんが冒頭から結末までアシスタントなしで一人で描き上げた唯一の作品という。

 アニメは、サンライズ、神風動画、ANIMAが制作する。「アマナツ」「COCOLORS」などの横嶋さんが監督を務め、「魔人探偵脳噛ネウロ」「HUNTER×HUNTER」の監督を務めた神志那弘志さんがディレクションアドバイザーとして参加する。NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、劇場版「名探偵コナン」シリーズなどの菅野祐悟さんが音楽を担当する。田村睦心さんが主人公・ベルゼブブを演じるほか、山路和弘さんがラオ役、チョーさんがシーフ役、鶴岡聡さんが国王軍のアレ将軍役、飛田展男さんが極悪非道なゼウ大将軍役として出演する。

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