俳優の堺雅人さんが主演を務める日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(TBS系、日曜午後9時)。第1話後のインタビューでは見どころやモンゴルでの撮影を語ってもらったが、9月17日の最終回を前に、本作が「転機になった作品」だと述懐する堺さんに撮影の思い出や、初の1人2役への思い、視聴者へのメッセージを語ってもらった。
撮影現場でいろいろな方々が、視聴率や配信数など、ドラマの評判が良いことを話されているのをうかがって、「VIVANT」チームが懸命に作り上げた思いが確かに届いているのだと実感しています。
数々のセットがある中でも乃木の家が特に思い出深いです。撮影が終わって壊されてしまうと思うと寂しいですね。欲を言えば、何かの形でまた乃木憂助という人物を演じてみたいです。声がかかるのを待っている自分がいますね、次は何語をしゃべるのかな、と(笑い)。もっといろいろな乃木を見たいし、野崎さん(阿部寛さん)や薫さん(二階堂ふみさん)を見たいです。
インタビューで「転機になった作品は?」とよく聞かれるのですが、これからは「VIVANT」と答えます。
“F”も乃木もそれぞれ福澤(克雄)監督の指示されたポイントを一つ一つ、そのすべてを表現してみたという感覚です。1人2役というのは初めてですが、二つの役だと思って演じていました。“F”という役は本当に面白くて。少年のようであり、強く芯もあり、人の色恋沙汰に興味があって、乃木との会話も、まるで小学生がワイワイしゃべっているような印象です。2人は昔から関係性が変わっていない幼なじみのようですね。
乃木という人物は、任務として“テント”に潜入しているという頭で計算している部分と、心では親密な感情をベキに求めている部分が同時進行で回っている感じがします。そうした感情を同じぐらいの強さで持ち合わせていて、だからこそ計算と計算でない部分の落差が激しいところが魅力。その魅力は、物語前半は二階堂さん、後半は役所さんに引き出していただきました。
役所さんとお芝居をしていると、自分がプランしていた役の感情や考えていた演技に、もう一つ奥にあるプラスアルファが引っ張り出されるような感覚になるんです。役所さんの表情を見たり、息づかいを聞いたりするだけで、いろいろな感情が出てくるのと同時に、ベキをいい人だと思いたいけど、いい人ではないかもしれないという揺り戻しのような感情もあって。その辺りの芝居は役所さんにとても助けていただきました。1カット1カットがとても楽しい撮影でした。
前半の第1~3話は、初めて出会った乃木、野崎、薫、ドラム(富栄ドラム)、ジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)が家族のような関係性になる物語で、後半は乃木が家族を見つける物語です。父は父で、別の家族があり、僕は僕で守りたい家族がいて。それは日本というものかもしれないし、薫さんかもしれない。家族というものがこの物語のキーワードになっていると、演じながら感じています。
最後の瞬間までドキドキする展開になっていますのでぜひご覧いただけたらと思います。
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