ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
「家庭教師ヒットマンREBORN!」「エルドライブ【elDLIVE】」などで知られる天野明さんのミステリーマンガが原作のテレビアニメ「鴨乃橋ロンの禁断推理」の1st Season(ファーストシーズン)が10月2日からTOKYO MXほかで放送される。阿座上洋平さんが天才探偵・鴨乃橋ロン、榎木淳弥さんが刑事・一色都々丸(トト)をそれぞれ演じる。「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のグエル・ジェターク役や「それでも歩は寄せてくる」の田中歩役などで注目を集めている声優だ。阿座上さんに、同作の収録、ロンのバディーのトトを演じる榎木さんとの共演について聞いた。
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◇常人離れしたロン 変なやつと思ってもらえるように
「鴨乃橋ロンの禁断推理」は、集英社のマンガ雑誌アプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で2020年10月から連載中。異色の天才探偵・ロンとピュアでマヌケな刑事・トトがさまざまな謎を解き明かす姿を描いている。アニメは井畑翔太さんが監督を務め、ディオメディアが制作する。
阿座上さんは、ロンという役をつかんだ喜びや、本作への思いを語る。
「ジャンプ系の作品に関わりたいというのは夢の一つでしたが、それをかなえさせていただきました。しかもそれが天野明先生の作品とは、心から光栄に思います。子供の頃から『ジャンプ』をずっと読んでいて、一緒に成長してきたようなところもあります。声優になって関わらせていただけるなんて浮足立ってしまいそうですが、プロとしてしっかりやらないといけない責任感もあります」
阿座上さんは「鴨乃橋ロンの禁断推理」の原作をワクワクしながら読んだという。
「探偵ものということで、シリアスにストーリーが進んでいくのかなと勝手にイメージして読み始めたのですが、シリアスとコメディーが同居している作品でした。華麗に事件を解決するロンが格好よく、トトとの掛け合いが軽快でメリハリもあるので、とても楽しく読ませていただきました。ロンというキャラクターの背景も少しずつ解き明かされていくところも面白いです」
阿座上さんが演じるロンは、世界最高峰の探偵養成学校BLUEでトップの成績を修め、天才と呼ばれた青年。ある事件により、探偵免許の取得資格を剥奪され、失意と退屈の日々を送っていたが、トトとの出会いにより、犯罪捜査に関わっていくことになる。阿座上さんは、常人離れしたキャラクターであることを意識しながら、ロンを演じていたという。
「常識から外れた雰囲気を出し、変なやつだと思っていただけるような第一印象になるよう気を付けました。ただ、やる時はやるというギャップも意識しています。ロンは日常シーンでもちょっと変わったキャラクターです。普段の変人っぷりを意識して演じれば、格好つけすぎなくても自然に格好いいキャラクターを際立たせて演出できるのではないかと思っています。ロンは本人が意識してなくても端から格好よく見えるキャラクターだと思いますし、トトという読者目線のツッコミを入れる常識人キャラがいるおかげで、より鮮明で印象的なキャラクターになると思います。」
本作の最大な見どころでもある推理シーンはせりふが長く、トト役の榎木さんとの掛け合いやコンビネーションが大事であると阿座上さんは語る。
「僕はデビュー当時から、淳弥君と共演させていただいていているので、勝手に戦友だと思っています。彼は芝居に対しての好奇心がすごいんですよね。今回も芝居を楽しんでいると感じています。自分が乗りきれていない時、淳弥君から補完してくれることもあって、刺激をもらっています。『掛け合いがいいよね!』『収録が楽しい!』と伝えたら『僕も楽しい!』と言ってもらえたのが、うれしかったです」
阿座上さんは、榎木さんとの共演についてうれしそうに話す。
「収録が始まる前に一緒にサウナに行く機会があったのですが、その時にお互い頑張ろうと鼓舞し合いました。2人の掛け合いが多い作品ですし、トトが淳弥君でよかったと本当にうれしく思っています。淳弥君はツッコみにアドリブを入れる時があって、僕の予想をいい意味で裏切ってくれます。ワンパターンにならないよう、足し引きを考えながら演じる淳弥君の引き出しにはただただ感服です。その場でセッションできることもすごく楽しいです」
メインキャラクターを演じる雨宮役の日笠陽子さん、シュピッツ・ファイア役の八代拓さんとの共演にも刺激を受けた。
「4人が集まる現場はとにかくめちゃくちゃ楽しいです。日笠さんが常にしゃべっていて、八代君と淳弥君がツッコんで、僕はそれを見て爆笑しています。八代君も同世代で一緒に頑張っている仲間ですし、日笠さんと八代君とは過去にレギュラーで共演させていただいた作品があり、再会できたことがうれしかったです」
阿座上さんがロンのようなキャラクターを演じるのは初めてだったといい、挑戦になっている。
「僕はこれまでロンのような一風変わったミステリアスで格好いいキャラクターを演じたことはありませんでした。これまでアニメのレギュラーでは泥臭い役、熱い役、逆にクールな役をいただくことが多かったんです。本人が無自覚なのにひょうひょうとして見えるキャラクターを演じるのは、バランスが難しいと思っていました。僕にとってすごくよい挑戦になっています。」
大活躍中の阿座上さんだが、今後もさまざまな役に挑戦していきたいという。
「僕はキャラクターによって声質をガラッと変えるタイプですし、どこまでも挑戦していきたいと思っています。昔は可愛いキャラは絶対に無理だと思っていたのですが、ある作品で可愛いキャラを演じたところ声優仲間から『全然ありじゃん』と言ってもらえたことがあって。それを機に僕の中で一つ殻が破れたような感覚がありました。今はとにかく自分の可能性を探して、たくさん挑戦をしたいと思っています。今回のロン役は良い意味でその一歩となっているのではないかと思いました」
「鴨乃橋ロンの禁断推理」の挑戦はもちろん、今後の阿座上さんの挑戦にも注目したい。
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