やくならマグカップも:アニメ「ロクローの大ぼうけん」新PV公開 子供向けに 歯科予防アプリで配信

「ロクローの大ぼうけん」のビジュアル
1 / 4
「ロクローの大ぼうけん」のビジュアル

 岐阜県多治見市が舞台で、伝統工芸品・美濃焼がテーマのフリーコミックが原作のテレビアニメ「やくならマグカップも(やくも)」の新作スピンオフアニメ「ロクローの大ぼうけん」の新PVが公開された。魔法のカケラを求めて旅に出たロクロー、ゴロー、ナナコの三兄弟が、旅先で牛と出会ったり、巨大な怪物に追いかけられたりする様子が描かれている。アニメは、歯科予防アプリ「DentalE」で2024年春に独占配信される。

ウナギノボリ

 新PVは9月30日、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催されたイベント「第9回 ワールドデンタルショー2023」で公開された。

 原作のフリーコミックを発行している地元IT企業プラネットの小池和人会長は、新作について「予防歯科となると、小さい頃から教えていかないといけない。となると一番いいのは子供向けアニメを作ることではないかと考えました。そのために大切になるのはストーリー。この大冒険というストーリーで子供たちをワクワクさせて、しかもテーマが平和、勇気、家族愛、夢ということで作ってほしいとお願いしているんですが、それはやはり子供たちにそう育ってほしいからというのはありますね」と語った。

 新作は「君の名は。」「言の葉の庭」などの伊藤耕一郎さんがプロデュースする。伊藤プロデューサーは「そもそも成瀬直子というキャラクターが描いた異世界が舞台の物語なので、『やくも』の世界とそのままリンクさせるのは難しいと思いますが、それでも完成した作品を見てもらうと、もしかしたら何かちょっとしたリンクを見つけることができるかもしれないですね」と明かした。

 伊藤プロデューサーは、声優について「これからオーディションで決定したい」と語り「メインキャラクターに関しては、若手の経験者の中からオーディションで選びたいと思っています。そして脇はベテランの声優さんにしっかりと支えてもらえたらと。ただ今は、本当に誰がくるのか、僕も全く分からないので。いろいろな方の声を聞いてみて、こういう声もあるのか、ああいった声もあるのか、という具合にたぶん悩むことになるのが楽しいのかなと思っています」と話した。

 「やくも」は、2010年に多治見市の有志や企業が集まり、プロジェクトが始動。2012年から地元IT企業プラネットがフリーコミックを発行している。母の故郷・多治見市に引っ越してきた豊川姫乃が、母が伝説の陶芸家であったことを知り、陶芸の世界に引き込まれていく……というストーリー。テレビアニメ第1期が2021年4~6月、第2期が同年10~12月に放送された。前半15分がアニメ、後半15分が実写パートの2部構成で、実写パートに声優の田中美海さんらが出演し、多治見のさまざまなスポットを訪れ、魅力を紹介した。

写真を見る全 4 枚

アニメ 最新記事