ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のテレビアニメ「呪術廻戦」の第2期。呪術師、呪詛師、呪霊が渋谷に集結し、かつてない大規模戦闘を繰り広げる「渋谷事変」が描かれ、迫力のバトルシーン、声優陣の熱演などが話題になっている。10月19日にMBS・TBS系で放送される第37話(第2期・第13話)「赫鱗」では、主人公・虎杖悠仁と特級呪物・呪胎九相図の1番が受肉した脹相(ちょうそう)との因縁の戦いが描かれる。虎杖悠仁役の榎木淳弥さん、脹相役の浪川大輔さんに収録の裏側、互いの声優としての印象について聞いた。
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浪川さん 「渋谷」と聞くと、一気に身近に感じるので、「『呪術廻戦』で渋谷?」と驚きました。また、渋谷という一つの場所だけど、いろいろなところで戦っているなと。個人戦もチーム戦もありますし。
榎木さん そうですね。各地でそれぞれの仲間たちが戦っているので、主人公だけにスポットライトが当たらないというか、群像劇みたいになっている。なおかつ、それぞれのキャラクターの術式が違うので、視覚的にもいろいろなものが見られて楽しいんじゃないかなと思います。
浪川さん 皆さんのキャラクターがだいぶ仕上がっているので、そこに入っていくのはやっぱり勇気のいることでした。既にあるものに対して足されていく感じになると思うので、思い切り変化をつけられるぐらいのパワーを持っていかないと負けちゃう感じがして、難しいタイミングだなと考えていました。そういう意味では、すごく緊張しました。
浪川さん 「呪術廻戦」のキャラクターはどれも個性が強すぎるので、皆さんがどう説明しているのか分からないんですけど、脹相はクラスメートで例えるならば、圧の強いえたいの知れない転校生みたいな。話しかけたいけど、話しかけづらいなという人(笑い)。神秘的というか、とっつきにくい。コミュ力があんまりなさそうだなと。
榎木さん たしかに、そういう人いますね。
浪川さん そういうイメージですね。「渋谷事変」での脹相は「兄弟のために」ということをずっと引きずっていて、その思いを持って虎杖に会いに来ているところがあるので、そこだけはブレない。今回、やっと念願の主人公に出会うことができそうです(笑い)。
浪川さん そうですね。あまり表には出さないですし、陽ではなく内に秘めるタイプではあるんですけど、内に秘めたものを表に出す時はかなり攻撃的な出し方になるので、極端なキャラクターだなと思います。
浪川さん 千葉繁さんが演じている漏瑚(じょうご)は、面白いキャラだと思います。見た目は特徴的だけど、結構まともじゃないですか? いい意味で予想をいきなり裏切られた感じで。好きというよりは、格好いいなと思いました。あと、呪術師チームはみんな格好いいです。虎杖も格好いいですよ。
榎木さん 格好いいですか?
浪川さん 元気で、常に焼き肉を食べている気分になれる。「焼き肉、行こうぜ!」という時のテンション感になれる。
榎木さん いまだにワクワクする、みたいな?
浪川さん そうそう。でも、2枚目くらいでもういいかなと思う(笑い)。
榎木さん 早いですね(笑い)。僕は、真人が好きですね。言動を含めて一見ヤバいやつだなと思うのですが、結構核心を突いている時もある。あと、憎たらしい悪役っていいですよね。最近は、いろいろな作品で良い悪役も多いじゃないですか。それもそれで感情移入できるんですけど、ワケが分からないヤバいやつというのも、憎めていいですよね。
榎木さん 虎杖と脹相はせりふでのやり取りはあまりなかったような気がします。ミニメカ丸とはよく話していましたけど、脹相は敵だから、無言で殴り合っていて、モノローグがそれぞれ多い感じでした。とはいえ、収録で存在感は感じられるのでやりやすかったです。モノローグがすごく多い回でしたが、それもリアルと言えばリアルですよね。多分戦っていたら、そんなにしゃべらないだろうから。
浪川さん たしかに榎木くんの言う通りで、戦いの時のせりふの掛け合いはほとんどなかったかもしれない。榎木くんがほかのキャラクターとしゃべっているシーンは見ていたんですけど。僕の中の榎木くんの印象って「かなり変わっている人」なんですよね。
榎木さん かなり変わっている?
浪川さん 独特なセンスの持ち主で、これは予想なんですけど、多分人と同じことも好きじゃないし、「普通」というのがあんまり好きじゃなさそう。
榎木さん 急に分析され始めた(笑い)。
浪川さん いい意味で結構頑固というか、納得しないとバーンと出したくないタイプなのかなと、勝手にイメージしていたんです。でも、スタッフさんとのやり取りを含めて、自分が「ここまでできる」という幅をギュン!と広げて、キャラクターの幅をぐわん!と広げるタイプの声優さんなんだなと改めて感じました。
榎木さん ギュン、ぐわん!(笑い)。
浪川さん そう、効果音だらけですけど(笑い)。僕がこれまで榎木くんと共演した時は、正統派なキャラクターを演じているイメージがあったから、「呪術廻戦」の虎杖のように、すごくアグレッシブであったり、一度にいろいろな顔を見せたりするキャラクターをそこまで見ていなかったのかもしれなくて。今回は、すごく新鮮で「すごいな、さすがだな」という印象を受けました。
榎木さん 大まかにはそんな感じかもしれないです。ただ、「人と同じことはやりたくない」というのは、最近ちょっと変わってきた気もします。人と違うことというよりかは、自分のやりたいことを追求したいみたいな。その結果、人と違ってくるのかもしれません。
榎木さん 浪川さんこそ変わった人じゃないですか。
浪川さん いやいやいや(笑い)。
榎木さん さっき浪川さんがご自分で脹相像をおっしゃっていましたけど、普段の浪川さんとは真逆じゃないですか? とっつきやすいじゃないですか。
浪川さん 先輩にとっつきやすいって(笑い)。
榎木さん わざと隙(すき)を見せて、こちらが踏み込めるようにしてくれていると僕は解釈していて。ただ、浪川さんは、ほかの作品でも脹相のような寡黙なタイプの役を演じていて、聞きなじみがあるなと思っていたので、浪川さん自身とは真逆だからこそ、相手の話を拒絶する脹相のようなキャラクターを表現しやすいのかなと。
浪川さん 一人でいると、暗いんだよね……。
榎木さん そうなんですか? 一人でいる状況を作らなさそうですよね。あと、浪川さんは、結構人を分析されているので、そこは頭の回転が早い脹相と近い感じがしますよね。
浪川さん サウナとかに一人で行くと、ずっと脹相モード。
榎木さん ずっと脹相モード?(笑い)。やっぱり、ずっと考えている人間なんじゃないですか。実は隙を見せているけど、ずっと頭が働いているんだろうなっていう印象があります。
浪川さん うれしいですね。ただのバカじゃないと言ってくれました(笑い)。
榎木さん いやいや、浪川さんと付き合いがある人の中には、そんなふうに思っている人はいないと思うんですよ。浪川さんがいると、すごく現場が雰囲気的にも良くなってやりやすくなるし。(庵歌姫役の)日笠(陽子)さんもそういうタイプだと思うんですけど、現場全体がうまくいくようにと考えてらっしゃるなと思いますね。
浪川さん 気分が良くなりました(笑い)。
榎木さん ほかの話数でもそうなんですけど、バトルシーンが原作を補完する表現として、尺が長くなっています。渋谷という舞台ならではのリアリティーとアニメーションならではの派手な虚構が混ざり合うところは迫力があるんじゃないかなと思います。
浪川さん たしかにすごくリアリティーがある。虎杖は基本は接近戦で王道ではあるんだけど、周りとはちょっと違う。「何の術式?」という感じがするんです。脹相は赤血操術という、血を使ったビームを使う中遠距ぐらいの戦い方だから、そこから一気に接近戦になる時は、結構熱くなるというか。どう戦うのか?という。銃を持っている人に戦いを挑むようなものだから。いろいろなことを考えながら接近戦に持ち込んで、でもその後もさらにもう一つ何かあるみたいな展開は、すごく見応えがありそうです。
榎木さん 頭脳戦に近い部分もあって、そこがモノローグで表現されています。二人の駆け引きも面白いかもしれないですね。
浪川さん 脹相がいよいよ参戦していくということで、どんなふうにストーリーに絡んでいくのか。そして、いきなり主人公との対戦になりますけども、結果、どうなるか。脹相は最初から強そうな雰囲気をかもしていますが、実際はどうなのか。そういうところが、アニメでどう表現されるのかは、楽しみにしていてほしいです。あと、脹相は、めったにしゃべらない(笑い)。見逃すと、その後もほとんどしゃべらないので、集中して見ていただければと思います。
榎木さん ここから「渋谷事変」の戦いはより過酷になっていきます。本当に「面白いのはここからだよ」ということをお伝えしたい。ここまでで十分楽しめている人も、さらに感情が動かされるような展開が見られますので、ぜひこの後もよろしくお願いします。
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2024年11月22日 01:00時点
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