茜屋日海夏:ソロデビューで開いた“新しい扉” 大人っぽく自由に

ソロアーティストデビューする茜屋日海夏さん
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ソロアーティストデビューする茜屋日海夏さん

 声優アイドルユニット「i☆Ris(アイリス)」のメンバーの茜屋日海夏さんが“Himika Akaneya”名義でソロアーティストデビューし、ソロデビューシングル「Stereo Sunset(Prod. AmPm)」が11月22日に発売された。「i☆Ris」は2012年にデビューし、結成11年目に突入した。茜屋さんは、歌唱力、ダンスにも定評があり、ソロデビューを待ち望んでいたファンも多いはずだ。茜屋さんにソロデビューシングル、ソロ活動について聞いた。

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 ◇人とかぶりたくない

 茜屋さんはアニメ「プリパラ」の主人公・真中らぁら役など声優として活動しているほか、俳優として舞台や映画に出演し、自身のYouTubeチャンネル「ひみちゃんねる」を展開するなど幅広く活躍している。

 「ソロにも挑戦してみたい気持ちは、i☆Risを結成した時からあったのですが、ほかのメンバーが先にソロデビューをしていましたし、私自身芝居がやりたい気持ちも強くて、そちらに注力をしていたのですが、11年目ですし、大人になり、視野も広がって、ソロで歌もできるなら、挑戦してみたい気持ちになっていたタイミングだったんです。自分の中で選択肢も増えてきて、いろいろ挑戦できそうだな!と思えるようになったところもあります」

 シングルのタイトル曲「Stereo Sunset(Prod. AmPm)」は、しげの秀一さんの人気マンガ「頭文字D」の“後継作”が原作のテレビアニメ「MFゴースト」のエンディングテーマで、覆面ユニット「AmPm(アムパム)」がプロデュースした。

 「イントロを聴いて、歌いたい!とすぐに思いました。これまで歌ったことのない曲調でしたし、そこも含めて楽しみになりました。今回、アーティスト名義を英語表記にしていますが、『MFゴースト』は世界中で人気の作品ですし、海外の方にも触れていただきたい気持ちがあり、普通に日本語で歌うのとは少し違う感じで、歌おうと意識しました。私はK-POPが好きですが、K-POPのアーティストが日本語で歌った時のような意識がありました」

 i☆Risでの茜屋さんの歌と比較すると、より大人っぽさも感じる。

 「いつもとは歌い方を変えています。音域的にも感情を出しやすかったです。i☆Risは音域が高いことも多く、感情を爆発させられるのですが、今回はまた違う歌いやすさがありました。ゆったりと感情を乗せることができました」

 「新しい扉が開いたのでは?」と聞くと「そうなんです! 扉を開けようとしたんです!」と笑顔で語る。

 ◇複雑な恋心を表現

 カップリング「SARANG(サラン)」は茜屋さんが自ら作詞を担当した。

 「失恋ソングが好きなんですけど、世には失恋ソングがたくさんありますし、ちょっと違うアプローチにしようとしました。完全に失恋していないけど、ちょっとこじらせているダウナーな感じにしたかったんです。複雑な、“面倒くさい”恋を表現しようとしました。元々、人とかぶるのがイヤなんです。服とかもそうですし、オリジナルで!という気持ちがあって、子供の頃からそうだったかもしれませんね」

 「サラン」には韓国語で「愛」という意味がある。歌詞にも韓国語のフレーズもある。

 「(作編曲の)ARAKIさんと打ち合わせをする中で、私は父のルーツが韓国ですし、元々、英語科で勉強していたので、そういういろいろなエッセンスを入れてみては?というお話があったんです。それで、自分のさまざまなエッセンスを入れてみた曲になりました」

 「Stereo Sunset」「SARANG」は共に大人っぽさがあり、「29歳になりましたし、年相応な歌なんですよね。同世代の人が、ちょっと分かるな……となるような曲にしたかったので」と笑顔で語る。

 ◇i☆Risの経験が生きる

 7月にはソロとしての初ライブも開催した。ソロとして活動する中で「自由ですね」と感じているという。

 「i☆Risも自由なユニットではあるんですけど、ソロで自分が考える表現で、OKをいただけたことがうれしかったですし、作詞もさせていただき、理想を形にできて、とことん自由にできるのが楽しいです。今後、もしかしたら悩むこともあるかもしれませんが、今はソロ活動もすごく楽しいです」

 i☆Risでの経験が生きていることも多い。

 「私は心配性なんですけど、i☆Risでいろいろな経験をさせていただき、度胸、何でもやります!という精神が付いたんです。だから、ソロでも焦らないですし、リラックスしながらできています」

 今後のソロ活動に向けて「ダンスが得意ですし、K-POPにハマっているので、がっつり踊る曲もやってみたいです。ソロライブで、バックダンサーさんと一緒に踊るなどさまざまな挑戦をしてみたいです。ライブの演出を考えるのも楽しいですしね。ただ、持ち曲が少ないので、どんどん曲を増やしていきたいです」と語る茜屋さん。ライブなどで、さらに“新しい扉”を開いていくはずだ。

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