アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバーの高山一実さんの小説家デビュー作「トラペジウム」（KADOKAWA）がアニメ化され、劇場版アニメとして2024年5月10日に公開されることが分かった。「アイドル」を題材にした小説で、声優の結川あさきさんがアイドルを目指す主人公の高校生・東ゆうを演じることも発表された。篠原正寛さんが監督を務め、CloverWorksが制作する。音楽プロジェクト「MAISONdes（メゾン・デ）」が主題歌を担当する。「わたし一人では、アイドルになれないんだって。」というキャッチコピーと共に主人公・東ゆうが描かれたビジュアルも公開された。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　「トラペジウム」は、高山さんが乃木坂46在籍中の2016年に雑誌「ダ・ヴィンチ」（KADOKAWA）で連載を開始し、2018年に書籍が発売された。絶対にアイドルになるという夢を胸に高校生活を送る高校1年生の東ゆうの青春が描かれた。アイドルになるべく「SNSはやらない」「彼氏は作らない」「学校では目立たない」「東西南北の美少女を仲間にする」という4カ条を課して高校生活を送るゆうは、別々の高校に通う東西南北の“輝く星たち”を仲間にする……という展開。累計発行部数は約30万部。

　高山さんは「自分の頭の中にあったものがこうして映画化にまで発展し、うれしい気持ち・気恥ずかしい気持ち・不安な気持ちといろいろな気持ちがあふれています。小説とアニメ制作、全く別の難しさはありましたが、スタッフの皆さんにお力添えいただきながら長い期間にわたり制作に携わらせていただきました。やっと皆さんに見ていただけるということがすごく楽しみです。2024年5月10日、ぜひ劇場にいらしてください」とコメントを寄せている。

　◇スタッフ（敬称略）

　監督：篠原正寛▽スーパーバイザー：舛成孝二▽脚本：柿原優子▽キャラクターデザイン：りお▽音楽：横山克▽制作：CloverWorks