ダンダダン
第12話「呪いの家へレッツゴー」
12月19日(木)放送分
あfろさんのマンガが原作のアニメ「ゆるキャン△」の最新シリーズ「ゆるキャン△ SEASON3」が4月4日からAT-X、TOKYO MX、BS11ほかで放送される。テレビアニメ第1作目が2018年1~3月、「SEASON2」が2021年1~3月に放送された人気作で、「SEASON3」は、メインスタッフを一新。「ヤマノススメ Next Summit」などで演出を担当してきた登坂晋さんが監督を務め、エイトビットが制作する。「SEASON3」は、各務原なでしこの幼なじみのアヤちゃんこと土岐綾乃が、志摩リンとバイクでキャンプに向かう人気エピソードが描かれることも話題になっている。なでしこ役の花守ゆみりさん、リン役の東山奈央さん、綾乃役の黒沢ともよさんに「SEASON3」について聞いた。
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東山さん 「ゆるキャン△」をたくさんの方に愛していただき、本当にうれしいです。現場も和気あいあいとチームワークがいいですし、普遍的な心地よさが詰まった作品だと感じていて、できれば長く長く続けていきたいなと個人的にも思っていました。こうやって「ゆるキャン△」の世界に帰ってこられることができて、うれしかったです。
花守さん 「SEASON3」が発表されたときに、綾乃ちゃんが大好きな友人の顔が真っ先に浮かびました。発表の前から「綾乃ちゃんが大井川に行く時、どうやってギアを集めたのか知りたい」という話を聞いていまして(笑い)。「SEASON2」で綾乃ちゃんに心をつかまれた人たちが、さらに綾乃ちゃんのことが大好きになるに違いない!という気持ちでいっぱいでしたね。
東山さん 「SEASON3」のロゴが発表された時、綾乃ちゃんとリンのバイク、つり橋がデザインされていたんですよね。これまでもロゴが注目ポイントでしたが、「SEASON3」のロゴを見て、私も激アツだな!と思いました。
花守さん 原作でも人気のエピソードですし、いよいよ!という気持ちが強いですよね。
黒沢さん いろいろなものを背負っている綾乃役の黒沢ともよです! アニメで綾乃の出番があるごとに原作を読み進めていたのですが、『SEASON3』が決まった時、みんなから「楽しみだね!」と言っていただき、出られるの?となったり(笑い)。原作を読み、アニメでどれくらいの尺になるのですか?と気になりました。皆さんが築き上げた世界にお邪魔できることが楽しみですし、すごい作品だな!と改めて感じました。
東山さん これまでアニメを見てくださっていた方は新鮮に感じるでしょうし、原作を知っている方は、原作のテイストに寄せていると伝わるはずです。みんなの可愛さを別の角度から描いてくださっているシリーズだと思います。京極義昭監督から登坂晋監督に温かくバトンが渡されていて、我々もつつがなく取り組ませていただいています。「ゆるキャン△」の持っている雰囲気を安心して受け取っていただけるはずです。登坂監督とゆっくりお話する機会があったのですが、改めてロケハンをされたということでして、このチームならではの新しい「ゆるキャン△」を描いてくださることを楽しみにしています。
花守さん 台本からもこれまでを踏襲していることがすごく伝わってくるんです。全てを一新するのではなく、魂を受け継いでいて、第1話から安心して、スムーズに収録できました。最後まで安心して彼女たちのキャンプを見守ることができるんだろうな……と収録をしながら感じていますし、新しいものを作っているようにも感じていまして、新しい『ゆるキャン△』を私たちも見てみたいと思いながら、演じさせていただいています。
黒沢さん 私はアニメ先行で作品を知ったので、原作はこんな感じなんだ……とマンガを読んでいました。マンガの雰囲気を受け継いでいて、マンガ勢からするとなじみのあるようにも感じました。
花守さん 「写真かと思った」という話を現場でもしていました。キャラクターがそこで動くのが本当に楽しみです。
東山さん 千明役の原紗友里さんが髪型の変わった千明を見て、「千明、お前可愛いぞ!」と言っていましたよね(笑い)。髪を切ったりもしましたし、キャラクターの変化、生活を感じるところもあります。空気感を感じ、五感を刺激される映像になっていると思います。
黒沢さん 綾乃は、ゆるいギャルです! 演じる際に意識したこととしては、リンちゃんの声がとにかく小さく、繊細でして、綾乃は一緒にいる人によってトーンが変わってくるので、キャラをブレないようにしようとしました。近めの距離感で、はじけるところははじけて、トーンに気を付けながら収録しました。リンちゃんとのシーンで一番緊張するのはノイズです。リンちゃんの声が小さく、本をめくる音をマイクが拾ってしまうので、タイミングに気を付けていました。
東山さん 自分でしゃべっていても、よく聞こえないところがあるのですが、不思議なことに収録すると、ちょうどいいんです。静かな自然の中で、こしょこしょしゃべっている感じが、ちょうどよくなるんです。掛け合いをする方たちは大変だと思うのですが……。静かに収録しているんですよね。
花守さん 綾乃はネコのようですよね。相手によって変わるけど、芯の部分は全く変わらなくて、懐に入ってくるのがうまい(笑い)。トーン的には、リンちゃんとちょっと似ているところもあると思っていましたが、2人の会話を聞いて、同じようで反対であるようにも感じました。
黒沢さん 隙(すき)がある女と隙しかない女なんですよ。
東山さん 動物で例えると確かにネコっぽいですね。リンもネコっぽいけど。不思議なことに、綾乃はなでしこを振り回すけど、リンはなでしこに振り回される。似ているようで、違う属性なんでしょうね。
花守さん 遠巻きに見ているけど、段々と心を開いてくれるタイプですよね。ご飯がほしい時は近付いてくるけど、あげた瞬間に「ありがとう。じゃあ!」となるような(笑い)。
東山さん 2回くらいしか会ってないのに、いきなりツーリングに誘ってきますからね。
黒沢さん 一緒にココア飲んだじゃん!みたいな感じなんでしょうね。そういうところがギャルなんです。
東山さん ともよちゃんから出てきたものが全部綾乃になるんです。不思議な感覚です。
黒沢さん バランスを取りながら演じようとしていました。
東山さん 綾乃とのユニゾンせりふも多いですし。
黒沢さん 声の音量に差があるけど、使っている音色が近いのかな?と感じたりもしました。
花守さん 2人(リンと綾乃)はのんびり話して、ギャグがあって……と意外にメリハリのある会話をしていると感じていました。なでしこは、2人(リンと綾乃)がツーリングしている時、一人旅をしているので、寂しかったのですが、せりふが多く、結構忙しかったです(笑い)。合流した時、すごく安心しました!
花守さん 飯テロのシーンの後、おなかが鳴っちゃう……と音が出ないように前かがみになるんです。何よりも自分のおなかが怖い(笑い)。テストが終わったら、みんなで立ち上がって、ロビーにおいしいものがないかな?と見に行きます。
黒沢さん 初めて食べるシーンがあった時、実際に鼻の奥で味を感じるような感覚がありました。セルフ飯テロになっちゃうんですよね。
花守さん (黒沢さんに)謝罪しなきゃいけないことがあるんです。綾乃ちゃんが登場しないエピソードの収録で(劇中に出てくる)有名なハンバーグをみんなで食べたんです。おいしかったのですが……。
東山さん スタッフの方が冷凍ハンバーグを大量に買ってきてくださって、ホットプレートを持ってきて、スタジオで食べたんです。リンの出番がAパートしかない収録だったので、出番が終わったら、スタッフさんと一緒にお肉を焼いていました。収録が終わって、キャストのみんなをハンバーグでお迎えしたんです。今度、ともよちゃんの出番がある時、食べてもらえるようにしたいです。
黒沢さん じゃあ、私は米を持っていきます! ※後日、実際に黒沢さんも現場でいただいたそうです。
黒沢さん グループです。
花守さん 私も同じです。
東山さん 私はソロです。
花守さん 忘れ物をするので、誰かが持ってきてくれるはずですし。
黒沢さん みんなと一緒がいい!という他力本願です。一人っ子特有だと思うんですけど、ずっと多くの人と一緒にいられないし、ずっと一人も嫌なんです。2、3人だと抜けるのが難しいから、5人以上で行って、時々一人になって、また戻ったり。家族以外と行くんだったら、大所帯で行った方が最後まで元気でいられると思います。
東山さん 私も一人っ子ですが、大勢でいると、盛り上げなきゃ!と思ってしまうので、自然とかおいしいものをじっくり味わうためには、一人がいいかな?と思っています。自然の中で五感を鋭敏にしたいですし。
黒沢さん みんなで食べる方がおいしいっていう意見もあるけど、一人っ子からすると、味がちょっと分からなくなることがありますよね。
東山さん 会話に夢中になっちゃってね。ただ、ソロとグループはなかなかてんびんにかけられない……!
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