日本テレビ系の「THE突破ファイル」「沸騰ワード10」をはじめ数々のバラエティー番組に出演中で、「あやみん」の愛称で10代に人気のモデル、タレントの福山絢水さん。4月17日から赤坂RED/THEATER(東京都港区)で上演中の、所属事務所エイベックスの若手俳優陣による舞台「ACTORS STAND vol.1『無垢ども』」で、自身3度目の舞台に臨んでいる。俳優業に活動の幅を広げつつある、福山さんに話を聞いた。
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舞台は、エイベックスの若手俳優が演技経験を積むための機会創出と、俳優とクリエイター陣の橋渡しとなることを目的に創設されたプロジェクトの第1弾。Seventeen専属モデルで俳優の平美乃理さんが主演を務め、映画「さよならエリュマントス」「辻占恋慕」などで知られる大野大輔さんが脚本・演出を担当する。
主人公は、熟成肉に夢中の高校1年生・遠山一華(平さん)。ある日、校舎裏のウサギ小屋でブロック肉をドライエイジングしていたところ、動物の死骸がつるされていると勘違いした用務員に通報されてしまう騒動に発展し、一躍学校の有名人になる。そんな一華が、個性豊かな人物たちと触れ合いながら、やがて熾烈(しれつ)な学内闘争に巻き込まれていく……というストーリー。赤坂RED/THEATERで21日まで上演中。
福山さんはメインキャストの一人で、無口な“武闘派”女子高生の久松京子を演じる。
「空手部エースの武闘派で、無口と、面白い設定の役をいただきました。普段の私はおしゃべりで、武闘派とも真逆なので(笑い)。演じるのがすごく楽しみです! 言葉ではなく、体で気持ちを表現するシーンがあったりするので、ちょっと習っていたダンスの経験を生かせたらいいな。強い女性になれるよう稽古(けいこ)を頑張ります(笑い)!」
昨年11月の「おそ松さん on STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME~2nd SEASON」で、初めて舞台に出演した福山さん。自身3度目の舞台に「“自分がお芝居をしている”という実感がまだあまりなくて。共演者の方と比べても経験も浅いので、楽しみな半面、不安もありつつ……みたいな気持ちです。今回の舞台を通してまた一つ成長できたらいいな」と力を込める。
ティーン向け雑誌「Popteen」(角川春樹事務所、現在は休刊してウェブマガジンに移行)の専属モデルを務め、Popteen卒業後はバラエティーを中心に活動してきたが、「お芝居にはずっと興味がありました」と明かす。
「なかなか自分でお芝居を『やりたい』という勇気が出なかったのですが、同じ事務所の生見愛瑠さんたちがお芝居を始めているのを見て、自分も挑戦してみようと思いました。そんなときに、マネジャーさんから『舞台もチャレンジしてみる?』とお話をいただいて。オーディションを受けたら運良く2作品とも受かり、お芝居の仕事を始めました。舞台はそれまで、あまりちゃんと見たことがなかったので、それを機にいろいろ見始めましたが、まだまだ勉強中です」
2020年に自身のYouTubeチャンネルで公開した「一重メーク」動画が170万回以上再生されたことで、一つの転機になった福山さん。
「もともと自分の一重(まぶた)がコンプレックスで、アイプチとかメークを頑張っていたんです。そしたらPopteenで『自分の個性やキャラを見つけなさい』という課題を与えられて、私と同じ悩みを持つ子に、自分の知っているメークを発信しようと思って始めたのがきっかけです」
現在も、コンスタントにYouTubeでメーク動画を投稿中。「メークさんに、最近のコスメや流行を聞いたりして取り入れています。私自身もメークの勉強になっています!」とにっこり。
メーク動画をきっかけに街中で声を掛けてもらえることも増えたという。「この前は、プライベートでディズニーランドに遊びに行ったとき、私の動画を見てくれているファンの女の子と偶然会ったのですが『ずっと会いたくて!』と泣いてくれたんです。それがすごくうれしくて! やっていて良かったです!」とほほ笑んだ。
モデルとして活動をスタートし、タレント&俳優と活動の幅を広げる福山さん。今後はドラマ出演も目指し、タレントと俳優の“二刀流”での活躍を目指していきたいという。「バラエティーではロケ番組をやってみたいです。バンジーはちょっと怖いのですが……(笑い)。絶叫系の乗り物とかは大好きなので、なんでもやってみたいです! ドラマは朝ドラが好きなので、いつか出演することが目標です。(朝ドラでヒロインを演じた)同じ事務所の先輩の川栄李奈さんが憧れです!」と声を弾ませた。