ひゃくえむ。:「チ。」作者の陸上マンガが劇場版アニメ化 2025年公開 “100m”に人生懸ける人々の栄光と挫折

劇場版アニメ化される魚豊さんの「ひゃくえむ。」の描き下ろしイラスト(C)魚豊・講談社/「ひゃくえむ。」製作委員会
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劇場版アニメ化される魚豊さんの「ひゃくえむ。」の描き下ろしイラスト(C)魚豊・講談社/「ひゃくえむ。」製作委員会

 アニメ化されることも話題のマンガ「チ。-地球の運動について-」で知られる魚豊さんの連載デビュー作「ひゃくえむ。」がアニメ化され、劇場版長編アニメとして2025年に公開されることが分かった。アニメ「音楽」で、「アニメーション界のアカデミー賞」と呼ばれる米アニー賞にノミネートされた岩井澤健治さんが監督を務める。「音楽」を手がけたロックンロール・マウンテンが制作する。ポニーキャニオン、TBSテレビ、アスミック・エースが共同製作する。

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 「ひゃくえむ。」は、陸上競技を題材にしたマンガで、講談社のウェブマンガアプリ「マガジンポケット(マガポケ)」で2018~19年に連載された。陸上競技の世界で「100m(メートル)」というわずか10秒間の一瞬の輝きに人生を懸けた人々の栄光と挫折が描かれた。

 アニメ化を記念し、魚豊さんが主人公・トガシを描き下ろしたイラストが公開された。魚豊さんは「この作品をこの制作陣でアニメ化していただけることを、心からうれしく思います。『距離』に翻弄(ほんろう)された登場人物たちは、マンガとは違った映画という『時間』を通して、どのような『速さ』を出力するのか。私も鑑賞者の1人としてワクワクドキドキ、出走を待望しております」とコメントを寄せている。

 岩井澤監督は「『ひゃくえむ。』を映画化できること、大変光栄に思います! “走る”とはシンプルだからこそ、表現することの難しさを日々感じつつたどり着いたイメージを形にしていっています。アニメーション制作は地道ですが、一歩一歩踏みしめながら進んでいますので、完成まで今しばらくお待ちいただければ幸いです」と話している。

 同作がアヌシー国際アニメーション映画祭の「Work in Progress」部門に選出されたことも発表された。6月11日(現地時間)に岩井澤監督らが登壇し、同作をプレゼンテーションする。

 ◇スタッフ(敬称略)

 監督:岩井澤健治▽キャラクターデザイン・作画監督:小嶋慶祐▽美術監督:山口渓観薫▽プロデューサー:寺田悠輔、片山悠樹、武次茜▽アニメーション制作:ロックンロール・マウンテン

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