劇場版モノノ怪 唐傘:薬売りがモノノ怪と対峙 色鮮やかな大奥、怪異に侵された人形、天秤も 先行カット一挙公開

「劇場版モノノ怪 唐傘」の一場面(C)ツインエンジン
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「劇場版モノノ怪 唐傘」の一場面(C)ツインエンジン

 2007年にフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送された人気テレビアニメ「モノノ怪」の完全新作劇場版「劇場版モノノ怪 唐傘」の先行カットが公開された。モノノ怪と対峙(たいじ)し、緊張感ある表情を見せる薬売りや、大胆な色遣いと緻密な美術で表現された大奥の空、色鮮やかな大広間などが描かれている。

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 目が怪異に侵された人形、大奥に足を踏み入れる男性キャラクターの三郎丸と平基、薬売りの退魔道具・天秤(てんびん)のカットも公開された。天秤などのカットに映っている水滴や雨粒には、エフェクトとして和傘の柄が入っており、制作陣のこだわりが感じられる。

 「モノノ怪」は、2006年にノイタミナで放送された「怪~ayakashi~」の人気エピソード「化猫」のスタッフが再集結して制作されたアニメ。「化猫」に登場した薬売りの男がモノノ怪に立ち向かう怪異譚(たん)が描かれた。スタイリッシュなキャラクターデザインに、和紙のテクスチャーなどCG処理を組み合わせた斬新な映像が話題となった。2020年に実施されたノイタミナ歴代70作品を対象とした投票企画「あなたが選ぶ思い出の3作品」(2005~09年度制作部門)で1位を獲得した。

 劇場版は、2007年放送のテレビアニメ以来、約17年ぶりの新作アニメ。テレビアニメに続き、中村健治さんが監督を務め、EOTAが制作する。女たちの情念が渦巻く大奥を舞台に、薬売りが“モノノ怪”の正体を追うことになる。7月26日公開。

 ◇スタッフ(敬称略)

 監督:中村健治▽キャラクターデザイン:永田狐子▽アニメーションキャラデザイン・総作画監督:高橋裕一▽美術設定:上遠野洋一▽美術監督:倉本章、斎藤陽子▽美術監修:倉橋隆▽色彩設計:辻田邦夫▽ビジュアルディレクター:泉津井陽一▽3D監督:白井賢一▽編集:西山茂▽音響監督:長崎行男▽音楽:岩崎琢▽プロデューサー:佐藤公章、須藤雄樹▽企画プロデュース:山本幸治▽配給:ツインエンジン、ギグリーボックス▽制作:ツインエンジンEOTA

 ◇キャスト(敬称略)

 薬売り:神谷浩史▽アサ:黒沢ともよ▽カメ:悠木碧▽北川:花澤香菜▽歌山:小山茉美▽大友ボタン:戸松遥▽時田フキ:日笠陽子▽淡島:甲斐田裕子▽麦谷:ゆかな▽三郎丸:梶裕貴▽平基:福山潤▽坂下:細見大輔▽天子:入野自由▽溝呂木北斗:津田健次郎

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