ワンピース エッグヘッド編
第1149話 空白の100年 世界沈没の真実
11月9日(日)放送分
吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の新作テレビアニメ「柱稽古編」。5月に放送をスタートし、鬼殺隊最強の剣士・柱が本格的に登場したことも話題になっている。第5話では、竈門炭治郎が蛇柱の伊黒小芭内(いぐろ・おばない)の元で厳しい柱稽古に臨む姿が描かれた。伊黒を演じる鈴村健一さんに収録の裏側を聞いた。
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「柱稽古編」では、鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)との戦いに備えた柱稽古が描かれる。伊黒の柱稽古は、稽古(けいこ)場に縛り付けられた隊士たちが所狭しと並べられており、その間を縫って攻撃してくる伊黒に立ち向かう……という厳しいものだった。
「それくらい鬼との戦いは過酷だということ、なのかなと思います。とはいえ、伊黒だけでなく、柱の面々はみんな厳しいですよね。超人的なことをやるためには、そういうハードルを越えなきゃいけないということだと思います。ああいうシーンを見ると、『ジャンプ』の王道、少年マンガの王道だなと思います。僕が子供の時に見ていたマンガも敵が強いと修業するんですよね。僕自身、子供の時に空き地へ行って修業した覚えもありますし(笑い)。子供たちもああいう修業を見て、大変なことがあった時は、より大変なことをやって成長しなきゃいけないんだ、みたいなことを感じ取ってくれたらいいんですけどね」
鈴村さんは「伊黒はクールな人だと思う」と語り、「任務を遂行するためには非情であったり、最短距離でフローを達成するタイプの人だと思います。だからこそ、隊士たちにも当たりが強いし、いきなりハードルの高い稽古をつける」と感じているという。
伊黒はネチネチとした性格である半面、同じ柱の恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)とは文通もしており、第5話では、甘露寺と親しくする炭治郎に嫉妬するような姿も見せた。ただ、「前面に出すぎないのも大事」とこだわりを語る。
「炭治郎から見て『なんで怒っているのかな?』みたいなところがあることが大事なんですよね。視聴者の皆さんから見ると、ほほ笑ましい、みたいな。あの感じが演じていても楽しいです。作中での伊黒の立ち振る舞いと、『お客さんはこれを見てどう思うだろう? きっとみんなほっこりするんだろうな』という役者目線でのアプローチ。その2軸がちゃんとあって、演じがいのあるシーンだったなと思います」
前作の「刀鍛冶の里編」でも、甘露寺の回想シーンで、伊黒が甘露寺に靴下をプレゼントする様子が描かれ、話題になった。
「甘露寺と接する時の伊黒は、あんまりネチネチしていないですよね(笑い)。靴下をあげるシーンも、オンエアを見て『イケメンだな』と思いました。役者の仕事は、シーン一つ一つを切り取って見るのではなくて、全部がつながるように表現することなのですが、あのシーンは普段とは違う伊黒というか。伊黒から出てきた言葉であったり、話し方だったりが、ほかのシーンにも必ず影響を与える。ほかのシーンが切なく見えたり、逆に力強く見えたり、そういうことにつながる大事なシーンなんですよね。だから、靴下をあげるシーンは、すごく重要なシーンだと思って演じていました」
「刀鍛冶の里編」の回想シーンでは、靴下をもらい「絶対大事にするね」という甘露寺に、伊黒が「大事になんてしなくていい」「破れたらまた新しいのをやる」と話していた。
「あの伊黒の言葉が、大事にできないくらい戦いは激しい、という意味にも見えるというか、少し切なくも見える。そういうことは感じていましたね」
「柱稽古編」では、「伊黒がどんどんいろいろな面を見せてくれて、うれしいです」と語る鈴村さん。今後、伊黒がどんな新たな魅力を見せてくれるのか、注目したい。
「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために鬼殺隊へ入隊する……というストーリー。原作は、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された。コミックスの累計発行部数は1億5000万部以上。新作テレビアニメ「柱稽古編」が、フジテレビ系で毎週日曜午後11時15分に放送中。
※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となる。※鬼舞辻無惨の「辻」は点一つのしんにょうが正しい表記となる。
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