ベルサイユのばら:新作劇場版アニメが2025年新春公開 オスカル役は沢城みゆき 平野綾がマリー・アントワネットに 豊永利行、加藤和樹も 制作はMAPPA

劇場版アニメ「ベルサイユのばら」のキービジュアル(C)池田理代子プロダクション/ベルサイユのばら製作委員会
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劇場版アニメ「ベルサイユのばら」のキービジュアル(C)池田理代子プロダクション/ベルサイユのばら製作委員会

 池田理代子さんの名作マンガ「ベルサイユのばら」の新作劇場版アニメが、2025年新春に公開されることが明らかになった。メインキャストも発表され、沢城みゆきさんがオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ、平野綾さんがマリー・アントワネット、豊永利行さんがアンドレ・グランディエ、加藤和樹さんがハンス・アクセル・フォン・フェルゼンをそれぞれ演じることが分かった。「呪術廻戦」「チェンソーマン」で知られるMAPPAがアニメを制作する。

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 「ベルサイユのばら」は、1972年に「週刊マーガレット」(集英社)で連載を開始し、2022年に50周年を迎えた。作品誕生から約50年の時を経て、不朽の名作がスクリーンによみがえる。「アオハライド」「チア男子!!」などの吉村愛さんが監督を務め、「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズの金春智子さんが脚本、「初恋モンスター」などの岡真里子さんがキャラクターデザインを担当。「進撃の巨人」などの澤野弘之さんが音楽プロデューサーを務め、澤野さんとKOHTA YAMAMOTOさんが音楽を手がける。

 「気高く、ひたすらに、愛した――」というキャッチコピーと共にオスカル、マリー・アントワネット、アンドレ、フェルゼンが描かれたキービジュアルも公開された。特報第2弾も公開され、本編の一部がお披露目された。

 将軍家の跡取りで、“息子”として育てられた男装の麗人オスカルを演じる沢城さんは「池田理代子先生の描かれたオスカルをバイブルに、そこから田島令子さんの声の入ったオスカル、実写映画や舞台でもそれぞれに昇華されたオスカルが誕生してきました。その歴史の中へ、もう1人、吉村監督の元で新たなオスカルが生まれようとしています。(作画の方々のとんでもない仕事量!!)今はただ、その完成の日を緊張しながら静かに待っているところです」とコメントを寄せている。

 オーストリア出身のフランス王妃マリー・アントワネットを演じる平野さんは「夢のようです。まさか歴史に残るこの名作で、憧れのマリー・アントワネットを演じさせていただけるなんて。マンガ・アニメ・舞台を見続けてきた、一ファンである私にこんな日が来るなんて思ってもみませんでした。今回の演出は、かなりの挑戦だと思います。製作陣も皆様それぞれに思い入れがあって、リスペクトを持って作品作りしているのがとても伝わってきました。誰もが持っているベルばらのイメージに革命を起こす、新たな時代の幕開けとなるような作品になることを期待しております」と話している。

 オスカルの幼なじみの平民アンドレを演じる豊永さんは「まさか、僕が歴史ある伝説の作品である『ベルサイユのばら』に……。しかもアンドレを演じさせていただく日が来るとは思っていませんでした。そして歌も歌わせていただいております。原作のあんなシーンやこんなシーンも演じさせていただいております……。現代の映像で、耽美(たんび)で聡明ではかないベルばらが描かれます。いつの世も愛される作品に関わることができて本当に幸せです。どうぞ、ご期待ください!!」とコメント。

 容姿端麗なスウェーデンの伯爵フェルゼンを演じる加藤さんは「誕生から50年……その間、全く色あせることなく愛され続けている『ベルサイユのばら』にフェルゼン役として参加させていただけるなんて身に余る光栄です。ミュージカル作品でフランス革命に身を投じた経験のある身としては、このお話が決まった時は感慨深いものがありました。原作の名シーンはもちろん、新たに歌唱演出も加わり、現代の映像技術で令和の時代に新たな革命を起こす作品になっていると思います。ご期待ください!」と話している。

 吉村監督は「劇場アニメ『ベルサイユのばら』に参加させていただいて、華麗で重厚な世界観、オスカルやアントワネット、魅力的な人物たち……。毎日すてきなばらにどっぷりつかりながらお仕事ができ、ファンの1人としてとても幸せです。ありがとうございます。この素晴らしい作品をうまく映像化できるように、スタッフ一同頑張って制作させていただいてます」と語っている。

 「ベルサイユのばら」は、1972~73年に「週刊マーガレット」で連載された池田さんの名作マンガ。18世紀後半のフランス革命の時代、男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェと、隣国オーストリアから嫁いできた純真無垢(むく)な王妃マリー・アントワネットらの愛と人生が美しく描かれた。

 1974年には宝塚歌劇団で舞台化され、1979~80年にテレビアニメが放送された。1990年には劇場版アニメ「ベルサイユのばら/生命あるかぎり愛して」が公開された。2013年には、約40年ぶりの新作が「マーガレット」(同)に掲載されたことも話題になった。コミックスの累計発行部数は2000万部以上。

 ◇金春智子さん(脚本)のコメント

 かつて原作を連載で読んでいた私には、オスカルさまは永遠の憧れで、「ベルサイユのばら」は何度読んでも胸が熱くなるバイブルです。なので、脚本のオファーをいただいた時には、大げさではなく本当に夢のように幸せでした! 今はただただ映画の完成、そして公開が待ち遠しいです。

 ◇岡真里子さん(キャラクターデザイン)のコメント

 正直あの「ベルサイユのばら」という伝説的な作品に携わる日が来るなんて今でも信じられないという気持ちでいっぱいです。毎日緊張と喜びの中で仕事をしています。とにかく全てのものが描いていて楽しいです。作品が持つ美しさと力強さをお届けできるようこだわりの強い監督とスタッフと共に引き続き全力を尽くします。

 ◇澤野弘之さん(音楽プロデューサー・音楽)のコメント

 今回、劇場アニメ「ベルサイユのばら」の音楽プロデュースで参加いたします。楽曲制作に取り掛かったのはかれこれ4年前になるのですが、これまで制作してきたアニメ作品の劇中歌などとは違う形でボーカル楽曲を多数制作するのは初の機会となりました。また劇伴にはKOHTA YAMAMOTOくんに参加してもらえたことで、作品のストーリーをよりエモーショナルにサウンドで広げてもらえたと感じています。ぜひ劇場で楽しんでいただければ幸いです。

 ◇KOHTA YAMAMOTOさん(音楽)のコメント

 本作品の音楽を澤野弘之さんと一緒に担当させていただきます。この偉大な作品に携わることができて興奮しています! 今回私は澤野さんの楽曲をリアレンジする形での制作が多かったのですが、そのどれもがすてきな楽曲ばかりで非常に楽しい制作でした。楽曲たちは形を変えてさまざまなシーンにちりばめられています。ぜひ音楽にも注目してこの新たな「ベルサイユのばら」を楽しんでください!

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