先輩はおとこのこ:梅田修一朗×関根明良インタビュー(2) まこと先輩の絶妙な表現 2人の高校時代は?

「先輩はおとこのこ」に出演する梅田修一朗さん(左)と関根明良さん
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「先輩はおとこのこ」に出演する梅田修一朗さん(左)と関根明良さん

 インタビュー(1)の続き。電子コミックサービス「LINEマンガ」で連載されたぽむさんのwebtoon(ウェブトゥーン)が原作のテレビアニメ「先輩はおとこのこ」が、フジテレビの深夜アニメ枠“ノイタミナ”で放送されている。可愛いものが大好きな“男の娘”を巡る人間模様を描く。男の娘の花岡まことは、ある日後輩の女子・蒼井咲に女子だと勘違いされたまま告白されることになる。「AnimeJapan(アニメジャパン)」の投票企画「第5回アニメ化してほしいマンガランキング」で1位に選ばれた話題作で、梅田修一朗さんが花岡まこと、関根明良さんが蒼井咲をそれぞれ演じる。梅田さん、関根さんに収録の裏側を聞いた。

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 ◇可愛いものは好き?

 --梅田さんは可愛いものが好き?

 梅田さん 小さい頃、親に「ゲームとぬいぐるみのどっちを買う?」と言われ、ぬいぐるみを選ぶような子供でした。元々可愛いものが好きなんですよね。

 --ちなみに高校生の時は声優を目指していた?

 関根さん 目指していました! 「声優になりたい!」と担任の先生に打ち明けた際、「一直線なのは知っているから、反対しても無駄だね」と言われて(笑い)。友人も応援してくれていました。友人たちとはテスト前の放課後にワイワイお菓子を食べながら勉強会をしたりなどのんびりとした高校生活を送っていました(笑い)。

 梅田さん 僕の高校時代は高校1年生の時と3年生の時でガラッと変わりました。幼なじみの男の子がいて、その子と同じ高校に行きたかったんですけど、僕だけ受験に失敗して、違う学校に通うことになりました。同じ部活をやっていれば会えるかもしれないという理由で、中学の時と同じくバスケを続けたのですが、やっぱりうまくいかないところもあって。新しい友達を作ろうという気にもなれず、少し内にこもっていたのですが、高校3年生の時に、オタク趣味を持つ男の子が現れて、そこから変化しました。元々アニメは好きでしたが、「こんな面白い作品があるんだよ!」とイベントなどにも連れ出してくれて、それをきっかけに声優という職業が気になり始めました。その時は憧れはしたけど、目指そうとは思っていなかったのですが。

 --声優を目指すようになった時期は?

 梅田さん 高校生の時は、自分が目指せる立場じゃないと思っていたんです。大学で演劇サークルに入ってから、これは目指してもいいかもしれない……と変化しました。なので、高校生の時はただの憧れでした。

 ◇素晴らしい座長

 --2人はこれまで共演したことがあった?

 梅田さん 初めてです。第1話の時から、引っ張ってもらえるような頼もしさを勝手に感じていました。関根さんは先輩ですが、フラットに「この作品を一緒に作っていく仲間なんだよ」と会話の中で言ってくださり、それが安心感と楽しさにつながって、うれしかったです。
お芝居を通して、一緒に作っていく仲間だと感じさせてもらえたのも心強かったです。関根さんが、イルカの鳴き声みたいな声を出してチューニングしているのを見たり……。

 関根さん 喉の調子の確認のためのルーティーンで無意識にやってしまっていて、よく驚かれます(笑い)。

 梅田さん 僕もしっかりしなければ!となりました。

 関根さん 梅田さんは声を聞いてすぐに「まこと先輩だ!」となるくらいキャラクターをとても大切に思っていて、作品のこともすごく考えている方です。本当に気遣い屋さんで、現場をまろやかにしてくださる方なので、内田さん(大我竜二役の内田雄馬さん)と「素晴らしい座長でよかったね」と話していました。

 梅田さん ありがとうございます!

 関根さん 私は梅田さんの笑いのアドリブがとても「先輩だ!」と感じることが多くて。まこと先輩は可愛いものが好きで、仕草にも女性らしいところもあるけれど男子高校生であるというところがとても繊細で表現をする上で難しいだろうなと個人的に思うのですが、その絶妙なラインをしっかり表現されている「ふふっ」という笑い方が本当にすてきで「まこと先輩だ!」と感じています。

 梅田さん 笑いやアドリブはもっと磨かないといけないですし、プレッシャーがあったので、うれしいです。

 テレビアニメ 「先輩はおとこのこ」は、梅田さん、関根さんら声優陣、スタッフが真摯に作品に向き合っているようだ。丁寧かつ繊細な表現に注目してほしい。


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