ダンダダン
第12話「呪いの家へレッツゴー」
12月19日(木)放送分
電子コミックサービス「LINEマンガ」で連載されたぽむさんのwebtoon(ウェブトゥーン)が原作のテレビアニメ「先輩はおとこのこ」が、フジテレビの深夜アニメ枠“ノイタミナ”で放送されている。可愛いものが大好きな“男の娘”を巡る人間模様を描く。男の娘の花岡まことは、ある日後輩の女子・蒼井咲に女子だと勘違いされたまま告白されることになる。「AnimeJapan(アニメジャパン)」の投票企画「第5回アニメ化してほしいマンガランキング」で1位に選ばれた話題作で、梅田修一朗さんが花岡まこと、関根明良さんが蒼井咲をそれぞれ演じる。梅田さん、関根さんに収録の裏側を聞いた。
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梅田さん キレイなんですよね。よく関根さんがおっしゃっていることなのですが、透明なんです。彼らの青春、一瞬のまぶしさ、はかなさなどの空気感を感じる作品です。また静かな空気感、温度感、匂い、静かさを自然と感じられる作品だと思っています。
関根さん まさにそうですよね。思春期で、家庭のことなどそれぞれの悩みがあって、大人と子供の境目である高校生という繊細な時期だから、より繊細に感じられるのかもしれません。ともすれば、悪い方に転がってしまうかもしれないそんなラインを、みんなが一生懸命に歩み、乗り越え、成長していくところがとてもすてきだなと思います。
梅田さん 自分の中でもいい意味で迷い、悩みを抱えながら、どう演じるのか?どう向き合うのか?を考えました。まこと先輩は、可愛いものが好きだけど、声を高くしようとしているわけでもないですし、まこと先輩がどういうものが好きで、どういうことに悩んでいて、どういうふうに人と関わりたいのか……とまこと先輩のことを考えていけば、声の高さなどは自然に表現できるだろうな……とは思っていましたが、それでも不安はずっとありました。作品を大切にされている方がいっぱいいて、それぞれの中にまこと先輩のイメージがあるはずですし……。収録の時、関根さん、雄馬さん(大我竜二役の内田雄馬さん)に「まこと先輩がいたよ」と言っていただき、すごくうれしかったです。
関根さん 私も原作を読んだ時、まこと先輩の声の想像ができなくて、どんな声になるのかな?と思っていました。第1話のテストで声を聴いて「ああ、先輩だ!」となったんです。梅田さんがまこと先輩についてたくさん思い、考えて演技されている姿を見て、本当にキャラクターを愛されていることが分かり、梅田さんの姿がまこと先輩と重なって見えてきて、スタジオにまこと先輩がいる!と感じています。
関根さん 「あまり考えすぎない」ということを意識していました(笑い)。キャラクターたちがお互いに影響され成長していく作品だと思うので、自分の中でこねくり回すと、それは違うかもしれない。流れで、楽しくやろうと思っています。まこと先輩がすてきなので、それに乗っかっています。
梅田さん 咲ちゃんを演じる時の勢いでスタジオの空気をよくしていただいていて、関根さんのパワーを感じています。
関根さん スタジオが学校みたいな空気感になっていて、休憩中もとてもなごやかに盛り上がり、収録が始まるとパッと空気が変化します。全員で収録できることがとてもうれしいといつも感じています。
関根さん 素直に演じることが、透明感につながっていたらうれしいなと思っております。
梅田さん そうですね。一生懸命に自分の悩みと向き合い、それを真摯(しんし)に表現しようとすることで、それが結果的に透明感につながっているといいなと思っています。
インタビュー(2)に続く。
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