小林由美子×戸松遥:「映画クレヨンしんちゃん」 いつまでも子供心を 夏休みの苦い思い出

「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」に出演する小林由美子さん(左)と戸松遥さん
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「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」に出演する小林由美子さん(左)と戸松遥さん

 人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版31作目となる最新作「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」が、8月9日に公開される。野原家の愛犬・シロと“小さな恐竜”の友情や、しんのすけたちカスカベ防衛隊のひと夏の成長が描かれる。野原一家が住むカスカベ、東京に絶滅したはずの恐竜が復活し、大暴れする。現代によみがえった恐竜たちが生息するテーマパーク・ディノズアイランドのガイド・アンジェラを演じるのが人気声優の戸松遥さんだ。戸松さんが「クレヨンしんちゃん」に出演するのは初めて。しんのすけ役の小林由美子さん、戸松さんに収録の裏側、夏休みの思い出などについて聞いた。

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 ◇精神年齢は子供!?

 ーー戸松さんは子供の頃から「クレヨンしんちゃん」を見ていた?

 戸松さん リアルしんちゃんくらいの年齢から見ています。ひまわりが生まれる前からですね。みさえのしつけが大好きでした。怒るとこめかみをグリグリして(笑い)。お尻を丸出しにするのも好きで、ゲラゲラ笑いながら見ていたので、自分が大人になって、キャストとして関わらせていただける日がくるなんて夢のようです。今回の映画を見て、子供の気持ちも忘れないようにしよう!と思いましたし。

 小林さん 大人になるとお尻では笑えなくなるからね。

 戸松さん 私はまだ笑っちゃうんですけど……。

 小林さん 素晴らしい子供の心も持っていますね! 私も笑うんですけど(笑い)。

 戸松さん そうなんですよ! この心は絶対に忘れないでおこう!となります。

 ーー声優として子供を演じることもありますし、子供心を持ち続けることは大事なのでは?

 小林さん 私は基本、常に心は5~10歳です(笑い)カブトムシや冒険にずっとワクワクしています。小学1年の息子がいるのですが、精神年齢は一緒ですね。

 戸松さん 私の笑いのツボも精神年齢6歳くらいです。

 小林さん 「雲黒斎が好き」っておっしゃっていましたよね!

 戸松さん そうなんです(笑い)。

 ◇涙が止まらない

 ーー新作劇場版の台本を読んだ感想は?

 小林さん 映画のしんちゃんと恐竜という今までありそうでなかった組み合わせですし、タイトルを見て、やっときたか!とテンションが上がりました。夏、恐竜、しんちゃんの3つがそろうなんて、この夏はすごいことになるぞ!と。台本を読みながら笑いと涙が止まりませんでした。最高の夏休みになると確信しました。

 戸松さん いろいろと考えさせられる内容ですよね。それぞれに思いがあって、根っから悪い人は実はいないんです。大人側の事情みたいなところもすごく考えさせられます。子供たちは一生懸命に真っすぐ動くところもすてきで、大人、子供のどちらの視点から見ても面白いんです。

 ーー戸松さんが演じるアンジェラは大人のキャラクターです。

 戸松さん 芯の強さがあり、家族を思う優しさも持っている人です。特殊な家庭環境で育ち、お父さんに抑圧されてきた中で、はじけたい!という気持ちもあって、前半と後半で幅もあるので、演じがいがあって楽しかったです。

 小林さん 芯が強くて格好よく、キレイなんですけど、ちょっと抜けているという完璧な“しんちゃんガール”ですよね。戸松さんが演じることが、すごくうれしかったです。アンジェラの成長過程を丁寧に演じられていて、すごくリアリティーもあって、さすが!と思っていました。

 ◇いらっしゃい!と迎え入れてくれる現場

 ーー収録は一緒にできた?

 小林さん そうですね。久しぶりにほぼ全員で収録できて、やっぱり楽しかったです。

 戸松さん 私が一番若手だと思うので、最初は、あの「クレヨンしんちゃん」の現場だ……と緊張していたのですが、皆さんがすごく明るくて、その空気感に救われました。休憩時間に、みんなで差し入れを食べたり、緊張が一瞬でなくなるようなすてきな現場でした。いらっしゃい!と迎え入れていただけたことがうれしくて、楽しかったです。

 小林さん うれしいです。私もバトンタッチの時、緊張していましたが、みんなが優しくて、いらっしゃい!という状態で迎えて入れていただけたので、救われました。ゲストの皆さんが楽しくできる現場を作りたいという先輩から教えていただいたことを私も受け継いでいきたいと思っています。というのもありますが、ゲストがくると、単純にうれしくてちょっと浮足立つんですよね。皆さんもゲストに話しかけたがるんです。

 戸松さん 初めて共演する方も多い中で、由美子さんがいてくださることが心強かったです。皆さんに優しく歓迎していただいて「差し入れとかもあるから食べてね」と言っていただいたり。

 小林さん すぐ差し入れを食べさせようとする。実家にきた娘に食べさせるお母さんみたい(笑い)。

 ◇夏休みは宿題地獄!?

 ーー「クレヨンしんちゃん」の劇場版はテレビアニメとはまた違った魅力があります。

 小林さん 映画は、お祭りだ!と思っています。見に来てくれた方とみんなでワッショイワッショイやりたいな!という気持ちです。

 戸松さん 今年もしんちゃんがやってきた!となるんですよね。自分が子供の頃の感覚を思い出しますし、ワクワクします。

 ーー子供の頃の夏の思い出は?

 小林さん 8月29~31日に、夏休みの宿題ができていない!?と地獄の日々が待っていました。朝顔の観察日記とかも大体こんな感じ?と書いたりして、小学生にして徹夜を覚えるという(笑い)。楽しい思い出はいっぱいあるけど、最後は地獄というつらい思い出があります。皆さん、宿題はちゃんと計画的にやりましょうね!

 戸松さん 私もそうでした。宿題の計画を立てるのが苦手で、間に合わない!となっていました。

 小林さん そうそう。明日やれることは明日やる!となるんですよね。

 戸松さん その場その場で生きていたものでして。

 小林さん もっと計画的に過ごしていたらよかったんですけどね。皆さんは、今回の映画を見たことを日記に書いてほしいですね。恐竜は、自由研究の題材にもなりますし。

 戸松さん たしかにそうですね!

 小林さん 映画だけで、いくつかの宿題を消化できてしまいます。素晴らしい映画です!

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